『ファイナルファンタジーXIV 漆黒のヴィランズ』感想
パッチ5.xのストーリー感想です。
◆最新の話題へ ※メインクエストLv80「漆黒のヴィランズ」まで
目次
漆黒のヴィランズ
ついに『漆黒のヴィランズ』突入で、PS5のゲーム進行度が50%を超えた……!
まだ1−1なのに、情報量がとてつもないにもほどがある!!
初っ端から1万文字あるわ。
紅連ラストの感想で詰まっていた間、消音して視界を手で覆って必死で見ないようにしていたタイトル画面も、ようやく解禁。
光と闇のコントラストがめちゃくちゃ綺麗……。
「ヴィランズ」は何かしらの悪役を指しているのかと思っていたら、「漆黒の
OPムービーは台詞つきだったので大仰天した。話を進めてみるに、主人公が第一世界に着く前の話をしているっぽい……?
吟遊詩人から高速でギアチェンジを繰り返して最後は暗黒騎士?に至る主人公めちゃくちゃカッコイイ……。
さて、クリスタルタワーのあるシルクスの狭間への進入経路が確保されたとのことで、よしわかった、すぐに行こう。
タタルさんが最後まで言い切る前に割り込んでいるので、いつになく積極的と驚かれたが、それはそうよ。この主人公、休めと言われている4.5ラストの時点で、クリスタルタワーが見えるところまで出ていってうろうろしていたもの。
現地では、暁のほかに聖コイナク財団とガーロンド社も手伝っていて、ビッグスとウェッジも来ている。
ちょくちょく思うんだけど、ビッグスの主人公への接し方はなんか独特というか、いちばん自然で対等に感じる。弊主が大きめエレオスだから、単に身長の問題かもしれないけど。
古代の民の迷宮のさらに外側を探していると、歯車のようなものを見つけた。
これが装置? と思った瞬間、「——捉えた、今度こそ!」と干渉。
みんなの声が遠くなって、気がつくと、宇宙? 暗闇?
クリスタルの破片のような何かは、オルシュファンやパパリモの声が聞こえるから、主人公の記憶? 闇の戦士の言葉が遠ざかって、その先に見えた「光の巫女」はミンフィリアだけど、「あなたはまだ消えるべきではないわ」は、どういうこと……?
さらに先の景色はコントラストがめちゃくちゃで、闇に溶けかけて歩いているのは、闇の戦士では……?
桃色と紫色の森で主人公が目覚めても、やっぱりコントラストがめちゃくちゃだ。何この明るさ、と思っていたら、旅の商人は「こんな真夜中にどうしたね」と言う。
「空はまだ明るい」は古い酔っぱらいの冗談、世界から闇という闇が失われてもう100年も経っている……って、待って、ここが第一世界だとしても、闇の戦士たちが光の氾濫を起こしてしまってから100年……!? 時系列どうなっている?
商人、印象に残る指輪、なんだかウルダハへ向かうチョコボキャリッジを思い出すような、と考えながら歩き出してはみたものの、生き物の気配がしないよ……!?
巨大な水晶の塔は、クリスタルタワー? わからないことが多すぎる。
そのたもとにある都市「クリスタリウム」へ入ろうとしたら、衛兵らしき女性に止められたけど、ヴィエラだ……しかも踊り子だ……気になる。
けれど彼女が仕留めた「罪喰い」は「人を喰ったばかり」らしく、しかも消滅後に残された指輪は、さっきの商人のものでは。嘘だろう。
そこへやってきたのが、問題のフードの青年=水晶公。
彼の謎はもう置いておくしかないとしても、何よりおかしいのが、イベントBGMが「神なき世界(アルテマウェポン)」や「心持たぬ者(オメガ最終戦)」と同じフレーズなことで、これは何!? 何の暗示!?
ともかく「また公の謎めいたご友人でしたか」は、もしかして暁のことか……?
彼らは確かにここ第一世界へ来ているが、順を追って話させてほしい、ということで、ひとまずクリスタリウムへ。
本当に第一世界なんだな……。
クリスタリウムのエーテライトはなぜ暖色がかっているんだろう。属性が偏っているから?
原初世界へのテレポもできるというので見てみたら、どこを起点に金額を算出しているのか法則がまったく読めず、改めて「別世界」なんだなぁという感じ。
まずは世界の状況を知ってほしいと、クリスタリウム各所で話を聞くことになるが、なんかもう全部ひっくり返されるというか。
博物陳列館は「およそ100年前のこと、『光の戦士』と呼ばれる大罪人たちが、世界の闇を司る『影の王』を殺してしまいました」といきなりぶっ込んでくるし、工芸館にはアラグの球体状システムが飛んでいるし、ムジカ・ユニバーサリスでは「エルフ族」と呼ばれて種族の名前ぜんぶ違ううえララフェルはどうもいないっぽいし……。
……というか、エレゼンってやっぱりエルフなんだ……。
あと、クリスタリウムのBGMにプレリュードの旋律入ってるのも、これは何を伝えているの……。
ようやく水晶公と本題に入るが、彼は主人公だけを第一世界に喚ぶつもりだったのが、世界をまたぐ召喚術の不完全さによって対象と近しい人物が喚ばれた、って、原理は違ったけど、やっぱり主人公が原因だったじゃん!! ごめんアリゼー!!
……主人公の「魂の強度」が強すぎて召喚術の効力を周囲の縁ある人物に弾いていた、とかなのか? それで干渉に弱い人物(サンクレッド)やエーテル関連に強い人物(ヤ・シュトラとウリエンジェ)が真っ先に影響を受けた? アルフィノは距離、アリゼーは能力、のように思うが、じゃあリセとタタルさんとクルルはどうなんだろう。
ともあれ、なぜ彼らを原初世界へ帰せないのかが、そもそも難航するうえ、ウリエンジェさんが次元の狭間で「第八霊災が起こる」という未来を見て、第一世界側から世界統合を阻止しようと動いているから。
その第八霊災の犠牲者の中には、主人公も含まれている。
「歴史を変えなければ」はそのことか?
まずは仲間と合流して話を聞いてみてほしい、そのための旅支度を、ということで、再度市場を経由して居住館へ向かうことになるが、店先のトームストーンに気付いた主人公が二度見したうえふらついているの笑う。鏡像世界でもアラグからは逃げられない。
リテイナーやレターやマーケットボードはピクシーのフェオ=ウルが仲介してくれるとのこと。
試しにリテイナーを呼んでみたら、フェオ=ウルが彼らの夢に入って用事を伝えているらしい。
居室へ入ったら、なぜか目の前に闇の戦士が現れた。
名前は「アルバート」。何にも触れられず、誰にも見えず、声も届かない亡霊だったのが、曖昧な意識が急に冴えて、気付けばここにいたと語る。
原初世界で戦ったあとミンフィリアとともに第一世界へ戻ったはずだが、と思ったら、「ミンフィリアと仲間たちの魂は、光の氾濫からノルヴラントを守るために力を使い果たして消えたよ。俺だけを残してな」……って、え?
……あまりにもさらっと、あなたと主人公のどちらにとっても残酷なことを言うじゃん……。しかもそれが100年前の話……?
「この世界はもう英雄の居場所じゃない」は、「英雄への鎮魂歌」と繋がっていそうな言い回しだ。
星見の間は、4.5で水晶公が主人公と対面したときに立っていた床がこんなだった気がする。
仲間と合流を、と地図を見せてもらったが……、ノルヴラントの地理が、ほぼエオルゼア……。
レイクランドがモードゥナ、イル・メグがクルザス、ラケティカが黒衣森、コルシア島がバイルブランド島(ラノシア)、アム・アレーンがザナラーンなのでは。
ウリエンジェが滞在しているイル・メグとヤ・シュトラのラケティカは準備が要るので、先にアルフィノとアリゼーに会ってほしいというから、間違いなく心配をかけたと思うアリゼーから会いに行くことにする。
水晶公の「それについては、もうたくさん怒られたので許してほしい……」が、どう考えても高位の人物の言い回しではない。この妙な近しさは何なんだろう、並んでみると明らかに小柄だし(ヒューラン男性はだいたい弊主の肩くらいまで身長あるが、たぶんそれより小さい)。
さて、アリゼーはアム・アレーンの「旅立ちの宿」という場所にいるらしいが、そこはすこし遠いので、手前のモルド・スークに立ち寄る。
モルド族の市という意味らしいが、どう見てもコボルド族……。そういえばズン族はアマルジャ族っぽかった。
話し方のクセも命名法則もまったく違う。
新顔がスークと信頼関係を結ぶ儀式「初買い」。とにかく何か買えばいいらしく、オススメは食事らしいが、カエルだのミミズだのリザードだのこわいものばかり並んでいる。
サボテンの実のパンはこわくないんじゃないか? と思って選んだけど、水晶公からの「小遣い」である高額貨幣はパンが40個は買えるらしいし、主人公はすごくいやそうな顔をしている……。
「結果は?」に、まぁ40個は食べられないだろうと「残りは皆さんでどうぞ……」。
うずくまっているし立ち上がるなりふらつくしすごくきつそう、と思ったら、主人公が積極的に引き受けた次のクエスト名が「多分それは腹ごなし」で笑うしかなかった。
おかしいな……ふたつの世界の存亡を賭けた重い話をしているはずなのに、なぜこう面白いんだ……?
ちょうど旅立ちの宿の「世話人」であるテスリーンが通りすがったので、ここから先を案内してもらうことにする。
「アリゼーからお噂はかねがね」と言って出てくるのが「すっごく強くて、世界を股にかける旅人で、あっちでもこっちでも引っ張りだこの、あの!?」「憧れの」「強くて勇敢」って、あのこそんなふうに話していたの……?
旅立ちの宿へは無事に着いたが、いるのは数名の患者とその世話人。「治癒の術なら使えるけど」はヒーラーのときだけ出る選択肢っぽく、細かい。
アリゼーのほうがうまく説明できると思う、ということで彼女を探すと、「罪喰い」を追っているところだった。
罪喰いとは、光の氾濫に飲まれてエーテルバランスが崩れ、異形と化してしまった「誰かさん」。旅立ちの宿の患者はいずれ罪喰いと化すしかないヒトたち。
クリスタリウムのサブクエにあった「溢れた」の話なんだろうな……。彼は強い酒がいっときの慰めにはなるようだったけど、宿の患者はもうその域も超えている。
「闇の戦士」はアルバートたちとは違う存在として語られていそう。「命を刈り取り、天の暗き海に返す。人も、人がなりはてた罪喰いでさえも」というのは、確かに救いではあるのかな。
そのとき、患者のハルリクがいなくなった、ほかの患者の様子もおかしい、と宿の外まで探しに出て探し回ると、彼女は高位の罪喰いの前に立っていた。
テスリーンが罪喰いの翼を落としたが、ハルリクに声をかけた一瞬を突かれて刺され、罪喰いに変貌する。
罪喰い化は本人にも苦痛が伴うと言われたのが手に取れるような変わりようなのに、テスリーンはアリゼーに「ごめんね」と言い残して、高位の罪喰いとともに飛び去ってしまった。
しばらくあって立ち直ったアリゼーは、「宿の用心棒は続けられない」と言う。
「罪喰い化しはじめた人が助からないのは環境のせい。それを正常に戻せたら」と、「戦って世界を変えてやるつもり」と言う。
宿の世話人には信じがたいこととしか思えない様子だが、アリゼーは本気。
「自分は今でもアリゼーの『剣』だ」は、本当に懐かしい話だけど、私はいつだってエオルゼアの剣のつもりだよ。
空知らぬ雨。
その空はどこも無尽光。
続いてアルフィノに会いに行くのも、アリゼーは「すこしくらい待つのは構わない」と言ってくれるので、コルシア島へ。
飛行獣はアマロが一般的で、チョコボもいるにはいるけど「ツウ」だそうな。
原初世界東方の大隼みたいなものか。
ユールモアは「世界政府」を自称しているが、傘下に入ることはどの組織も拒否したので、ここでは水晶公の関係者だとはあまり言わないほうがいい。
アルフィノだが、「お手伝いのエキスパート」として有名になっているって、それを拾うのか……!!
待ち合わせに使えと言われた「穴あき小舟亭」は、何か頼むよう促されたので「蜂蜜酒」にしたけど、試金石がなくギル硬貨が使えないので、代わりにちょっと「お使い」。
……モルド・スークの露店といい、主人公の嗜好を選ばせてくれるのちょっと嬉しい。使徒様はよくわからない肉よりはサボテンの実を選ぶ、使徒様はパンを40個も食べられない、使徒様は酒場で蜂蜜酒を頼む。
さて、様子を見に行った菜園のサイロは無人だった。「ユールモアを目指して行ってしまった」らしい。
移住希望者とは? と思っていたら、「……久しぶり。待たせてしまってすまなかった」とやってきたのはアルフィノ。
なんか、ふつうにそのへんの少年みたいな格好してる。蒼天街の子どものような。
「元気そうで何よりだ」はこちらの台詞、と言ったら、アリゼーからもそう言われてそれはもう怒られたとのこと。
彼曰く、世界の統合は、する側とされる側の双方が重篤な危機に直面することで発生する。
原初世界側で第八霊災の引き金となるのは「姿なき死」、毒ガス兵器「黒薔薇」。
アルフィノがガイウスとともに破棄して回っていたが、人の争いが絶えないかぎり、一度生み出された兵器は消えることはない。
そして、第一世界側の危機が「罪喰い」。
だからそれを解決したいというアルフィノは、同時に「目の前に苦しんでいる人がいるのを、見なかったことにするなんて嫌だ」と、ルイゾワの理念とも通じているな。「助けられる人が目の前にいるときに、我が身を案じて助けぬというのは怠惰というもの」。
そのための足掛かりとしてユールモアを探っている彼がまだ都市外にいるのは、ユールモアが「最後の歓楽都市」であり、市民が「持たざる者」を人材として買うことでだけ新たに都市内へ入れるから。
目の前でひとり買われていったが、併せて配られている食料「メオル」は漠然と、依存性の物質でも使われているんじゃないかという感じがする。
アルフィノも1年かけて準備を重ねており、オンド族(原初世界におけるサハギン族)との取引で自分を商人として売り込もうとしていて、その取引も間もなくとのこと。
「私もいつまでも『刀を言い値で買ったアルフィノさん』ではないのさ!」は、あなたはどこまでも伸びしろがあるな。
しかし、ユールモアで友達と暮らしたい少年カイ・シルが取引の果実を持ち去ってしまった。
アルフィノはそれを譲るという。調査で立ち入るだけならまた機会を待てるが、カイ・シルにとっては人生をかけた一大事だからと。
それはちょっと甘いんじゃないかい? と「次の手を頼む」を選んでも、「このまま終わるつもりはないさ」と、あまり通じていない感じ。
だって、ねぇ、きっと彼のためにもならないよ。ヒエンやゴッドベルトではないが、ヒトは存外小賢しくできているし、実に怠惰な生き物だ。
帰りがけ、浜辺に人が倒れているのに気付いて駆けつけると、それはユールモアから放り出されたという画家だった。
絵が気に食わないと解雇され、新たな雇い主もなかったので、元首ドン・ヴァウスリーに判断を委ねられることになったが、街から出たいと言うと、海に向かって捨てられたのだと。
「そんな横暴が許されるのか」という怒りには、誰もそれを横暴だと言わないという。あの街ではドン・ヴァウスリーこそが法であり道徳だから。
なおさらユールモアを知らなくてはと決意を改めるアルフィノに、画家は使い込んだ絵筆をくれた。彼が捨てられたことで新たに画家が雇われるはずだから、絵筆を示せば熟練の画家だと思わせることができるかもしれない。
アルフィノならしばらくのごまかしには充分なだけの絵が描けるはずだと、次の人買いに「画家とその助手」として名乗り出る。
……アルフィノ、実際に絵が描けるのはあなたなんだから、別に主人公を助手扱いすることを「気が引ける」なんて思わなくていいよ。
さて、雇い主の自由市民のところへ行く前にも手続きが要るようで、入国審査室、新民登録室、と進んでいくと、「変なにおい!」とひどいこと言われた……。
「嗅ぎなれない土地のにおいと、そこはかとない獣臭……! まるで歴戦の賞金稼ぎみたい!」は、まぁ、そうかも……。
というので洗民室へ突っ込まれるが、特に気にせずシャワーと香水を使ったら、あとから来た市民がふつうにカーテン全開のままシャワーを使っていたので、さすがにぎょっとした。
主人公がこれではアルフィノ坊っちゃんはさもありなん、「こんな……個室でもない、開放的な場所でシャワーなど……」とぶつぶつ立ち止まっているので、「エスティニアンが呆れるぞ」と声をかけたら、弾かれたように「い、急いで行ってくる!」と駆け込んでいった。
「いいから行け」は、なんか使徒様とアルフィノの関係性ではないなと。彼の「兄のような人」はエスティニアンだよな。
……なお、どう考えても変な意味を想像する「……アリゼーと来たかった」は、「妹と違って思い切りが悪いと言いたいんだろう……!」になるというので、ヒカセンが聖人なのか、アルフィノがおこちゃまなのか……。
困ったな……ふたつの世界の存亡を賭けた重い話をしているはずなのに、面白い……。
自由市民の暮らす樹梢の層にもエーテライトがあるが、こんなにお耽美に飾られたエーテライト見たことないし、許可がないと交感もできないらしい。
雇い主のチャイ夫妻は、神経質そうな夫「チャイ・ヌズ」と、温厚そうで押しが強い妻「ドゥリア・チャイ」。
夫人のほうが本作では本当に初めて見るふくよか体型なんだが、狩猟民族ミコッテすら、最後の歓楽都市ではこうなってしまうのか……(第一世界では「ミステル族」だから厳密には違うけど)。
……方便とはいえ「助手は家族のようなものです」とまで言うのか、アルフィノ。
その方便のおかげで、「憧れのユールモアを見学」させてもらうことになったが、自由市民が労役市民を奴隷のごとく扱っているようなことは、意外なことに起きていない。
ユールモアにはいかなる争いも持ち込まれず、住民は互いを慈しみあっており、自由市民はみんな労役市民たちに感謝しているのだと。
偏見や争いを捨てるため、「自由市民は市民として登録される際に、個人の資金や利権、知識を街に譲渡する」……って、なんか改めて聞いたらすごいこと言っていないか? 資金や利権はともかく、知識……?
……「メオル」に知能低下作用や催眠作用のある物質とか含まれていない……?
見学を勧められたキャバレーでもプレリュードの旋律が流れているのがいちばんおかしい!!
そこで話を聞いてみても、ドン・ヴァウスリーは生まれながら「罪喰いを従わせる能力」を有しているとか、罪喰いはドンの庇護下で生きる同胞とか、怪しい話しか出てこない。
……なお、ステージで踊れと言われたので踊りましたが、エレオスの「踊る」はなんだか気だるげなステップでちっとも面白くありません。
一旦夫妻のところへ戻ったら、アルフィノが着せ替え人形にされていた。
アルフィノは「画家の服装にこんなにこだわるなんて、ドゥリア夫人はとても美意識の高い方なのだね」と言っているが、あの感じは単に中性的美少年を愛でたいだけだ。
軍司令本部では、喉を患った歌い手の労役市民がもう治らないとわかり悲嘆に暮れていて、その雇い主から「罪喰いは罪ある人を喰らう一方で、罪なき人の魂を滅びかけたこの地上から掬い、天にある楽園へ連れて行ってくれる」という、また胡散くさい話を聞いた。
胡散くさいものの、すこし考えるところはある。「人喰い」とか「光魔」とかじゃなく「罪喰い」と呼ばれているんだものな。
ユールモアには大勢が招かれるが、出ていく者は死体すら滅多にない、というのも気になる話。
死にかけた者や「不要」とされた者は、片端から罪喰いにして従えているんじゃないのか?
もう一度夫妻のところへ戻ると、アルフィノはようやく絵を描かせてもらえたようだが、写実風の下絵を見た夫君は「そのままなんか必要ない、完成したときに『なんて美しい』と喜べればいいんだ」と、あぁ最後の歓楽都市。
そこへ「不届き者が現れた、ドンのお裁きをご観覧になりたい方は執務室へ」と人買い道化師が触れ回っている。
実情の把握のために行ってみると、裁きに遭っているのはカイ・シルだった。
高位らしき罪喰いを侍らせているドン・ヴァウスリーは、もはや種族すらわからないほど肥え太った男。手首まわりの肉付きだけ見ればルガディン(ガルジェント族)っぽさもあるが、筋肉が全部落ちて脂肪になったハイランダー(ヒュム族)と言われてもわからん。
カイ・シルはやはり「敏腕商人」に成りすますことができず、テラスから飛んで出ていけという命令に許しを請うたら、今度は罪喰いにエーテルを与えるために自分で自分の肉を削げと告げられた。
ヴァウスリーはアルフィノの職業を聞いて絵を描けと命じるが、彼は無視してカイ・シルを治療する(主人公がヒーラーだと手を貸すの細かい)。
アルフィノの「あなたに必要なのは絵画ではなく鏡だ。醜悪の塊が煮崩れたようなご自身を、一度よくご覧になるといい」は、よくぞ言ったではあるんだけど、やっぱりカイ・シルに取引を譲ってしまったのは悪手だったな……。
彼はアルフィノとともにクリスタリウムへ逃れるでもなく、ひとりでちゃんと生きていく方法を探してみると。
……メオルに何かしらの悪い作用があるんだとしたら、配給すらおこぼれしか貰えなかったカイ・シルがヴァウスリーの命令を即実行しなかった理由がつながってしまうんだが、今のところは考察というよりこじつけの域か。
このままコルシア島を出ようと決めたところへ、チャイ夫妻が追いかけてきた。
「毎日を楽しく幸せに過ごすことのほかに、何をしなければならないの?」という夫人の言葉に、アルフィノが答えなかったのが、なんかもうすべての答えだよな。
アルフィノは夫人が買ってくれた服を「怒りの記憶と誓い」として着ていく。
次に夫妻と会うときは、ユールモアの欺瞞を正すとき。
クリスタリウムへ戻って、水晶公とアルフィノ&アリゼーとともに状況を整理。
罪喰いの上位個体「
第一世界のエーテルは光属性に偏っており、大罪喰いは自らのテリトリーに強い光を振りまく。
……第一世界で「敵」となるであろうユールモアが「ユートピア(アルカディアではないほうの)」なのは、そういう話なのか?
原初世界の「敵」であるガレマール帝国は、わりとディストピアだし。
そこへ、ホルミンスターという村に罪喰いの大規模襲撃があったと急報。
駆けつけてみたらIDなんだが、システムがこれまでと違う……!? 紅連までは主人公のロールによって自動でメンバーが割り振られていたのが、水晶公が「オールラウンダー」という意味がわからないクラスなせいなのか、ロールさえ1:1:2なら自由に編成できる!
……オールラウンダーって、何? アルフィノもイゼルもオルシュファンもサンクレッドもアイメリクもヒエンも、2ロールがいいとこだったんだぞ。このヒトは本当に、いったい何者なんだ。
ともかく、漆黒最初のID、殺戮郷村ホルミンスター。
……なんだが、1ボスがテスリーンを罪喰い化させた奴だし、2ボスがそのテスリーンだし、目の前で逃げ遅れたヒトビトが罪喰い化するし、なんて苦いID……。
ゲーム面でのお楽しみであるBGMは、フィールド戦闘同様ハードロック調で、原初世界とは何もかも違うことを強調してくる。
3ボスの名前が出る演出も初めてだ。
何もかも変えてくるなぁ……鏡像世界だしな……。
大罪喰い「フィリア(philia?)」を討伐し、光が溢れ出ることを警戒するライナだが、水晶公は「大罪喰いの光を相殺できる唯一の力が『光の加護』」だと言う。
実際に主人公がその光をすべて受け止めると、天に向かって放出して夜闇を奪っていた光を払うんだが、……待て、これ、主人公は本当に大丈夫なのか!?
いや、テンパード化を防いでいるのと似たような理屈なんだとは思うものの……、なんか、不安しかない。
水晶公は主人公の前に膝をついて「罪喰いを倒し、世界に闇を取り戻してほしい……!」と頼むが、プレイヤーには遠くにアルバートの姿が見えている。
彼を後目に「闇の戦士」を名乗るのめーちゃくちゃ重たいんだけど、と思いながらも、「面白い戦い」と軽く見たくはないし、「仕方ない」と言うのも違うしで、「その願いに応え、闇の戦士となろう」で、原初世界の称号「光の戦士」が反転しちゃった……。
とはいえ、「強い光に照らされたかのごとく思い出せない英雄『光の戦士たち』の再来」だから「光の戦士」なのであって、「闇の戦士」も「伝承の再来」くらいの温度感では、あるのか……?
水晶公は先に戻って状況の説明と事態収束、ライナは戦後処理。
アリゼーは「ホルミンスターをひと回りして休息」で、今ばかりは着いていくのも違うので、アルフィノとともにクリスタリウムへ戻る。
100年ぶりに夜が来たというので、住民たちは静かながらどこか浮足立っている。
アルフィノたちはもう第一世界に来て長いから、すでに別で宿があるらしく、主人公とは別のほうへ帰っていった。
そうして居室へ戻ったら、またアルバートが姿を見せた。
「今度はおまえたちが『闇の戦士』か、皮肉なモンだな」は、あなたの存在がありながらそう名乗るのは、こちらも気まずくはあるよ。
「白い双子」=アルフィノとアリゼーとは組んで長いのかと訊かれたが、ちょくちょく別行動もしているものの、まぁ長いな。アルフィノは新生後半から、アリゼーはバハムートを第七星暦すぐとしてそこから蒼天で再合流。
「誰かを救おうと突き進むほど、自分にとって大事な何かを失うもの」は、まさに第一世界へ通じる次元の狭間でオルシュファンやパパリモの声を聞いているし、イゼルやメッフリッドやコンラッドもそうだし、両手ですら足りない。
アルバートの仲間は「悪」と謗られ、今はおそらく「四使徒」と呼ばれて、賞金稼ぎの討伐対象になっている……。
一方、原初世界では、魔導工場でガイウス一派とエスティニアンが邂逅していた。
エスティニアンは「暁」に事情を押し付けられたと。「あの受付嬢、どこかのスパイでもやっていたのか?」は、タタルさん、すっかり情報戦要員として大成してしまって……。
そしてエスティニアンのエーテルを追跡したのはクルルだというから、彼女はけっきょく第一世界に喚ばれなかったらしい。
「黒薔薇」は毒ガスというより魔法に近く、体組織より体内のエーテルに作用している。
……それは「毒ガス対策」で対応できるんだろうか、心配になってきた。
「暁」所属ではないエスティニアンを頼っているのは、アルフィノたちが目覚めておらず、英雄が不在である証、と推測したガイウスは、彼に「しばし手を組まぬか?」と問う。
……新生の大ボスだったガイウスと、邪竜の影として蒼天の大ボスのひとりだったエスティニアンが、ほとんど「味方」の立ち位置で手を組むのか? というところで、続く。
何がどうなるのか読めないよう、あまりにも面白いよう。
ただ、次はPS5の進捗にこたわらず、もうちょっと軽めに進めてこまめに書こう……。
毎回数時間かけて1万文字も書いてたら、いくら活字中毒とはいえパンクする……。
メインクエストLv73「3つ目の宝を求めて」まで……の前に、前回触れ忘れたところを洗っておこう。
- クエスト報酬の選択肢に入っているのが「古代の銀貨(摩耗して模様も判然としない、おそらく古代アラグ銀貨)」なあたり、クリスタルタワーは相当未来から喚ばれていそう。扉が開いているのもそのせい……?
- 各地になんとなく原初世界と似た魔物(獣)が生息しているのはやはり地理が近いから?
- ユールモアの建築様式がリムサと似ているのは、地形や気候が近いから自然とそうなったのか。
- ふと思い立って新生のタイトルムービーを見たら、アルバートたちは新生時点の「主人公」と同じ容姿だった。本当に「鏡像世界」という感じだし、悲しいな。
さて、レイクランドにユールモア軍が駐留している。
ユールモア軍の大将軍ランジートは、ドン・ヴァウスリーの命で「大罪喰いを討った逆賊」を探しに来た。
かつて罪喰い討伐の先陣を切っていた武人が「罪喰いをいくら討伐したとて、争いは永劫に止まぬ」「我が主のもと、平和と喜びのうちに生を全うすることこそ、唯一の安らぎ」と断言するのも、なんか不思議な話というか、ユールモア(とメオル)にはもう疑いしかない。
その場で進軍を宣言されなかった理由が、ラクサン城に「ミンフィリア」を捕らえたからで、しかも「ミンフィリアたち」とはどういうこと? というので、博物陳列館でお勉強。
100年前にノルヴラントを光の氾濫から守った「光の巫女ミンフィリア」が自分たちの知るミンフィリア。
その後も罪喰い化に耐性のある金の髪に水晶色の目の少女(リセも金髪碧眼だが彼女は「サファイアの目」と言われていた)が現れて、ユールモア軍とともに罪喰いを討伐していった。
今のミンフィリアは、ユールモアの方針転換後に発見されたので、罪喰いを討伐しうる危険因子として「保護」の名目で監禁・幽閉されていたが、3年前に心ある勇士が彼女を逃がした。
もしかして、と思ったら、やっぱり「勇士」はサンクレッドのことだった。
……事情も複雑、いちばん付き合いが浅いであろうプレイヤーにすら感情も複雑だが、いちばん付き合いが長くて深いサンクレッドはどう思っているんだろうな……。
水晶公は、ミンフィリアの救出をクリスタリウムに任せてみてほしいと言う。
住民たちはユールモアと敵対することにも怖気づかない。「闇の戦士」を支持し、罪喰いを退けんとするのなら、光の巫女を救い出して仲間に迎えるべき、と策を練り始める。
任せろとは言われても「反逆者」に加えてほしい、と思ったら、「漆黒の
となると、第一世界での「敵」は、やはりユールモアなんだろうか。
主人公はアルフィノ&アリゼーとともに「衛兵団の一兵卒」として動くことになる。
工芸館で眠り薬(しかも「ドリームパウダー」なんて素敵な名前の)が作られたのは、やっぱり1日中ずっと明るいからヒトビトの体内時計狂いっぱなしで眠りが浅かったりしたのかな……。
そしてその抗体薬は苦いらしく……なんか、第一世界に来てから飲み食いで踏んだり蹴ったりな目に遭ってるな、パンを40個(完食できず)といい。なんでもないものは描写されないというだけの話でもあるだろうけど。
ともかく、アルフィノとアリゼーは東のジョッブ砦から、主人公とライナは西のオスタル厳命城から作戦開始。
ライナの「勝利と闇は、我らとともに」という声がけからも、第一世界における「光」は「正義」じゃないんだなと感じる。主人公が原初世界の「光の戦士」であることが知れたらどうなるんだろう。
……何かと光属性っぽい白魔とナイトを主体にメインクエ進めているの冒涜的。何がいちばん似合うって、やっぱり暗黒騎士だろうな。
城外郭を突破してミンフィリア(とだけ書くの抵抗感ある)を救出したけど、彼女も戦えるのか……。いや、そういう話は受けていたんだが、見た目があまりにも「少女」なので、非戦闘員なのかと。
救出作戦から脱出劇に移行するが、中央広場に件のランジートまで来ている。
ミンフィリアの体力一瞬で削られたのまずい!と咄嗟にベネディクションかけたけど(多少はターゲット選択が上達している)、全員次々に跳ね飛ばされて一騎討ちになるの聞いていない。
それならナイトで来たのにと思いつつ、じわじわとだがけっこう削れている? しかしあまりにも削りが遅いような、と思ったら、負けイベかい!!
となると、搦め手の麻痺があるとはいえ、ゼノスに匹敵する強敵なのか。ただ、奴に抱く妙な威圧感はないんだよな。あの男が異様すぎるとも言えるが。
さても万事休すか、というところへ現れたのが、サンクレッド! 全体的に風貌がさっぱりしているしガンブレイカーになっている!
ただ、それでもランジートのほうが
彼は魔法を使えないはずでは、と思ったら、水晶公が助けてくれたっぽい。
水晶公が助言し、サンクレッドが先導して逃げる先が、ウリエンジェが滞在しているという妖精郷「イル・メグ」。
その様子を見ているのがソル帝。「虚ろなる世界」へ行くと言っていたが、やはり第一世界だったのか。
そしてふと思い出したので観返してみたら、ユールモアでカイ・シルを助けたとき、激怒するドン・ヴァウスリーを遠巻きに眺めていた謎の人物、ソル帝だったのでは。
「あの魂の持ち主」は、たぶんミンフィリアのことなんだろうが、「霊災」のほかに何が目当てかわからない。
イル・メグの入口付近で情報共有。
サンクレッドとミンフィリアは罪喰いを狩りながら旅暮らしをしていた(「ある人物」というのがミンフィリアだったらしい)が、レイクランドでミンフィリアが「会うべき人」=主人公が近くまで来ていると感じてひとりで出ていき、そこをユールモア軍に捕らえられた。
サンクレッドはその救出の過程でクリスタリウムを訪ね、作戦が劣勢になったらイル・メグへ離脱するよう水晶公から頼まれた。
目的は、ウリエンジェとの合流と、この地の大罪喰いの討伐。
ミンフィリアがサンクレッドに怒られているのこっちまで悲しいな、と思ったら、「怒られちゃって、かわいそうに」という謎の声が聞こえて、ふたりは案内するはずだったウリエンジェの館への道を思い出せないという。
術の主はおそらくピクシー族、遊びに誘いたいようだから集落まではたどり着けるはず、と進んでいっても姿はなし。
「声をかけられても返事をするな」と言われたら、逆に何が起こるか気になるんだけど……! と思いつつも、まぁ変なことはするまいと無言を貫いていたら、「もう『踏み込んだ』ってことでいいよね……?」と聞こえて、何かが足元にまとわりついて動きが重くなるので、「えっ?」くらいは言ったし、「サンクレッド、助けて……」とも言った。
懐かしい話だが、新生のイフリート事件の頃のあれこれで、「この人は頼っていい人」と認識しているので。
そして「悪い、災難に遭わせちまったみたいだな」ときちんと言ってくれるから、いつまでも「頼っていい人」認識が抜けないのであって。
「ウリエンジェ大先生直伝の方法」で姿を暴いても、ピクシー族はあまり堪えている様子はない。
「イル・メグ」の意味が「虹の国」?
ウリエンジェがここへ住みたいと言ったとき「七日七晩、寝ずになぞなぞ勝負をしたの!」は、さすがにどうなっているんだ。
サンクレッドのウリエンジェ評「正直、あの寛容さは普通じゃないぞ」も、それを聞いたら納得というか。
困りごとやらサブクエやら解決してみたけど、ピクシー族は本当に危なっかしい。「草人」がもとはヒトというのは、この子たちは本当に「楽しいかどうか」だけで生きているんだなと。
それと、ミンフィリアが主人公との距離感を測りかねている感じが、逆にこちらも落ち着かないというか、なんかこう……もにょるというかべしょるというか……言葉にしづらい。
さらに、どうもピクシーたちは本当に困っているのかも疑わしいということで、話が通じそうな相手はいないかと訊かれて、ようやくフェオ=ウルのことを思い出したが、その「今思い出した」がフェオには本当に気に食わないらしい。
指定地点のターゲットミスやら1語抜けたとかで何度も何度も「フェオちゃん」と呼びかけたら、「ここへ入ったらお呼びがかかるだろうと思ってずっと待っていたのだわ!」と怒られた。ごめん……リテイナーも冒険者小隊のついでに原初世界で回しているし……。
……アリゼーが「私の若木、あなたの美しい枝」にすごくピリついて、アルフィノに当たっている……。
「あのヒトの鞄の中身を、このカワイイ街にブチ撒けてやるのだわ!」が脅しになるのか……。確かに「つめたくてかたーい鉄(武器)」も「入れっぱなしのよくわからない何か(高精度ゴルディオンボルトやら乱属性クリスタルやらの端数)」も入っているし、たぶんカワイくはない。
そうして「双子だけは遊び相手として残しておくれ」を条件に霧が晴れて真実を現したイル・メグは、確かに「虹の国」。ほとんどすべての塔にブロッケン現象のような虹までかかっている。
ウリエンジェがいるのは「
ようやくたどり着いて再会してみれば、服装の雰囲気がなんだかものすごく変わっている……。本人に言わせても質素で機能的で謎に満ちていたのが、シンプルかつ開放的でいてきらびやかになった。
……で、サンクレッドのミンフィリアへの接し方が、ほかの誰に対するものとも違うというか、ものすごくぶっきらぼうなんだよな。
おそらく「幼いから」「未熟だから」ではない。アルフィノとアリゼーにはふつうだし、暁加入したての頃の未熟の塊みたいな主人公にはむしろゲロ甘とすら言えた(だからプレイヤーは懐いた)。
……なんかもう、本当、任務以外は一貫して徹底的に不器用な男……。
そのミンフィリアに席を外させて、ウリエンジェが視た「第八霊災」のこと。
水晶公の介入がなかった場合の、エオルゼア同盟・東方連合とガレマール帝国の戦いは、暁も全員が参戦し、からくも優勢になりはじめていたが、それが帝国に「黒薔薇」の投入を決断させた。
その威力は想定を上回って帝国領をも蝕み、世は混迷を極め、戦火は瞬く間に世界全土へ広がった。
諌めるべき国は機能せず、正そうとする勇気と力のある者=主人公を含む「暁」は、死の兵器によってすでに世界を去っていた。
「黒薔薇」の使用に起因する、終わりなき戦争の時代が、起こり得る第八霊災。
ではなぜ「黒薔薇」の力があれほど膨れ上がったのか?
その答えが、「六属相関図」。
六属性のほかに、活発を意味する「星極性」と、鎮静を意味する「霊極性」が存在するが、第一世界ではその名で呼ばれていない。
まさか「光」と「闇」か、と思ったら、「星極性」が多くの色が混じり合って黒になるように「闇」、「霊極性」が何にも染められる前の白、凪と平穏の象徴である「光」
つまり体内エーテルの循環を停滞させる「黒薔薇」に、鎮静の力である霊極性が加わったら、で、もう総毛立った。
だって「星」と「霊」なんて、ハイデリンにおける12ヶ月の考え方が「星1月、霊1月、星2月……」と続く、という形で、キャラクタークリエイトの誕生日設定の段階から提示されていた要素。
それがこういう意味を持つのかと、すべてを根こそぎ回収していった感動がすごい。
霊災の話になってから、「第七霊災」とは何だったのかと考えていたんだよ。
確か「過去第六までの霊災が六属性と対応しており、もう残っている属性がないので、『第七霊災』の発生は世界の終わりである」みたいな話があったと思う。
第八霊災が光=霊極性=停滞の災害になるというなら、第七霊災は闇=星極性=活性の災害だったのではないか?
「衛星」の落下に起因するというのも言葉だけ見れば「星」の災害だし、エオルゼア全土が蛮神バハムートの大火炎で焼き払われたのも、「バハムートが強かった」だけでなく、そこへさらに活性の力が流れ込んで増幅された可能性はないか?
……それと、属性関連はグブラ幻想図書館の読み物オブジェクトにも何かあったはず、と調べてみたら、「六属創世記」だ。
「廻りくる六つの生誕」……
雷は落ちて火を生み、火は燃えて土を生み、土は遮りて氷を生み、
氷は溶けて水を生み、水は昇りて風を生み、風は曇りて雷を生んだ「果てしなき三つの凱旋」……
土は雷を吸い尽くし、水は土を流し尽くし、雷は水を走り尽くした。
「終わりなき三つの敗北」……
火は風に消され、氷は火に溶かされ、風は氷に防がれた。
「揺るぎなき二つの支配」……
雷も火も土も氷も水も風も、すべては霊の上にあり、
すべては星の下にある……近いか遠いかただそれだけ……。
館周辺のサブクエを挟んでみたら、リダ・ラーンのサブクエ「名前の意味」の答え合わせみたいなものがあった。
だいぶメインクエストに絡むのでここに書くが、「ピクシー族の名前は、魔力が込められた特別な『ルーン』の組み合わせでできており、それぞれの命の性質に合った言葉を選ぶ」というもの。
それでもしも主人公に名前をつけるなら「シグン=ティル」か「ウル=ティル」だというが、館の本に「『シグン』は太陽もしくは光、『ウル』は月もしくは闇」とあり、つまり主人公は「『光の〇〇』……いえ、もしかしたら『闇の〇〇』かもしれないわね」ということになる。
……えっ?
これは、原初世界では「光の戦士」で第一世界では「闇の戦士」だから、とだけ受け取ってもいいものか?
「強い光に照らされたかのごとく思い出せない英雄『光の戦士たち』の再来」だから「光の戦士」なのであって、「世界に闇を取り戻した」から「闇の戦士」なのであって、光や闇を放っているのではさほどなく、そうはっきりと「光の力」や「闇の力」ではないんだよ。
なんか、不穏。
ともあれ、イル・メグの大罪喰いを討伐して第八霊災を回避するために、それが封印された「リェー・ギア城」を目指すのが次なる目的。
の前に、ウリエンジェが訊きたいことというのが、「私のこの装い……どう思われますか?」というので、なんか、それを訊かれるとは思わなかった。
「ずいぶん身軽になった」と言ったら、「はて……足元などはむしろ、原初世界での衣装の方が、軽やかだったように思いますが……」と言われたけど、頭頂〜目元を隠しているか否かは、だいぶ印象が違うぞ。
サブクエの「焼き菓子こわい」といい、このヒト実はかなり面白いのでは……? と思えてきた。
そのきらきら装束は占星術師の装束とのことで、どうぞよしなに。カストルム・セントリのときは巴術士だったと思う(タタルさんが巴術士になると言ったとき、暁の盟主のほうのミンフィリアが「ウリエンジェさんに巴術のことをあれこれ聞いていた」と話していた)ので、ここでもジョブチェンジか。
リェー・ギア城へ入るにはピクシー族の協力が必要ということで、彼らに贈り物をすることになるが、その準備は分担すればすんなり。
そしてウリエンジェがわざわざこの地に滞在していた目的が、白聖石を作ること。環境エーテルが濃い場所だから改めて作ることができた。
ただ、ナプリアレスもイゲオルムもそうだったけど、白聖石って使い切りなんだよな……。新生のラストで姿を見せた大勢の大半をガイウスが狩ったと考えても、アシエンの介入が“ソル帝”ひとりで済むだろうか。
サンクレッドがミンフィリアに頼んでいた「ソイルに魔力を込める」は、やっぱり彼にはジョブとしてのガンブレイカーの「魔法的効果」がエンシェント・テレポの後遺症で使えないらしく、それを補ってもらっているとのこと。
そこから「本来のミンフィリア」のことを話してくれたのと同時に、過去視。
アリゼーが見せてくれたのと同じ「光の氾濫」が止められた地で、一度だけ光の巫女ミンフィリアの意識が表出したことがあった。
彼女の転生は、第一世界から希望の灯火を絶やさないために、「光の加護」という力の存在を証明し続けているだけ。
「そのせいで、依り代となった少女たちは、本来の名で呼ばれることさえない。もう充分に残酷」「『光の巫女』が消えるかどうかを決めるのは、自分でもサンクレッドでもなく、今『ミンフィリア』と呼ばれているこの子」と話す彼女は、暁の盟主だった頃から変わらず、個人の尊厳というものを徹底して大切にする、優しいヒトだよな。
「希望の灯火」にしても、戦傷祝賀会でばらばらになったときから掲げてきた大切な言葉。
主人公というもうひとりの「光の加護」を持つ者がその灯火になりつつ今、「決断のとき」は近いのかもしれない。
服を入れ替えて遊ばれるところだったというアルフィノとアリゼーのところへ戻り、ピクシー族へ手土産とともに、大罪喰いを倒したい旨を伝えると、その正体は妖精王ティターニアだと知らされる。
大罪喰いを倒せば溢れ出した光が新たな大罪喰いを産んでしまうという話のとおり、かつて大罪喰いを倒したティターニアが大罪喰いになってしまったのだと。
封印の要である宝「純白のドレス」をくれたのは、主人公たちに期待をかけているからというよりは、自分たちにもなんともできないのなら、機会をあげたほうが「おもしろい」と思ったから。
必要な宝はあと3つ。
その足で水妖フーア族のもとへ向かうことになるが、どうにも危険なヒトたちらしい。
泳いで探す? という話になり、主人公、アリゼー、サンクレッドは平気、アルフィノもなんとか、ミンフィリアもとりあえず、ところでウリエンジェは? と訊ねられて、「泳ぐくらいならば、水上を歩く術を編み出すほうが効率的では?」とは……あなたやっぱり、けっこう面白いヒトだろう。
アルフィノが「アレンヴァルド式の特訓を教えよう!」と大喜びしているし。
そこでようやく人の気配に気付いたフーア族は、「妖精王がどうなろうが、世界がどうなろうが、『はじめから終わってる』ボクらにはどうでもいいことさ!」「心躍る大冒険を見せてくれたら宝を授けよう」と、その明るさ軽さが逆に不穏。
しかもウリエンジェ曰く、彼らはピクシー族以上に遊び好きで、水に引き込んで命を奪うようなたちの悪いことも平気で行う。
その大冒険の舞台として提示されたのが今回のID、水妖幻園ドォーヌ・メグ。
アルフィノとアリゼーはホルミンスターで共闘したからあとの3人かなと、タンク:サンクレッド、ヒーラー:ウリエンジェ、DPS:ミンフィリアと主人公、にしてみる。全ロール1ジョブ育ててあるとこういうとき便利。
ミンフィリアはジョブ名こそ「ORACLE OF LIGHT(光の巫女)」になっているが、戦い方は双剣士っぽい。サンクレッドが教えたんだなとわかるクラスで、かつ「光の巫女の物語」を聞いたときにモーレンが言っていた「発見された時点では、誰しも普通の女の子だった。そこから努力をして、あるいは周りに強いられて、罪喰いとの戦いの最前線に上がった」を、どうしても思い出す。
そういえば、ガイウスが影の狩人として初登場したときに「サンクレッドがガンブレイカーになることと関係しているのか」と言ったけど、「帝国属州に潜り込んだときにある人物から習った。魔弾を装填できないので腐らせていた」と話しているので、本当に接触していたりするんだろうか? ガイウスはサンクレッドの顔を知っているはず(ラハブレアがフードと仮面を外していたので)だが、逆はどうだったんだろう。
……そしてプレイヤーの反応がミンフィリアとシンクロするので、ミンフィリアを叱るサンクレッドの言葉がぜーんぶ刺さる。
仕方ないよねぇ、幻だろうと急に花が咲いたら一瞬目を奪われるし、王冠を示されたら本物かと思うし、綱渡りを示されたら慎重に渡るよねぇ。
綱渡りは、キャラコンがゴミなので落ちましたが。
こちとら未だに真タイタンのランドスライドを完全回避できず、制限解除で1回クリアするのに10回くらい負けているんだ。
ともかく踏破はして、王冠は持っていっていいそうだが、フーア族が主人公を「欲しい」と言って、最深部に溢れかえる水。
主人公とアリゼーだけは水中でも平気だがほかのみんなは!? と大焦りしたら、本当に主人公だけが目当てでいちばん危なかったらしく、湖底でアルバートに呼び起こされた。
……コウジン族のまじないがなかったらふつうに死んでいた事態だ、洒落にならん。ありがとう、縁。
ずっと気になっていた水中の建物は、フッブート王国の王都だったという。
今はもう誰も覚えていない、何も残っていない。
「おまえなら救えるのか? 災厄から、誰かの未来を……護りたかった、何もかもを……」というアルバートの言葉には、「護ってみせる」と断言は、ちょっと、できないかも……。
すべてに手が届くのか、自分でもわからない。
地上へ戻ったら、ウリエンジェとアリゼーしかいないし、彼女は膝をついているし、「大丈夫?」と声が出て「みんなは?」と焦ったけど、むしろこっちが心配されていた。
「貝殻の王冠」はちゃんとくれたらしい。王冠をあげる代わりに主人公を貰うって話だったものな。
特に追い打ちはかけてこないけど、主人公の魂がフーア族として生まれるものと思って待っているんだろうか。
危なっかしいのでさっさと離れてしまいたい。
そこへピクシー族のスール=ウィンが、イル・メグに大勢のヒトが近づいてきていると報告しに来た。
クリスタリウムの衛兵団は動けないはずだから、おそらくユールモア軍だろうということで、アルフィノとアリゼーが確認に行き、そうだったらピクシー族が遊び倒してしまうそう。こうなると心強いな。
その間に強行軍で、3つ目の宝を持つ「ン・モゥ族」のすみか「プラ・エンニ
湖はフッブート王国からヒトが去ったあとにフーア族が水を呼び込んで作ったらしい。
ウリエンジェはそれを責めないと言うけれど、それほどの力が遊び好きと合わさっては、いよいよ危険な種族だな。
「大切な人の歩んだ道を、悲しい結末になどさせるものか」が誰の“受け売り”なのか、ちょっと思い出せなかった、ごめん。それだけみんなが多くを失ってきているということでもあるんだが。
話が通っていないピクシー族のいたずらはあったが、なんとか到着。
ン・モゥ族はまた不思議な種族というか、彼らは何だ……?
カメかと思ったけどしっぽがあるしコウジン族がカメだし、フーア族も何だかわからなかった(カッパ?)。
ともかく「ヒトの役に立って対価を貰うことが名誉」らしく、フッブート王国が滅んでからはその機会もないので、ウリエンジェの「困っている」「お願い」という言葉に葛藤のすえ、宝の「石の杖」を渡すか否かの結論を急いでくれるとのこと。
その間に皆の名誉になるような取引をしてやってほしいと、お使いのエキスパート幾度目か、というところで、一旦ここまで。
何よりも「星/霊」と「闇/光」が鮮やかすぎて感激しちゃった。
これがいよいよ本格的に回収されたらどうなってしまうんだ。
続きが楽しみにもほどがある。
1-2までクリア。チャプターひとつずつがずいぶん長い気がする。
ン・モゥ族(ロールクエも見るかぎり「犬」らしい)との取引は順調。
ピクシー族やフーア族と同じ「妖精」にしてはずいぶん温厚だなと思っていたけど、きちんと「相応の対価」を払わないとものすごく怒られるようで、彼らの「残忍と自由」はそのあたりなんだろうな。
「アンチロウ(反法?)」は、だいたいどの種族にもいる「悪い子」のほうだろうが、育ちざかりの白魔で突入したら片端から釣りまくってそれはもうたいへんなことになったので、一瞬の隙をついて物陰に隠れてどうにかナイトにギアチェンジした。
対価として魔道具を作ると言って転送網利用券を書いてくれたっぽいのは驚いたが、フッブート王国とやりとりがあったから存在を知っていて正規のものを書いたのか、魔法の力で偽装したのか、受け取り方が悩ましいポイント。
その取引の間、ミンフィリアが主人公をずいぶん気にしていると思ったら、「会うべき人」と感じたのにその理由がわからないことを気に病んでいたらしい。
しかも「サンクレッドが家族のように大事に想っているのは私じゃない」は、「いつ知ったの?」と息を呑んだ。
「英雄の召喚が失敗に終わったら大罪喰いと戦うのが私になる。その可能性があったからつきあってくれているだけで、本当は今の私を見るのも嫌なんだと思う」は、もう、何を言えばいいのか……。
「複雑」ではあるだろうとはわかるものの、じゃあ「『本物のミンフィリア』を奪った忌まわしい存在」のように考えているかというと、彼はそういうヒトでは絶対にないと思うし、ただそこを割り切れずにいるから誰に対するものとも違うぶっきらぼうな態度になってしまっているのは傍目にも……。
なんというか、誰も悲しまずに済む道って、ないものなのかな……。
リェー・ギア城から妖精王ティターニアの声が聞こえたのは、光の加護(超える力)かと思ったら、強い執念が封印の隙間から漏れ出して誰かに届くことがあるらしい。
長老は当初「ティターニア様が解き放たれたら、今度はどれだけの被害が出ることか」と半ば拒否していたけれど、声を聞いたン・モゥ族は「あの声を永遠に無視し続けることなんてできないと、本当はみんなわかっている」という。
戻ってきた長老も、「私たちに根本的解決の手立てがないのは確か。ティターニア様を永遠にあのままにしておけぬのも確か」と、名誉ある取引に応じてくれた人柄を加味して、「石の杖」を託してくれた。
「もっとここにいてくださってもいいのですよ」と取引にうずうずしていたが、フェオが「これはわたしの若木なの! 囲い込むのは全面禁止!」と怒る。
主人公はイル・メグの妖精にやたら好かれるな。
最後の宝を持つのは「ヴォレクドルフの聡きアマロたち」。
大柄なアマロが長、眠っていたら「セト」と呼びかけるといい、と言われて呼んでみたら、「アルバート……?」とぼんやり訊ねられて「えっ」と声が出た。
追及するワケにもいかないのでそのまま話を聞いていくと、先祖返りで人語を解すアマロは、ヒトに対してこの上なく好意的。大罪喰いに挑んで敗れたり新たな大罪喰いになったりすることを純粋に心配しているから、「水晶の靴」はあげられないと言っている。
面白がって渡してくれないのでも考える時間が必要なのでもなく、ただただ心配というのは、むしろ厄介。
はぐれ罪喰いの討伐でセトに力を示して、それでも考える時間が欲しいと同時に、ひとつ頼みごと、湖に落とした宝物のメダルを探してほしいと。
まぁフーア族も主人公はもう手に入れたものと思っているだろうから平気なはずと、姿見の湖からまだ綺麗なメダルを回収。
コウジン族のまじないは本当にその後の冒険をものすごく助けてくれている。
セトが「無理はしない程度に」「ごめんね、濡れてしまっただろう」と何度も気遣ってくれるのが、ただ純粋に心配なんだなとよくわかる。
セトにそのメダルをくれたのが、ほかでもないアルバートだった。
氾濫の直後には、彼らに助けられたことで擁護する者もあったが、それも時とともに減り、やがて大罪人と呼ばれるようになっていった。
セトが妖精郷で暮らすことにしたのも、ヒトビトのそんな言葉が耐え難かったから。
……ロールクエストもやっているとなお響くな。
アルバートたちだって、最初はただ出会ったヒトに手を貸していっただけで、「光の氾濫」なんて結末のために歩んでいったんじゃない。
世界を救おうとする優しいヒトにただ幸せであってほしかったのに、どうしてこんなことになってしまったのか。
けれど、アルバートはどういう因果か今は主人公とともにいるから、セトの言葉は届いている。
セト曰く、主人公の魂はアルバートの魂とそっくりなのだという。単に「鏡像世界の光の戦士同士」だけでなく、あり得た別世界の同一人物だったりするんだろうか。
その運命と勝利を信じて「水晶の靴」を託してくれたことで、封印の4つの宝が揃う。
ところが、リダ・ラーン方面のユールモア軍は、ランジート将軍がピクシー族のまやかしにほとんど惑わされないせいで、もうかなり近付かれてしまっているという。
足止めと大罪喰い討伐の二手に別れることになり、ミンフィリアは主人公とともに行くと言いかけるが、サンクレッドが「おまえの力量じゃ、そいつの邪魔になるだけだ」と一蹴。
……もうすこし、言い方……を選べたら、彼自身も苦悩していないんだろうな……。
ともかく、主人公はそのままリェー・ギア城へ。
城扉の前で、フェオが「妖精の世界はヒトの世界ほど複雑ではない」と言う。
奪ったらそのぶんだけ求められることになるだろうけれど、「美しい枝」がついている、と。
なんか不穏、と思いながらも、ティターニア討滅戦。
本当にありとあらゆる自然で攻めてくるものの、どうにか死なず死なせずでクリア。
ティターニアも妖精郷のために大罪喰いと戦っただろうに、そうして実際に勝ったのに、「遊ぼう」「ここから出して」という本能しかない存在になってしまったのが、やりきれないな。
主人公が大罪喰いの放つ光を一度受け止めて無尽光を払うのが、相変わらず不安だが。
4つの宝の「本当の意味」は、新たなる妖精王に捧げられる祝福。
「城が開かれるのは妖精王を還すとき。そして、還した勇気ある者を新たな王として祝福する」、つまり堕ちた妖精王を倒した主人公が新たな妖精王になるというのが、「奪ったぶんだけ求められる」の意味だが、それを「美しい枝」のフェオが引き受けてくれる。
「届かないかもしれない夢へ手を伸ばすこと。何かを残そうと必死に生きること。それがヒトの特権。私はそのきらめきを見ていたい」のだと。
フェオは「彼らがどこまで進むか見るのが私の楽しみ」、イル・メグのピクシー族の遊びを「相変わらずグルグルグルグル……おんなじなのね!」と言っていた。その「進歩を見たい」という考え方が「『狂い咲き』のフェオ=ウル」という呼ばれ方なんだろうし、水晶公から「いちばん優れたピクシー族」と言われるだけの特異性だったんだろう。
そうして祝福を受けてフェオが新たな「ティターニア」になり、「あなたの邪魔をする嫌なヒトたちを、私の国から追い出しましょう」と手を差し伸べる。
話がすこし遡り、まだ無尽光のリダ・ラーンでは、アルフィノたちがランジート率いるユールモア軍と対峙している。
ミンフィリアの双剣士の構えに、ランジートが「我が教えを授けた歴代の巫女は、誰ひとり、かような無様を晒さなんだ」と激昂するのは、やっぱり不思議というか、よくわからないところ。ドン・ヴァウスリーの庇護下で平和と喜びのうちに生きることこそ唯一の安らぎだと断言したのと噛み合っていないというか、ミンフィリアを強くしたいのか無力なまま囲っておきたいのか一貫していないように感じる。
サンクレッドの「あいつが自分の名さえ理解しないころから閉じ込めて、何もできないようにしたのはおまえらだ。それが今戦おうとしてるんだ。無様だ無力だと、よくも言えたな」がそのとおりだし、こうまで言うヒトが彼女を偽物と疎んでいるとは思えないんだ。
そのとき、無尽光が晴れて夜が訪れ、「闇の戦士」の勝利が知れ渡る。
全軍突撃を指示されたユールモア軍が草人と化しているのがホラーだが、こうなってしまえば頼もしくもある。
クエスト名「アクトラ・オルワ・イン」は何かと思ったら、「楽しい祝宴を!」の妖精語だったらしい。
ユールモア軍を、草人に変えていくピクシー族、生み出した水場に引きずり込むフーア族、宙吊りにして振り回すン・モゥ族、大混乱に畳み掛けて、妖精王とともに「闇の戦士」を乗せて飛来するアマロたち。
ランジートも「我が主は必ずや、秩序のため、裁きの鉄槌を下すであろう」と言い残して、ユールモア軍は撤退。
ティターニア曰く、「妖精は永遠だが、いつかの終わりのことなんて、考えないし憂いもしない。だからヒトと心を同じにして戦うことはできっこない」。
つまり罪喰いとの戦いに協力はできないということだが、闇夜を取り返してくれた恩返しなら別だから、本当に困ったときにはいつでも呼んでほしいと。
てっきり「永遠の不干渉」になるのかと思ったら、今後も力を貸してくれるというのは、改めて頼もしいかぎり。
しかも「小さな分身を若木のそばに飛ばすなんて造作もない」ことで、これからも「フェオ=ウル」としての契約も同時に果たしてくれるというのだから、美しくてかわいい我が枝フェオちゃん!!
ピリついていたアリゼーも、フェオのことを「正直、見直した」と言うのは、無理もない。あの子がいなかったら、主人公が強制的に次代妖精王になっていたんだから。
ユールモア軍が一行を追ってきたということは、クリスタリウムとの戦いを保留にしたか、早々に決着が着いてしまったか、ということで、後者はありえないだろうが状況を確かめなければと、街へ引き返す。
ひとまず被害は出ていないが、そこへ正面切って現れたのが、まさかの“ソル帝”。
ウリエンジェは肖像画で容貌を知っていたらしく、それを「説明の手間が省けていい」と褒める彼は、「ガレマール帝国の初代皇帝ソル。同時に、その他もろもろ戦乱呼ぶ国々の立役者。しかしてその実態は、『アシエン・エメトセルク』と申し上げる」と、やっぱりエメトセルクだったし、ガレマール以外の国(おそらくアラグ)も興していたのか……。
「光の氾濫」から第一世界は光=停滞に偏っていたが、それに抗う人類の努力が「活」の力となって、世界統合を起こすにはまだ偏りが足りなかった。
それでもヒトビトがヴァウスリーのもとで「怠惰に、進歩せず、ぼんやり」生きていれば、じき条件は整っただろうが、主人公たちが2体も大罪喰いを倒したから、「私たちの計画、全部パー!」。
エメトセルクのこの気だるさと軽さは何なんだろう。同じ「オリジナル」でも、ラハブレアともエリディブスとも違う。
しかも「互いを知らないまま殴り合い続けるほど野蛮で不毛なことはない。協力関係を結ぼう」と持ちかけてくる。「いわれも知らず忌み続けてきたアシエンと向き合え」と。
言われてみれば確かに、「天使いアシエン」とは何なのかって、よくわかっていないかも。
エメトセルクは「またすぐに会おう」と本当に何も手出しせず去っていき、アリゼーたちが水晶公への報告や状況の整理を引き受けてくれて、主人公は居室へ帰る。
部屋でならアルバートと話せるかなと思ったら、差し入れに軽食が届いていた。
やっぱり姿を見せてくれたアルバートが、水晶公からだろうと言う。
「手厚いなぁ」がまさにそのとおりで、こういう近しさが公のわからないところだ。どう考えても高位の人物のふるまいではない。
アルバートたちに世界統合をそそのかしたのは白法衣のアシエン(エリディブス)だが、エメトセルクの「何も知らずに戦い続けるべきではない」は、ウリエンジェ同様、彼から見ても尤もだという。「ただひたすらに進み続けた結果、何もかも失った奴が、ここにこうしているんだから」。
けれどセトは今でもアルバートを想っている、と告げたときの彼の表情が、本当に初めて見る穏やかさだった。「第一世界には俺たちの冒険のすべてがある」は、きっと今でもそうなんだろうな。
そして最初にこの部屋で出会ったときより、態度自体がずいぶん柔らかい。当初は「おまえの戦いをしばらく見物させてもらう」と言っていたけれど、こうして助言までくれるんだから。
ここまでで1−2完。
ロールクエストの止まり方から見て、次でラケティカ大森林かな。
エメトセルクは何をどうしたいのだか、そしてラケティカには何が待っているやら。
……感想のペースを保ってサクサク進みたいんだが、体調が安定せんので、難しい。
まぁ進められない間は、ロールクエスト全部やるために赤魔のレベリングでもするさ。
Lv74「過日との対話」まで。
若干の安心と、どう考えても警戒警報と……。
「またすぐに会おう」と言ったエメトセルクが本当に星見の間へ来ている。
「そのまま大罪喰いを倒し続けるといい」が、大罪喰い討伐で溢れ出る光を主人公が受け止める流れに不安しかないので、どうも疑わしい。
エメトセルクが主人公と向き合って話している場面が、しばらく前に話題になったダッチアングルだし。
その大罪喰いだが、所在のはっきりしているものは倒し終えたので、手分けして調査。
アリゼーがアム・アレーンへ向かうの大丈夫かな……と思ったが、本人はきっちり吹っ切っていて、強い子だよな。
水晶公はドン・ヴァウスリーからユールモアへの呼び出しを受けているそうな。「全面衝突のつもりだったから、話し合いの余地があるならむしろ上等」は、確かにそうとも言えるが、「クリスタルタワーから大きく離れると体の調子が悪い」は、相変わらず謎の素性。
身体の一部がクリスタルな時点で、どう考えても並の人間ではないものな。
彼の補佐をコルシア調査のアルフィノに任せ、ウリエンジェ、サンクレッド、ミンフィリアとともに、ラケティカ大森林でのヤ・シュトラとの合流を目指す。
光耀教会の遺跡から石板を回収して彼女への手土産にという助言に従って、ジョッブ砦の教会跡地で石板探し。
ミンフィリアが「教会の遺跡は窓の形がちょっとだけかわいい」と教えてくれて、そのあとも「Azureさんにもあのかわいい窓を見てもらいたいんだけどな……」と呟きながら探索していたのが、すこし安心した。
「『見てください、かわいいですよね』『そうだな』くらいのたわいないやりとりは成り立つ相手」と認めてもらえた感というか。
罪喰いがなぜ「人喰い」とか「光魔」とかでなく「罪喰い」なのかの答えは、光の神への信仰が急速に廃れていったことと関係している。
あの異形が何であり、なぜ自分たちが苦難に見舞われるのかの答えを、いかなる信仰の中にも見いだせなかった人々は、「人の持つ罪を喰いに来たのだ」と考えるようにした。
ユールモアの「罪喰いは罪なき者の魂を天上の楽園へ運ぶ」はそのあたりから来ているのか? だとしてもうさんくさい話だが……。
発見した遺跡は残念ながら地下で、かつ光耀教会の装飾様式とは違うらしく、そのかわいい窓はなかった。
闇を尊ぶ「夜の民」の集会所として使われた場所とのこと。
石板はかつてラケティカ大森林に栄えたロンカ文明の古代文字。
ロンカの魔法使いは、トゥパク・アマロの知恵のルーツでもあるな、と調べてみたら、「アマロ(アマル)」はインカ神話の竜で、「トゥパク・アマロ」は「輝ける竜」の意味。
イル・メグが地理的にクルザスやドラヴァニアなら「竜」がいてもおかしくないが、惑星ハイデリンのドラゴン族はルーツが異星だから、そのあたりの関係は不明か。
アマロは竜というより「四翼の鳥」に見えるし。
さて、「手土産」の準備は済み、ラケティカ大森林へ。
「夜の民」は名を光のもとに晒すべからずということで、先祖や親類の名前を偽名に用いており、ヤ・シュトラのここでの呼び名は「マトーヤ」。
なぜマトーヤなのかはやぶへびとのことだが、……実の親類を置いて名に選ぶほど慕っていることを指摘されたくないんだろうな。
大森林へ入るなり、エメトセルクが姿を現した。本当に「見物」でついてくるらしい。
「影からコソコソ見られたいのか? わざわざ姿を現してやってるのが善意だと、なぜわからない」は、ちょっと感心したものの、徹底的に存在を隠して「主人公がひとりで虚空と喋っている」にならないよう言葉もほとんどかけずに「見物」しているアルバートと比較すると、どう受け取るべきか悩ましい。
大森林は多少影が落ちているが、本質はほかと同じく光に支配された地。闇の使徒アシエンとしてはいるだけでそこそこ不快、というのは、「光/闇」よりも「停滞/活発」で考えるとわかりやすい気がする。活発を本質とする者が停滞させる力のただなかにいたら、それは不快だろう。
そしてカットシーンからフィールドに戻ってもふつうにいるので声をかけたら、面倒がられたが「アシエンに興味を持つのはいい傾向」と質問に答えてくれた。
なぜソル帝の姿かというのは、アシエンが「水」だからだと。
肉体は入れ替え可能な器、そのまま使う者も、己の好きに再創造する者もいる。
エメトセルクは慣れた肉体を必要に迫られるまで使い続けるタイプ。ラハブレアは器を作り変えないタイプで、ふつうはそうころころ器が変われば自己も崩れてくるものだが、奴にはそうではなかったらしい。……それは、サンクレッドやその周囲にとって、不幸中の幸いな話だったな……。
彼がたびたびエメトセルクに「噛みつく」のも、ミンフィリアに「注意しないと体を乗っ取られる」と教えたらしいのも、誰よりアシエンを信用していないからなんだろうし。
2年前の罪喰い襲撃で被害を受けたというゴーンの砦に着いたが、誰もいないどころか崩壊したまま。
そこを「新しい罪喰い」と夜の民の武装集団に包囲されたのは、本当に意味がわからなかった。
しかも夜の民(エルフ族とはいえシェーダーっぽいエレゼンがメインクエストに登場したのは初?)のほうでも「まるで普通の人みたいじゃないか」と困惑している。
選択肢に「クポポ、クポー!」というもっと意味のわからないものがあったのは、ちょっと選んでみたかったが、話をややこしくすると思い、泣く泣く「人です」。
と言った瞬間、エメトセルクが早口で言い訳を並べ立てたあげく、エスケプで逃げた。ややこしい状況でよけい怪しまれることをするな!!
そこへヤ・シュトラが到着したが、「私の眼で視た侵入者は、強い光を帯びていたわ。あれが罪喰いでなくて何だというの?」と警戒が解かれない。
それも、ウリエンジェとサンクレッド、初対面のミンフィリアは判別できるのに、ウリエンジェの隣にいる者=主人公を指して「罪喰いとしか思えない、光に侵されたモノ」と言う。
……驚愕というよりも、膝から崩れ落ちそうな納得というか、やっぱり「光の加護」の罪喰い化耐性って、肉体に溜め込める光の総量が桁違いに多いだけで、限界を超えたらふつうに罪喰い化するとかなんじゃないの……?
その場は「私の勘違いよ」ということで夜の民の拠点スリザーバウに招かれるが、ウリエンジェがその「勘違い」の仕方に黙りこくっているのが、不穏も不穏。
さて、大罪喰いがいると思われるラケティカ大森林の東部は「イキス・マヤエの森」といい、古代ロンカ帝国の遺構が残り、今もその護り手たちがいるのだという。
イメージには足元しか映らなかったけど、その足元の雰囲気と、「彼女たち」と言われるあたり、ヴィエラ(ヴィース族)なのかな。
そしてサンクレッドの「今のおまえはとても活き活きして見える。ともすれば、向こうの世界にいたときよりもだ」で、急速に合点がいって、ヤ・シュトラは確かに雰囲気が変わったというか、声音が原初世界にいたときよりも優しげなんだよな。
特に4.4のアジムステップで、ヒエンにもサドゥにもマグナイにも上から目線だったのがちょっとイヤだったんだけど、今はふつうに見える。
3人とも物言いや態度にクセがあるだけでそれぞれ信念がある一国や一部族の長なのに、ヤ・シュトラは呆れて皮肉るので、冷静を通り越して盛りすぎ完璧キャラのケすらあったから、今回の「勘違いする、謝る、対等に見る」はだいぶ持ち直したと感じた。
サンクレッドも、痛いところを突かれた気まずさはあろうが「お互いもうガキじゃないんだ、皮肉はやめておけ」と釘を差すし。
……ウリエンジェが言っている「2年前のゴーンの砦の戦いには、たまたま情報交換で訪れていて手伝いをした」というのは、OPムービーの場面のことかな。ガンブレイカーのサンクレッドがユールモアからミンフィリアを連れ出す場面といい、やっぱりあれは主人公が第一世界へ到着する前のことを描いているんだろう。
「心理戦なんてお手の物だったサンクレッドが、たったひとりと出会っただけであんなにも不器用になってしまう。かと思えば、どこかの誰かさんは難解な詩を吟じることをやめて、伝えるための言葉を選ぶようになりはじめた」は、まぁ5年や3年も異世界で過ごせば変わるものもあろうと思ったら、ウリエンジェが無言で微妙に反応していた。
アルフィノとアリゼーの変化は若さゆえの成長もあるだろうが、みんなのはすこし違うよな。
さて、ヤ・シュトラとウリエンジェがロンカの石板を解読している間、スリザーバウを散策してくるといいと言われたので、ルナル(ロスガルの導師)に案内してもらうことになり、ミンフィリアも同行。
導師が祈りを込めて闇の性質を帯びた水で光を祓ってもらうが、「かすかに肌を刺すような感覚がある……」に「冷たいのかな?」と思ったら、ルナルは「そんな変なものじゃないんだけどな」と言うし、ミンフィリアは「不快には感じなかった」と言うし、「闇の性質だから罪喰いにかけると気休め程度の嫌がらせになる」は、もうアウトです。この主人公いずれ絶対なにか起こります。
ミンフィリアが「自分から知らない人に声をかけたことがほとんどない」と言っていたのは、そういえばルナルに声をかけたのも主人公の話に相乗りしていたし、ピクシー族は以前に面識があっただろうから、初対面の相手にひとりで話しかけて回ったことは少ないのか。
話し終えて高揚している様子なのも、若さゆえの成長だな。
この子にはなんとか幸せになってほしいが……。
スリザーバウの営みから、夜の民の生まれについても教えてもらった。
光の氾濫以前にあった信仰は、光に呑まれたり罪喰いと化して死んだりした者がどうなるのか示せなかった。だからヒトビトは無尽光の時代なりの信仰、つまり「命の答え」を探そうとした。
「命は終いに、闇へと辿りつく。ならば、この世を去った者は皆、天の暗き海へ運ばれよう。彼らを抱く闇が、別れを嘆く生者の上に、いつか戻らんことを」。
旅立ちの宿でテスリーンから聞いた「闇の戦士」の伝承と似ている。
そこへ、南の木立に罪喰い出現の報せ。
ミンフィリアが名乗り出るも、いくら成長しているとはいえさすがにひとりで放り出せないと同行。
中位のものが2体いるがどう対処するか聞いてみたら、「刺激したら襲ってきそうな野獣も多いので戦える場所は限られている」と、日頃プレイヤーが無自覚に意識する「余計な敵を釣らない」をしっかり言語化できていてえらい。
ただ戦闘のほうはちょっとまだのようで怪我をしたというから、それはまぁ、サンクレッドの気持ちもわかる。加護持ちじゃなければ荒野送りだものな……。
罪喰いに襲われて命を落としたトッディアの葬儀に、その命名石を探し出した者として参列する。
輝く命名石を沈めた水盆が、今は「天の暗き海」の代わり。
「闇の戦士」の伝承はやはり夜の民の祈りが源流と言われているそう。
ミンフィリアは「大罪喰いを倒す」という決意を示して、サンクレッドも「いい決意だ」と同意する。すこしずつ変化してきている……のかな……。
碑文の解読は順調。ロンカ帝国が同盟国に援軍を求める嘆願書の一部であり、ロンカの同盟者であることを示す方法も記されている。
それを実践すれば、イキス・マヤエの森の護り手たちとも和解できるかもしれないが、なにせ光の氾濫でほとんどが失われた言語なので資料が足りず、解明が比較的進んでいる古ノルヴラント語に対訳した碑文「対話の碑石」を見たい。
それを管理しているのは、夜の民の過激派「常闇の愛し子」。彼らは死を至上の闇ととらえており、命を落としかねない行為もするし、他者にも
同じ「死を恐れない」でも、ドタール族とは全然違うな。彼女たちは「死こそ救済」ではなく、「魂を輝かせれば死の先にも未来がある」だから。
対話の碑石を解読するヤ・シュトラの潜入をサンクレッドとともに援護。
碑石の間には3枚の壁画があり、サンクレッドの陽動もあって解読中には「常闇の愛し子」が現れなかったので眺めてみたが、「渦巻く闇と対峙する数名の人物」の壁画は削り取られている。
まさかと思ったら、アルバートが姿を見せてくれて(今はヤ・シュトラが集中しているからOK判定のようだ)、最初の2枚を神話の時代とロンカ時代の英雄の絵だと説明してくれた。
削り取られた3枚目は、おそらくアルバートたち。
「『君たちがいつか世界に名だたる英雄になったときには、その雄姿を隣に描かなくてはね!』と、雑用を頼みながら言うんだからひどい冗談だ」は……冒険者の身には覚えがありすぎるな……。
きっと彼らの「サブクエスト」だったんだろう。
必要な碑文も、「闇の戦士」として見ておくべきものも見終えて、スリザーバウへ戻る。
ウリエンジェはミンフィリアの怪我をすっかり治したらしいが、「何を話した?」とサンクレッドが訝しんでいるのでミンフィリアに訊いてみたら、「サンクレッドが昔、たくさんの女の人に追われていたって本当でしょうか……?」は、ちょっとさすがに笑う。
第七星暦ストーリーの頃のサンクレッドなんてそれはもう明るくてチャラくて、石の家へ種族もばらばらに乙女が5人も押しかけてきて……変わったものだな、と思うと同時に、ウリエンジェはそれをミンフィリアに話しても大丈夫だと思ったのだな、と、やはり変化の兆し。
一旦ここまで。
ミンフィリアの成長やヤ・シュトラの変化に安心する一方で、主人公が「光」で危険なのではないかという警戒が警報レベルまで跳ね上がった。
興味と不穏が止まらない。
Lv75「揺らめく灯火」まで……ということは、そろそろ折り返し付近か……。
主人公が危険なのではの話で、ヤ・シュトラがウリエンジェを問い詰めている。
「あのエーテルの惨状」「とてもじゃないけれど、無事には見えない」と、疑いどころでなくもはや惨憺たる様子らしい。
ウリエンジェにはいざというときの考えがあるそうだが、ヤ・シュトラにも話してはくれない。
彼はそれこそ「闇の戦士たち」のときのような、最善のために悪をなすところがちょっとあるので、大丈夫なのぉ……? と思ったら、「第八霊災の光景は、本当にあなたが喚ばれたときに視たものなのかしら?」って、そこまでひっくり返す……!?
しかも最悪のタイミングで、ラケティカ大森林にユールモア軍が攻めてきた。
他方、そのユールモアでは、水晶公がヴァウスリーと対面している。
ヴァウスリーの言い分は、「残された土地も資源も、人が自由に生きようとするには、あまりに乏しい。だから私が管理してやる。罪喰いとは、私のもとだけが唯一無二の平穏であるために、必要な『恐怖』。世界はそれをもって君臨せよと私に命じた」。
水晶公の「人類は、おまえが思うよりしぶとく、したたかだぞ」は、ちょっと教皇トールダンを思い出した。「人を侮りすぎよな、アシエン・ラハブレア」。
ヴァウスリーは水晶公がユールモアに従わないことを承知の上で、会談を待たずに各地の大罪喰い保護と反逆者の鎮圧のために軍を差し向けていた。
彼をここへ呼んだのも話し合いではなく「操り人形にするため」だったが、水晶公はそれを読んでいたらしく、対峙していたのは幻。
トップ同士の対面は水晶公が一枚上手だったが、ランジートが率いてきたラケティカ方面はすでに手が回されており、常闇の愛し子がユールモア側についた。
「闇の戦士様が真っ先にラケティカ大森林へ来てくださらなかったのは、夜の民のたるんだ信仰がはびこっているからだ」というのは、本当に誤解です。至急だったのがレイクランド(ホルミンスター)で、必要に迫られたのがイル・メグなだけです。
夜の民憎しでユールモアに乗せられてしまった常闇の愛し子は、治癒魔法も効かない秘蔵の毒物まで持ち出しており、見張り役の青年はもう手の施しようがない……。
ルナルは今のうちに逃げろと言ってくれるが、ヤ・シュトラはむしろ攻めるときだと言う。
石板の解読が終わったので、それをもってイキス・マヤエの森の大罪喰いを討伐してしまえば、ユールモア軍がこの地に留まる理由もなくなるから。
ロンカの同盟者の証はトゥシ・メキタ湖底のダワトリ溺没神殿にある。
つくづくコウジン族のまじないには助けられる。主人公が潜水できなかったらサンクレッドに負担が集中していた。
「ロンカの印章」はフクロウがモチーフ。ロンカの皇帝と関わりの深い神獣らしい。
そうしてイキス・マヤエの森へ向かうが、ウリエンジェのこの考え方はかなり印象的というか、先のだんまりも考えると、それはロンカのことだけを言っているのだろうか……。
イキス・マヤエの森だが、立ち入るなりヴィース族が追い返そうとしてくる。
しかし印章を見せると「間に合った」と言われ、正式に彼女たちの集落「ファノヴの里」へ招かれた。
迎撃してきた三姉妹、杖は呪具か幻具かわからないのでともかくとして、武器が弓と槍で、やっぱりラケティカ大森林って黒衣森(グリダニア)なんだろうなという気がする。
……アム・アレーンのテスリーンも片手剣使いだったな。
里に着いてからちょっとふらふら見て回って戻ってきたら、「ヴィース族の集落が珍しいからといって、ふらふら歩き回ってはダメよ あとになさい」とヤ・シュトラに釘を差された。ごめんなさい。
さて、里のヴィース族(全員女性)は三千年前のロンカ最後の
「間に合った」の意味は、長い歴史に加えて種族として雄が圧倒的に少ないことから、里のヴィース自体が衰退しつつあり、「同盟者が来たるまで、ロンカの叡智を絶やすべからず。以て、ロンカは不滅となる」という使命を果たすことが困難と見られていたから。
「ヴィース族は『ヒト』の三倍ほど生きる。十代半ばになって雌雄が決まる」って、本人は自分の性別をどう認識しているんだろう。セカンドデータをヴィエラ女性にしたいので、そのあたり詳しく知りたい。
アルメ、ウィメ、シャイメの三姉妹も、大罪喰いの居場所は知らなかったので、里で情報集め。
「居場所はわからないけど、体が大きい奴なんじゃないかと思う。手下の罪喰いが何年かに一度、大規模な狩りをしてヒトを持ち帰る。たぶん親玉は、大きくて密林を歩きにくく、飛べるだけの翼もない奴」という話をしてくれた里人は、森の民だなぁと感心した。
居場所の心当たりがあったのは別の里人で、昔に「ラケティカ大飛瀑」の近くで目撃情報があったらしい。
そこは度重なる罪喰いとの戦いで道が崩落して、ヴィース族でも近づけない場所だが、ロンカの神殿のひとつ「キタンナ
ただしその扉を開くには「クムル星遺跡群」という別の遺跡から魔力を流さなければならないうえ、そこにも危険な仕掛けがいくつもある。
護り手たちは同盟者を導くためにいるのであり、遺跡が秘めているものを覗き込むことは許されていない、ということで、謎解きは同盟者=主人公たちが行うことになる。
遺跡群のピラミッド「四つの明星」へ向かってみると、フィールドのそこらになんか四角くてふよふよ浮かぶ石のようなものが飛んでいるので、「あ、アラグ……?」と困惑したが、どちらかというと着目すべきはピラミッドで、「マハやギラバニアの遺跡に似ている。地脈を抑えるための重しとして機能しているのだろう」とのこと。
……しかし石の箱や石像がビーム撃ってくるのは、どうも球体や機械が攻撃してくるアラグを連想する。いくらなんでもロンカはアシエンが興した国家じゃないだろうが……。
四つの明星の謎解きは「正しい石像をひとつ選ぶ」。
「汝、同胞との妥協は、進歩の足枷と知れ。汝、同胞との不和は、進歩の足枷と知れ。汝、頂きから目を背けるは、進歩の足枷と知れ。我、すべての足枷を解き放ちて、羽ばたく者にこそ、真理に至る扉を開かん」とのこと。
「大猿(研鑽を司る挑戦者)と狼犬(共生を司る協力者)が向き合っているのはおそらく妥協、水蛇(生死を司る守護者)が大猫に背を向けているのはおそらく不和、オウムが南を向いているのは北にある頂=大ピラミッドに背を向けている、だから北を向いているフクロウ? のはず? だよね?」とおろおろ選んだら、正解だったらしい。
……解説を貰えないので「らしい」としか言えないな。「帝と関わりの深い神獣」だから合ってはいるんだろうが。
ところが、ユールモア軍がスリザーバウを突破してイキス・マヤエの森へ踏み入ってきたと伝令。
長時間の騒ぎではなかったので、ランジートは森への道を見つけてすぐ進軍することを選んだようだが、危険な事態には変わりがない。
ウィメたちがサンクレッドたちとともに足止めしている間に、何としても探索を終えなくてはならない。
目指すは「ユキス・ネルの大ピラミッド」最奥の「大トゥパサの崇神所」。
今の石像探しは「キタンナ神影洞の扉を開くために大トゥパサの崇神所へ入るための謎解き」でしかなかったようで、厳重にもほどがある。
今度は守護像の眼光をかいくぐって石像の運搬だが、「石像の視界に入らないように歩く」はわかっていたのに、「道を間違えた」と焦って身を翻したら視界に突入してしまって1回失敗した。仕掛けはわかっていたのに!!
崇神所内部はこれまで以上に危険な仕掛けや防衛機構が張り巡らされていて、転移の魔法でばらばらに飛ばされてしまうのが危険ということで、ロンカ流のリンクパール「ひそひ草」を預かった。かわいい名前。
そしてふと気付いたが、何か引っかかっていた謎の感覚の正体、賢人たちの装備にエーテル測定機がないんだ。アリゼーの細剣はウリエンジェから貰ったものじゃなくなっていると気付いていたが、あれは忘れていた。主人公以外は身ひとつで第一世界に来たから、あれもリンクパールもないワケだ。
崇神所へ突入し、序盤は守護像の回避でよかったが、回復不能の毒霧で時間制限つきの強制移動、2発直撃するとオチる大岩と、どんどん過酷になっていくし、外からの通信によれば、その間にもユールモア軍が2名ほど突破してきている。
「馬鹿みたいな速さで進んでいる爺さん」は間違いなくランジートだろうと思ったら、最深部付近で合流してしまったが、足止めを三姉妹に任せて仕掛けの起動に成功。
それでも追いすがってきたランジートと一触即発の瞬間、彼の部下の将校が罠を踏み抜いて床が崩れ落ち、最奥の断崖に取り残された。
一時停戦かと思ったら、将校は「ここは取引といこうじゃないか……!」と言う。「私を真っ先に助けてくれるなら、スリザーバウで使った毒薬の対になる解毒薬を渡そう」に、コイツ想定以上にゲスだな……!と憤った瞬間、ランジートが「貴様の命を以て、敵をひとりでも葬るがいい」と彼を突き落とす。
解毒薬もろとも落下していく将校の姿にヤ・シュトラが崖を蹴って、空中で掴んだ瓶を主人公に投げ渡し、「頼むわね」と言い残して、暗闇と突風の中に消えていく。
ランジートの狙いはそれか、だがこの状況をどうしたら、この狭所で下手にランジートと立ち回って解毒薬を失ったらヤ・シュトラの想いが、けれど、と思考が追いつかずにいると、ミンフィリアを筆頭にサンクレッドたちが駆けつけて、ウリエンジェが魔術でランジートを捕縛して引き寄せ、サンクレッドが空中戦で大穴の底へ叩き落した。
崩れかけた床の上には主人公だけが残った。
どうにか遺跡を脱出するも、大穴に「出口」があれば護り手たちが知っているはずだがそれもなく、しかも石を投げ入れても音が返ってこないほど深い穴、と立ち尽くしているところへ伝令。
ユールモア軍は大森林の西まで撤退し、スリザーバウも解放されたが、将校の言うとおり毒を盛られた者がいる。スリザーバウからファノヴの里への道で行き倒れていた者も同じ毒を使われたようだから、その者は里へ運んだ。
ことは一刻を争うと、解毒薬を分けて、サンクレッドとミンフィリアがスリザーバウへ、主人公とウリエンジェがファノヴの里へ向かう。
深奥へ駆けつけたときにミンフィリアが先頭だったのも、「ここを離れていいのかな、ヤ・シュトラさんのこと……」と口ごもった彼女にサンクレッドがかけた言葉が「叱る」というより「叱咤」だったのも、ふたりの複雑な関係がほどけつつあるのを感じるな……。
行き倒れはルナルだった。一同がイキス・マヤエの森へ向かったのを知っていたから追いすがったのかもしれないとのことで、さすがに本物だった解毒薬を使い、しばらく介抱と治癒魔法の回復促進を続けると、意識を取り戻した。
だがヤ・シュトラの死は受け入れられない。
私だって受け入れられない、と思ったが、直後に穴の様子を見ようとして底から吹き上げた突風に遮られたのを思い出した。「石を投げ入れても音が返ってこない」のは、風で吹き上げられて地面に当たっていないからだったりしない? と思ったのも。
するとサンクレッドが「エンシェント・テレポ」と言う。あの魔法の発動には突風が伴うのだと。
そこへ「こんな状況だが」と引っ立てられてきた「不審者」はエメトセルクで、しかも「一瞬だけ地脈が揺らいだと思ったが、気のせいじゃなかったか」と言う。
早く言えという無言の圧を察したのか、「揺らいだのは1回だけだったから、入っただけで出ちゃいないな」とも続けて言うとき、わりと気まずそうだったのは、コイツ本当に何なんだろう。
しかしまだ地脈の中にいるなら、以前は三重の幻術皇の力を借りてやっと助け出したのにどうすれば……というところへ、エメトセルクが「面倒だが、私がやってやろうか?」と言う。
できるとすればコイツくらいだと思っていたとはいえ、だいぶ驚いた。
曰く、「敵ではないと示せるいい機会だ」と。
そうして地脈の太い地点を探し当てたら、本当に地脈から掬い上げるし、装備まで整えてみせた。
これはもしかして、同じものを新たに作り直したとかではなく、三重の幻術皇ですら装備はどうしようもなかったのを、エメトセルクは復元してみせたということなんだろうか……?
ヤ・シュトラはむしろ晴れ晴れした様子で「まさか先にキタンナ神影洞に行ったりはしていないでしょうね?」などと言っていますが、プレイヤーは「二度とやるなよ」とヒリついておりますよ。
まぁ神影洞には行くけども。
……あと、あなたがたエンシェント・テレポで装備ロストすることは知っているはずなんだから、布の1枚も用意して行きなさい!!
一刻を争うときに天幕を張れとまでは言わないが、毛布くらいは出掛けに借りられもしただろう!!
とぶつくさ言っていたら、サンクレッドが「彼女の身を隠す『相棒』は不要だったか。万一に備えて、捕まえておいたんだがな……」と呟くので、「馬鹿野郎」と口をついて出た。ナッツイーターを捕まえるより布を借りるほうが絶対に確実です。
功労者のエメトセルクは「信頼するかはともかく、助けてくれてありがとう」という扱いに収まったが、「あんな風に抱き合って感動の再会を果たした奴らも、いずれは反目しあい、互いを裏切るかもしれない」と言っている。
「争いの元凶を振りまいておいてよく言う」と反論してみたが、「それはずいぶん都合のいい解釈をしているな」と。
いいか、アシエンは争いの種を撒く。
なぜって、必要だからだ……争いは進化を促し、野望を生み、
その果てに大抵だれかがやらかして、霊災が起きる……。しかし、私たちが撒いた種に、
黒い感情を注いで育て、花を咲かせたのは……
いつだって、お前たちだったよ。
なんか、単に自分たちの行いを正当化しているだけとは受け取りにくい、向こうにも思うところがありそうな物言いだった。
ただ、「反論も口論も面倒だから願い下げだ、今の言葉を黙って受け取ることが今回の謝礼だとでも思っておけ」と、それ以上の追及はさせてもらえなかった。
毒草の種を蒔く者と、それが花開くまで育てる者と、罪深いのはどちらだ。
半端だがここまで、次回はキタンナ神影洞からかな。
エメトセルクの真意ははかりかねるし、ヤ・シュトラは二度とあんな無茶をするな。
Lv76「賑わいの跡」まで。
いつもはアチーブメントが出たところで区切るんだが、あまりにも続きが気になりすぎた。
多々のトラブルはあったが、目的のキタンナ神影洞へ。
ヤ・シュトラがルナルに言う「とびきりの、あなたたちが目にしたことない光景」は、夜の闇のことだろうな。
エメトセルクは「私に声を掛けるのを忘れなければ」と言ったとおり、話しかけると答えてくれる。
第一世界に今いるアシエンは彼ひとりだけ。「座」というのがあるらしいが、人数不足で空位が多い。
当初は世界ごとに担当があったが、張り切ったイゲオルムがやりすぎたので、昨今では堅苦しい決まりはない。
「ペアで現れた奴もいただろう」というのは、それこそラハブレアとイゲオルムを思い出すが、「十二剣のアシエン」と「十二杖のアシエン」もペアか。メインクエストにはその後出てきていないけれど、ガイウスが狩ったのかな。
さてキタンナ神影洞、ヤ・シュトラを連れて行かない選択肢はないとして、ウリエンジェも興味ありそうだから、タンクをサンクレッドに任せて吟遊詩人。
ヤ・シュトラもアイコンは黒魔道士だがジョブ名は「魔女」だ。本人は戦い方を変えたと言っていたが、今までもわりとDPSやっていたのであまり違和感はない。
癒やし手時代も白魔道士とは名乗らなかったように、ジョブとしての黒魔道士も白魔道士みたいに何か特殊な設定があるんだろうか?(ロールクエスト用のキャスターは赤魔道士にしてしまったので黒魔は未着手)
2ボスの連続連打はトルバドゥールと地神のミンネが大活躍した。詩人はこういうところがいい。
3ボスが大罪喰い「エロース」。「Eros」なんだとしたら、ホルミンスターのフィリア(Philia)に引き続き「愛」で、古代ギリシアの4つの愛の可能性が出てきた。確かに残るはアム・アレーンとコルシア島だから、そこの大罪喰いが「ストルゲー」と「アガペー」かもしれない。
四使徒も枢要徳だし。
あと、ガンサーの抹茶さんの配信アーカイブを観ていたら、「頭が狼と猿と犬、身体が猫、尻尾が蛇で、ロンカの神獣のキメラになっている」と仰っていて、なるほどおおおと膝を打った。
エロースを倒して放たれた光はやはり主人公が受け止める。
それを心配するヤ・シュトラは夜空が見えていないのかと思ったら、ウリエンジェが「星もまた、命の流れを纏うもの。あなたの眼にこそ、美しく映っているのではないですか?」と言うので、これは、エーテルで視ることすらできなくなったのか(だがあとの展開を見ると考えづらい)、それとも実は星は命を纏ってなどいないただの「星」でしかないのか。
帰路、ロンカが守ろうとした「古代の英知」である壁画を見つけた。
そこへやってきたエメトセルクは、主人公を見て「あと数体倒さないとなんとも言えないか」と言い……、これ、主人公が大罪喰いを倒し続けて大罪喰い化すれば世界統合が進むと見て待っていますね……。
「世界が原初世界と鏡像世界に分かたれたとき。すべての命も14に分かたれ、それぞれの世界で、別の存在として生まれ変わった」。
セトが主人公の魂がアルバートとそっくりだと言ったのは、やはり別世界の同一人物なのかもしれない……。
世界が分かたれる以前に栄え、未曾有の大災害に見舞われた文明の人々は、祈りと犠牲によって、星の新たな理を紡ぐ「星の意志」を生み出した。それこそがゾディアーク。
その強大な力を封じるべきとする者によって、「枷となるもの」のハイデリンが生み出された
ゾディアークとハイデリンは戦い、ハイデリンが放った渾身の一撃で世界は分かたれ、ゾディアークも分断されて封印された。
「ゾディアークとハイデリンは、この星にもとよりいた神なんかじゃない。最古にして最強の、蛮神だ」というのは、それは、「祈り」と「犠牲」か……!!
蛮神は信徒の命を捧げた祭器で力を増し、性質は祈りによって変化する。蛮神の脅威やバハムートの話がメインクエストに繋がってきた……。
それを知っているアシエンとは何者なのかを訊かれたエメトセルクは、「やっと、ついに、それを問うか」と感慨深げで、どこかで理解されたかったのかという気がする。
私たち、とくにオリジナルと呼ばれるアシエンはな……
ゾディアークを召喚せし者。
つまり、分かたれる以前の世界の人だよ。だとすれば、世界の統合にこだわっているのも頷けるだろう?
私は、世界を……人を……真なる形に戻したいのさ。
当然の欲求だろう?
「不滅なる者」がヒトのあるべき姿なんだろうか。
……あと、あの、ハイデリンが蛮神なら、「ハイデリンの光の使徒」はテンパードのようなものなんじゃないのか? 新生のイフリートが言った「余の祝福」と「外の神の祝福」も、祝福がテンパード化を指していて、すでにハイデリンのテンパードだからほかの蛮神のテンパードにならないというなら、すんなり理解できてしまう。
……なんというか、う、うわぁ……。
混乱収まらずだが、大罪喰いの討伐という目的とファノヴの里の護り手たちの使命は果たされた。
以てロンカは不滅となる。
ロンカ帝国もいったい何だったんだろう。世界の真実は絵に詩にと語られていたそうだから、単に高度に栄えた古い国だっただけなのか。
ユールモア軍も大森林から撤退した。ランジート将軍とあの将校は大穴に落ちてそれっきりなんだろうか、エンシェント・テレポに巻き込まれていてキタンナ神影洞で最後の対決とかを想像したんだが、結局ここではもう会わなかったな。
常闇の愛し子も洞窟へ戻っていった。ルナルは「もう無理にオイラたちの祈りを否定できないさ」と言うけど、夜の民の正統信仰の勝ちというよりは、彼らの願いも叶ったという感じがする。
彼らの毒を受けた者も解毒薬のおかげで全員無事らしく、あの見張り役の青年は助からないかもと思っていたから、本当によかった。
出発直前、ヤ・シュトラに呼び出された。
大罪喰いの光は「光の加護」で相殺などされておらず、加護を持つ主人公の中に溜め込まれているだけ。
改めて聞くとどうにもざわつくな、エメトセルクの「あと数体ほど倒さないとなんとも言えない」もあるし。
ともかく支度をすると言った彼女が「この本の山はどうしようかしらね。昔、床に本を散らかしておくなんて信じられないと、幼心で『マトーヤ』に言ったものだけれど……嫌ね……大人になるって……」と呟くのがよかったな。
その「マトーヤ」の名前は、慣例に倣って何とはなしに名乗ったものだったけれど、「私もちゃんと、誰かにとっての、『マトーヤ』になれていたかしらね」というのは、蒼天から思っていたけど、ヤ・シュトラにとってマトーヤは本当に大切なヒトなんだな。
クリスタリウムへ戻ると、アルフィノと水晶公も帰ってきていた。
ただ、水晶公の状態がだいぶ悪そうなので、詳細な報告はのちほどで、いったん解散。
となると気になるのは、主人公がひとりのときしか声をかけずに待っていてくれるアルバートだが、彼の目にも「身体に光が封じられている」というのは一見平気そうに見えるらしい。
ウリエンジェが最終的な策はあるというなら、今はそれを信じるしかないな。
エメトセルクの話が本当なら、「光の加護を受けし者」はハイデリンのテンパードなのか? というのは、やっぱりそういうことなんだろう……なぁ……。
一方で「正しいかどうかなんて簡単にひっくり返る」というのも、アルバートの境遇を思えばあまりに痛い現実。
それでも、スリザーバウのヒトビトが取り戻した夜に感激していたのは嬉しかった、と言ってくれてよかった。
すこしずつ態度が和らいでいるのがこちらも嬉しい。
一方、原初世界では、エスティニアンとガイウスが正式に手を組んだらしく、ふたりで帝都ガレマルドに潜入している。あまりにも激アツ展開。
しかし戦況はそうも言っておられず、膠着状態はすなわち「停滞」。それが続けば、一気にかたをつけようと「黒薔薇」の投入もありうる。
そして、ギムリトで帝国百人隊長がひとり姿を消した。敵前逃亡か敗死か、しかしその男は帝都で目撃されている。
碧眼のエレゼンが斬って捨てたのは「帝国軍の百人隊長」じゃなかったか? と思ったら、その百人隊長が帯刀していて、しかも「俺を俺と成せるのは、今やあの男のみ……」と呟くその声は、ゼノスでは!?
どういうことだ? 「解放軍の装備を着た碧眼のエレゼン」をどうした? なぜ“死体”に乗り換えている? そんなことアシエンでもなければできないのでは……?
エスティニアンとガイウスの「知らぬ駒が盤上に置かれている」のか、この動きはまったくもって意味がわからない、というところでアチーブメント「彼方へと祈って」。
……なんだが、居室で休んだ主人公が目を覚ますと、クリスタリウムの様子がおかしい。
信じがたいことだが、レイクランド全土が罪喰いに襲われている。
アリゼーもアマロで帰還し、彼女とアルフィノと手分けして防壁を起動。
クリスタルタワーから発見される品は生活に役立っていると水晶公が以前話していたが、ここもアラグの防御フィールドだ。
白魔でふたりとともに出撃して衛兵団に加勢。ラディスカ物見塔からオスタル厳命城へ、サンクレッドとミンフィリアは大物を追っておそらくラクサン城方面。
目の前でも衛兵団や逃げ遅れたヒトが罪喰い化していくのが痛々しい……。
しばらく赤魔を育成していたので、「もっと範囲攻撃をドカドカ打てれば」と苦く思ったけど、本当に赤魔で来ていたら「もっと治癒の効力が高ければ」と悔やんだんだろうな……。
アルバートもなんとかしようとしてくれるけれど、血染めの斧すら罪喰いには通らない。
ライナが座り込んでいるさまなんか初めて見たので「どうしたの?」と声が出たけど、彼女も負傷して立つのがやっとらしい。
誰にとっても、痛みも後悔も尽きない。
そこへ響くのがドン・ヴァウスリーの声。
この襲撃は、罪喰い討伐に加担したというクリスタリウムの愚行に対する天罰である、悔い改めよと宣う。
ヴァウスリーとそのしもべが罪喰いに襲われないのは、喰らうべき罪がないからだと。
この言葉がクリスタリウムにどう響くのかと考えながら、スパジャイリクス医療館のサンクレッドとミンフィリアを見舞いに行くと、彼の怪我のほうは最低限動けるだけ治療してもらったそうで、むしろミンフィリアが心配だと。
……ここで要求されるエモートが「つつく」なのは、文脈がちゃんとしている。
ミンフィリアは自分の弱さと存在意義に悩んでいる。
本当、本来ならそんなことを考えなくてはならない年齢ではとうていないだろうに。
そう思うと、盟主のミンフィリアが言った「もう充分に残酷よ」があまりにそのとおりなんだが、かといって彼女に消えてほしいかというとそういうことでもなくて……。
そしてサンクレッドは「おまえも十分に戦ったあとだってのに、こいつが手を借りたようですまなかったな」と、そうやって、そうやってすぐ主人公を甘やかす……!
やっぱりこのヒト、主人公に対しては「面倒見のいいお兄さん」なんだよな。「ミンフィリア」にはどちらの彼女にもこじらせているけれど。
真に優しくすべきが誰なのか、わかっていない。本当にわかっていない。
根本的な解決のために水晶公と話をする、という言葉に気付き、衛兵団の負傷兵が声をかけてきて、「公と話をなさるなら伝えてほしいことがある。死んでいった仲間は取り戻した夜を喜んでいた。あの喜びを善きもののままにするためにも、決して諦めないでほしい」と告げられた。
これに、本気で驚いて、自分の中の
「もう抵抗はやめてユールモアに降ってほしい」と言われると思って身構えたんだ。てっきり水晶公が主人公たちと民を天秤にかけて悩むパートがくるんだと思ったから。
けれど「仲間のために諦めないでほしい」だった。
やっぱFF14って、人間の善性を信じていて……命を懸けて戦った者に追い打ちをかけるのは無辜の民でなく悪の所業なのであって……だからその無辜の民のために命を懸けて戦おうという気にさせてくれるので……好きだ……。
味方が精神的に足を引っ張らないって、ものすごく大事ですヨネ……。
サンクレッドとミンフィリアが一同をアマロで迎えに行ってくれて、ひと足先に水晶公のもとへ向かい、件の衛兵の言葉を伝える。
「悼みはしても、嘆いてはならない。悔いたとしても、うつむいてはならない。恐れも、苦悩も、ただこの道を選んだ私の内にあればいい」というのは、本当に「この地に生きる人々のため」に覚悟しているんだろうな。
ホルミンスターのときに言っていた「救われてほしい人がいる。その人の未来を繋げるならば、世界ひとつ救ってみせる」のほうは、まだ誰を指しているのかわからないけれど。
ただ「みんなが来るまではまだ時間がある」からすこしくらいはと伝えたら、「この英雄には、本当に恐れ入る」とは言いつつも、「私なら大丈夫だ」とのこと。
民と誰かだけでなく、このヒトにも真に納得できる道を選んでほしいが……。
さて作戦会議……だが、エメトセルクが「遅刻」してきた。「遅刻厳禁なら最初からちゃんと呼べ」というのは、一理ある一方、あなたいつもどこにいるかわからないじゃないか。
気を取り直して状況の整理。レイクランド襲撃は主人公を中心に陣形を立て直したが、少なくない被害が出てしまった。しかし、すでに光が掃われたレイクランドは下級の罪喰いなら避けたがるはず(スリザーバウの闇で清めた水すら嫌がらせになるくらい)だし、本能のまま襲撃を行う罪喰いが、意図的に罰を与えに来たとは考えにくい。
それを統率できる者は、ほかならぬドン・ヴァウスリー。
だからこそクリスタリウムがここで屈するわけにはいかないが、先の直接対峙も実りある話し合いにはならなかった。
わかったことは、ヴァウスリーが魅了に類する術を使うということ。ユールモア市民の妄信的賛美もこれが影響している可能性があると。
いよいよアルカディアじゃないほうのユートピアだな……。闇と戦っていた原初世界の敵であるガレマール帝国はわりとディストピアだし、光と戦っている第一世界の敵であるユールモアがユートピアなのは、さもありなんか。
しかし大罪喰いに関して言えば、コルシア島もアム・アレーンも手がかりのみで決め手に欠く。
そこへミンフィリアが「光の巫女」ならと言う。
「私みたいな半端者じゃなくて……本物の『光の巫女』ミンフィリアなら」。
サンクレッドが「軽率に口にして言葉ことじゃないぞ」と言うのも、ミンフィリアの「気付かずに着いてきたほどサンクレッドに無関心だったわけじゃない」も本当にそうで、だってミンフィリアはプラ・エンニ茸窟の時点でもう気づいていたものな……。
エメトセルクに「おまえには関係ない」と言い、「その言い方だと自分は関係者だと思っているんだろう。ならきちんと話し合っておくべきだった。なぜ今の今まで黙っていた?」と返されて黙るしかないのも、本当にあまりにも不器用……。
そうして次の目的は、光の氾濫が止められた廃都ナバスアレンで、「光の巫女ミンフィリア」の覚醒を試みることに決まる……。
サンクレッドの態度については、アリゼーの「フルシュノ(父)にちょっと似ているんだ。アレコレと口出ししてくるのに、最後はこっちに判断を委ねようとするとことか、特にね」で合点がいったというか、「こじらせた父親」なんだな。
主人公には「お兄さん」くらいの距離感と責任感で接していられるから甘い。ミンフィリアには近しさと遠さと幼さと彼女自身の自立心や責任感がぐっちゃぐちゃになっているからこじれる。
なんか、もう……全員が納得できる道が、この先にありますか……。
エメトセルクはこの状況でも話しかければ応じてくれる。
オリジナルのアシエンは、分かたれる前の世界の「人」、ゾディアークは彼らが創った存在。
現在のヒトは、神降ろしをしたり蛮神のエネルギーを身に受けたりすることでテンパードとなるが、同じことは彼らにも起こっている。
精神への干渉はいくらか防げるが、あれほどの存在を顕現させればどうしても引っ張られるので、アシエンはゾディアークの有する活性と激化の力「闇」に寄った存在にならざるを得なかった。
ゆえに闇と悪を同義に語る者も少なくないが、それは無知で愚かな判断だと言える。
「以上、こんなところでサラリと大事な話をする、私、アシエン・エメトセルクなのだった……」と締めましたが、それは本当に大事な話というか、じゃあ「光の加護を受けし者」は、「ハイデリンの光の使徒」は、何ですか……?
アシエンのことが次々わかる代わりに、光の加護のことがどんどんわからなくなる。
「こうしてわざわざ問いかけにきたおまえにこそ、語られる事実があるべきだ」とは言われるけれど、きっと「光」側の話はしてくれないんだろうな。「ハイデリンの言い分は違うだろう」とも言っていたし。
アム・アレーンの状況だが、アリゼーが帰ってくる直前に、ユールモア軍の飛空艇が飛来したらしい。
ヴァウスリーが大罪喰いを守るために派遣したと思われるので、以前のように東側の経路を取ってナバスアレンへ向かえば、付近にある旅立ちの宿で患者を人質に取られる可能性が高い。
アリゼー、アルフィノ、ヤ・シュトラが陽動で東側へ向かい、主人公たちはレイクランド経由で西側の鉱山地帯「アンバーヒル」を南下することになる。
中継地になりそうなガリク村は本当に小さく、モルド族しか住んでいない。
モルド・スークでのフッブート金貨の初買い(パンを40個)は伝説になっているらしく、もはや懐かしい話だな。
ナバスアレンは「光の氾濫」でできた断崖や閉山した鉱山に囲まれて陸の孤島になっており、それらを越える手段なしには辿りつけない。
方法がないではないが、どれも障害だらけで、しいて使えそうなものは、盗掘者除けの仕掛け扉で遮られているらしいトロッコ。
次回、トロッコ復古。
メインクエストも無論気になるし、本格的に関わってくる前にロールクエのヒーラーとキャスターもきちんと完結にこぎつけたい。
感想が書けず止まっている間で、白魔Lv79、赤魔Lv78まで来たので、たぶんルレとストーリーの経験値でもうちょい。
Lv77「生きるに足る理由」まで、の前に、前回触れ忘れた話。
- シャイメの武器が呪具か幻具かわからないと言ったけど、キタンナ神影洞でちょうど両手幻具がドロップして、たぶん同じものに見えるので、三姉妹は弓・槍・幻でちょうどグリダニア。ロールクエで黒魔をよく見てみたかぎり、だいぶ杖の構えが違うので、見慣れた構えをしていたら幻術士と思っていいのかもしれない。
- コルシア島の大罪喰いってドン・ヴァウスリーだったりしない……? ないか……? フィリアとエロースを踏まえたうえでの「愛」とか、魅了に類する術とか、罪喰いを統率とか、種族すらわからない体型とか、なんかこう。まぁ、今のところは考察というよりこじつけの域。
さて、モルド族の情報に基づいてやってきたビラン操車場は、どうもヒトの気配がするものの、トロッコが動きそうな様子はない。
トロッコを動かすのは、仕掛け扉の認証鍵にもなっている一種のゴーレム「タロース」。ギリシア神話の「タロス」か。コルシア島で壊れているのをちらほら見かけたな。
サンクレッドがひとけに気付いたので向かってみると、隠れていたヒトが「野盗め!」と襲いかかってくるけれど、ちょいと伸せてしまうし「おとなしくしてます……」と潰れてしまうあたり、やはり素人らしく、そう大変な連中には見えない。
サンクレッドにしても、ガンブレードを抜くまでもなく拳でふたり伸したらしい。
そのふたりの正体は、アンバーヒルにトロッコを復活させようとしている見習いトロッコ技師の一員。
こちらの正体と目的を「どこぞの高貴なご令嬢が、失踪した恋人を探しに、手練れの護衛ふたりと、敏腕まじない師をつれて、お忍びでここまでやってきた……的な!」と推測している時点でちょっと面白いのに、「違う」と言うサンクレッドにウリエンジェが「……私は敏腕まじない師でもいいのですが……?」と乗っかって「わかった、黙ってろ、頼むから」と言われるのがなお面白い。
ウリエンジェは「それを名乗るには視えているものが少なすぎるが良い響き」と言っているので真剣なんだろうが、やはりあなたは、けっこう面白いヒトだろう。
……ミンフィリアはご令嬢じゃないと言われたけれど、ユールモア軍に発見されて保護(幽閉)される前の暮らしがあったはずで、それはどういうものだったんだろうな……。
トロッコを動かしたいのならと案内されたのは、鉱山労働者の街「トゥワイン」。
しかし技師の親方であるマグヌスはひどく酔っており、ミンフィリアの訴えにけんもほろろ。
サンクレッドが彼女の行動に口を出さないのは、「俺がわずかでもどちらかに寄った態度を見せれば、それは厳命となって、あいつを縛るだろう」から。
情報収集へ出たら、最初のふたりの片割れであるジェリックと再会。
もうひとりのサーフもそうだが、マグヌスが素直にやると言うとは思えていなかったらしい。
「せめて貨車とか撫でてく?」と言われるのは面白いが、なんとかしないと始まらないし終わらない。
「心が屈強だなー」と感嘆されたが、それくらいの頑固さがなければマグヌスを変えられないのかもということで、線路の保守点検を手伝いがてら「業務に必要」のていで話を聞かせてもらう。
タロース技師はナバスアレンが異国から招いたミステル族たちだったが、光の氾濫後に鉱山は衰退、ダイダロス社も撤退して跡取りごとユールモア入りしてしまい、現地のロンゾ族と異国のミステル族の
タロースの修理や製造ができなくなったことで、それを動力としているトロッコも動かせなくなった。
トロッコ技師のマグヌスが妻とともにトゥワインへ戻り、亡き息子の「いつかまた、パパのトロッコが走るのを見たい」という願いを叶えようとしたことで再び動き出したが、今のアム・アレーンにはきちんと動くトロッコ用のタロースが1体もいない。
途中まで直したタロースがあるということで、修復も手伝ってみるが、ウリエンジェによれば問題はコアである心核にあるようだと。
技師たちも心核に問題がある可能性を考えなかったワケではなく、用意しようとしたこともあったが……というところで、ジェリックが口をつぐんでしまった。
サーフに続きを訊いてみると、心核になる石を採掘に行ったマグヌスの妻が崩落事故で命を落としたことで、彼はトロッコ復古を投げ出して酒浸りになってしまったのだという。
サンクレッドがマグヌスに声をかけて、「いっそ楽にしてくれと思っているときほど、
家族を亡くしたのかという問いに、彼が話したのは原初世界のミンフィリアのことだが、話がすべて過去形で、今の「護ってやりたいもの」がこちらのミンフィリアの「未来」。
彼女は「どうして本物のミンフィリアのこと、過去みたいに言うんですか」とやっと絞り出したが、サンクレッドは言葉にせず、彼女の頭を撫ぜて去っていった。
……どう見ても、サンクレッドがこの子のことを邪険にしているようには見えないんだが、ミンフィリアはその奥にある複雑さまで察してしまっているのと、あとは、ずっと無力であるように囲われてきたから、自分が価値を見出されているという前提がないんだろうな……。
ウリエンジェ曰く、「あえて。現状から複雑に絡まる人の想いを取り除いたとしたら、残る真実は、極めて単純でありましょう」、つまり、鉱山へ行って新たな心核となる石を得ればいい。
「あえて」除けばそうなるな。
それにはサンクレッドとともに行ってほしいと。
彼がどうあれ進むとしても……
その胸中に詰められし想いを、ひと欠片、誰かに分かたねば、
真に伝うべき言葉さえ、つかえたままとなるでしょう……。今、それを分かち合うにふさわしきは、
私よりもあなただと存じます。
それを受けて出かけると言っただけで「人手があったほうがいいだろう。俺も同行させてくれ」と名乗り出るあたり、主人公に対しては本当に本当に直球で優しいんだけどな……。
タロースが持ち込まれる前の時代に人の手で拓かれたために、すこしの「採り残し」なら見込めるというヌベイ旧鉱山へ。
しかし簡単に行けるような場所では掘りつくされ、かといって深いところは坑道維持用のタロースも止まっていつ崩落してもおかしくない状態。
安全圏で延々と「採り残し」を探すしかないが、あるいは運試しの裏技か、ということで、対価としてグスジョンの落とし物(プレイヤーにも初買いで価値を提示済みのフッブート金貨)を探すが、サンクレッドが暗所順応用の目薬なんてものを貸してくれたのでどうにかなった。散瞳薬みたいなもの?
この手の「便利な」道具は諜報活動用に携行するのが悪い癖なんだそうな。
……なんかこれ、潜水術と組み合わせて死の偽装とかにも使っていそうだよね、あなたのことだから……。
そして一旦坑道を出てから「眩しくはないか? 光に過敏になるから、急に明るいところを直視しないほうがいい」とわざわざ言ってくれるのが、だから、あまり主人公を甘やかさないでくれ……むしろ苦い……。
さて、運試しの探し物と引き換えに教えてもらったのは、坑道を燻してノッカー(原初世界で言うコブラン)をおびき出し、奴らが身体に付着させた深層の鉱石を採取する方法。
ノッカーが付着させる程度の量しか採れないのもあるだろうが、狭所で煙を焚くのはふつうに危険なので、それもあって「裏技」なんだろうな。
そうしてノームに追い回されながら仕掛けてまわり倒してまわり、ドサッと鑑定をお願いしている間、サンクレッドが原初世界のミンフィリアのことを話してくれた。
彼女はフ・ラミンに育てられていた頃、彼女の生活をすこしでも楽にするために採掘師として働いていたのだと。
第七霊災回顧録にサンクレッドとミンフィリアの話があったようなと思って読み返してみたら、「行く先々で女の人を口説いて回る流れ者」は、ちょうどそのときあった発言か。
彼女の仕事が無事終わったことを安心しながら、酒場を飛び出して追いかけてやる理由がないと、後腐れのない相手と酒や軽口を弾ませた。
「……だからこそ、今回だけは間違えないようにしたいんだ」というのは、だから、「追いかけてやる理由」ということなんだろうな。
本当はあのとき、目の前の後腐れない相手を放り出して、「アシリア、おつかれさま」と言ってあげたかったというか、言ってあげるべきだったと今は思っているというか……。
鑑定を終えたグスジョンが感激した様子で見せてくれたのは、ロンゾ族にも手のひら大はある立派な獅子目石だが、それよりも、「マグヌス、スクリ、愛するあなたたちに」と刻まれている。
崩落事故で命を落としたマグヌスの妻アグナが掘ったものに違いなく、いつか届くと信じて刻んだものを、ノッカーが先に持っていってしまったのだと。
マグヌスは3年越しに「帰ってきた」それを、見つけた者が好きに使えと言う。
「そんなもののためにアグナが命を落としたと思うと叩き割っちまいそうだからよ」と。
ウリエンジェとミンフィリアも準備してくれた心核にその獅子目石を組み込むと、タロースが立ち上がる。
アム・アレーン最後の、あるいは幾度目かの最初の。
マグヌスの「なんてものを遺してくれたんだ」という言葉を聞いたミンフィリアが走り去ってしまった。
ウリエンジェがあとを追って訊ねると、「私には……遺せるものなんて何もない……。私が私のまま生き残っても、誰も喜ばない……。いっそ、本物のために消えてくれって……そう言ってくれたら、苦しくないのに……」と言うのは、あまりにも誤解なのに、まったく伝わっていないんだものな……。
ウリエンジェは「光の巫女」を第一世界に送った張本人として謝ることしかできないと言うけれど、盟主のミンフィリアは納得していたし、それもあって世界統合=霊災は少なくとも遠のきはしたし、でもなぁ……「世界というものは、とても複雑です」が本当にそのとおりでしかない……。
「誰かに生きてほしいという、ごく単純な願いでさえ、別の誰かを犠牲にしなければ叶わないことがある。だからこそ皆、生きるに足る理由を、死すべき理由を、見出そうとするのではないか」というのは、その「別の誰か」に自分を選んだ者が数多くいるので、
しかし本来その願いには難しい理屈はいらない、ただ大切なあなたに未来へと歩んでほしい、歩んでほしかった、それだけのものと、あなたは信じてもいいのではないかと思う、とは、まさにミンフィリアに言いたいことだな。
あなたはまずすこしでいいから、もうすこし自分の価値を高く見積もるべき。
というのをサンクレッドももうすこし「言葉で伝えるべき」と思うが、彼は「そうかもな」とだけ言って、まだ言葉をかけない。
あなたも自分の価値をもうすこし高く見積もるべきというか、あの子にとって自分の言葉が厳命になることまではわかっているのだから、彼女がそう思うに足る理由が自分にあることを認めるべきに思う。
「消えろと言われたほうが苦しくない(素直に消えられる)」とまで思わせているんだぞ。
一方、クリスタリウム、クリスタルタワーは星見の間で、一行の様子をうかがう水晶公のもとへエメトセルクがやってきている。
大森林で「大まかな具合」は把握したし、アム・アレーンは光が強いので同行はごめんだから、「有意義な時間のやり過ごし方」として寝ていたと。
「ラハブレアの爺さんなんかは、ころころ体を変えて働き続けてたが、あれじゃ擦り切れるってものだ。気力も……記憶も……願望さえな……」というのは、当初ラハブレアを「ファイナルファンタジーXIVを引っ張っていく大敵」と認識していたことと、なのに蒼天で倒せてしまったことに、ちょっと繋がっている気がする。
つまり「擦り切れて」いたんじゃないのか。
そして水晶公こそ「いつ眠ってるんだ?」と訊ねていて、確かにこのヒトは生活の匂いがしない。
彼がアシエンを警戒しているのにエメトセルクが主人公と接触したときに警告のひとつも挟まなかったのは、「彼という英雄は、兵器ではないからだ。相手の事情を知ろうともせず戦うことを、良しとはしまい」からで、FF14のこういう主人公を「指示どおり動いて当然の代理戦闘装置」とは決して扱わないところ改めて大好き。
アルバートとも話したとおり、アシエンについて知らなければならないのも事実。
しかしエメトセルクの「まるで旧知のような言い方じゃないか」も事実で、第一世界にいながら、原初世界の英雄である主人公の人となりを、あなたはどうやって知った?
「水晶公。おまえはいったい、何なんだ?」は、これもまた「やっと、ついに、それを問うか」だ。
やはりエメトセルクはアラグの建国と繁栄にも関わっていたそうだが、だからこそ主人公を第一世界へ召喚したのがクリスタルタワーに備わっていた技術ではないとわかるし、しかも「肉体を捨てさせずに人を別世界に招くなど、アシエンですら成しえていない技」は、本当にそうだ。可能ならエリディブスがアルバートたちにそうしていてもおかしくなかった。
水晶公の答えは「人の歴史、人の執念によって導かれた代行者」。
クリスタルタワー、時の翼(アレキサンダー)、彼方より来たりし者による次元を超えた事象観測(オメガ)、「そして、それらを目にした天才たちが生涯をかけて遺した閃き。私は、すべての想いと奇跡を託されてここに立つ。運命に反逆せんとするために」は、わからない。
このクリスタルタワーが相当な未来から喚ばれているのは「古代の銀貨」の件からも間違いないと思うが、すべて原初世界のできごとなんだよ。
「それらを目にした天才たち」も、クリスタルタワーとアレキサンダーとオメガのすべてに関わっている「天才」といえばシドだが……。
「早く役目を終えたいものだな、お互いに」「ああ、まったくだ」は、真の対立関係にある者同士のやりとりだろうか……。
次回、トロッコを動かして廃都ナバスアレンへ。
こちらではそれどころではないが、アム・アレーン東部ではユールモア軍も動いているはずなので、あぁもう何がどうなることやらだ……。
アチーブメント「君を救う痛み」まで。
メインクエストLv77ということで、あらゆる要素が次々バチバチ嵌り始めて、こえーよ!!
トロッコを動かしに行くとき、ミンフィリアがサンクレッドに「最初の一発」のソイルを返した。
ずっと魔力を込めてきたからどんな魔法が発動するかわからないけど、お守り代わりにと。
主人公にも「ここまで連れてきてくれて、たくさんのことを教えてくれて、ありがとうございました」と告げるし、東側の陽動組に状況を伝えるため残ると言うウリエンジェにも「ここまで……今まで、本当にありがとうございました」と声をかけるし、この子はもう「本物」のために消えるつもりでいるんだろうな……。
タロースは無事に動いており、トロッコはタロースが貨車を押して走るというかなり単純な仕組み。
確かに、貨車を掴んで上向きの力をかければ、すぐに下り急勾配を減速できるから、効率的ではあるのか。
しかしゲートを抜けたところにランジートが待ち構えていて、一蹴でトロッコを跳ね飛ばすという相変わらずバケモン戦闘力。
エンシェント・テレポに巻き込まれたと推測していたが、グクマッツ(使い魔っぽい蛇)を使役して生還したらしい。となると、将校はあそこで死んだのだろうな……。
彼のミンフィリアへの執着が、“ミンフィリア”を拾うたび育て、ともに戦場に立ち、それでも世界は変わらず、“彼女”が何度も何度も死に続けることへの憂い。
“ミンフィリア”を終わりなき戦いの世から解き放てるのは、罪喰いを統率できるドン・ヴァウスリーだけ。
つまり、形は違えど「これ以上“彼女”に傷ついてほしくない」だったんだな……。そこへヴァウスリーという罪喰いを制御できるヒト(なのかはちょっと疑っているが)が現れたことで、「この方ならば“彼女”をこれ以上傷つけない世を作ることができる」と心酔した流れなワケか……。
……「魅了に類する術」の件もあるので、その心酔が本当に「心」からのものかは疑わしいがね?
サンクレッドがようやく言葉にしたのが、「……おまえが伝えようとしてくれた気持ちは、痛いほど、よくわかってる……」。
そうして主人公に彼女を託して「ミンフィリア」のもとへ届けてやってくれと頼む。
「だから誰のためでもない、おまえの望みをぶつけてくるんだ。俺は……おまえのわがままくらい、いくつだって受け止めてやる……!」は、本当に伝えるべきことを、ようやく言葉で伝えたね。
サンクレッドのためでも、光の巫女のためでも世界のためでもなくていい、自分が思うように生きていい、その結果を自分は受け入れると決めている、その言葉がこの子にはずっと必要だったんだろうな。
「妹と娘、ふたりの家族への想い」を背負ってランジートを食い止めるサンクレッド……の姿にズームするカメラのアングルで「んっ?」と思ったら、クラス:ロールプレイだぁぁぁと変な笑いが出た。
手に馴染むか否か本当に振れ幅が大きいので、よりによってランジート戦で馴染まなかったらどうしようと思ったが、
「その舌であの娘を騙したのであろう」「騙すどころか、黙っていたさ。それでもあいつは、自分で歩き出した」が、ことここに至るまでずっと何も伝えなかった理由なんだろう。
ランジートがグクマッツを「我が武器、我が衣」と纏うのは、リーパーか?
……で、前回「暗所順応用目薬が散瞳薬だとしたら、潜水術と組み合わせて死の偽装とかに使っていそう」と言ったが、本当に「気配を完全に消す秘技」で「貴様、『死』という『無』に踏み込んだな!」と言われるし、「命脈ごと気配を断つ」奥義が「ソウルレスインビジブル」なので、このヒトやってますわ!!
それでミンフィリアから託されたソイルが炸裂して一応は決着となるが、「……でも、一度くらいはちゃんと叶えたいだろ。俺は、おまえの、『お兄さん』なんだから。ミンフィリア…………」と言い残した場面の演出が完全に死亡退場のそれ……嘘だ……と、しばし愕然。
ロールプレイパートが解除されて、「ミンフィリア」最期の地である廃都ナバスアレンへたどり着いてもしばし呆然として、とりあえず目の前の風脈だけ回収したりマップの未踏エリアに行って戻ってきたりして、ようやくミンフィリアと話す。
何が正しいのかがゆらぎっぱなしだったという彼女がここへ来て口にしたのが「このわがままを許すと……そう言ってくれるなら、私は……」なのが、あのひと言が確かに彼女を変えたのだと、彼女が無意識下でずっと欲しかった言葉なのだという気がする。
そこへ過去視が発動して、見えたのはナバスアレンに光の氾濫が到達したときのこと。
宮殿の上に光の調停者ミンフィリアの姿があり、ブランデン、レンダ・レイ、ナイルベルト、ラミットが彼女に力を託して消えていく。
続こうとしたアルバートに、彼女は「あなたはまだ消えるべきではないわ」と言った。次元の狭間で見た光景はこの瞬間か。
そしてアルバートが「ミンフィリア」と呼びかけたのが、第一世界における「光の巫女ミンフィリア」を成立させたひと言だった……。
過去視から覚めると光に満ちた謎の空間で、少女ミンフィリアとともに光の巫女ミンフィリアと対面していた。
光の巫女が少女に「つらい宿命を背負わせてしまってごめんなさい」と言葉をかけるのが、盟主だった頃から変わっていない、相手の尊厳を徹底して大切にする彼女らしい言葉だよな。
少女の望みは「みんなと一緒にすべての大罪喰いを倒し、この世界を救いたい」、そして、「遥か遠くから来た、英雄たちの背中を追いかけてみたい。もらった想いを、力を、次の誰かに伝えられるようになりたい。そしてこの世界でもいつかまた、多くの英雄たちが、果てない未来を目指すようになればいい」……。
「素敵な夢。わたしもかつて願ったわ」というのは“ミンフィリア”という希望を灯し続けることだけど、暁の盟主としても、「英雄の卵」が果てない未来を目指すことを、どこまでも助けてくれたよ。
「無事に(原初世界へ)戻ってくれて、ありがとう」は言えなかったけれど、こうしてまた会えてよかった。
「英雄はひとりではないわ。ふたつの世界のあなたが手を取れば、運命はまた、切り開かれる」というのは、やはりアルバートと主人公は別世界の同一人物なのじゃないか……?
気付くと廃都ナバスアレンへ戻っていた。
少女が倒れているけれど、髪の色が違う。金髪から、赤みがかった薄茶髪になっている。
助け起こしてみると、目の色も違う。瞳孔がなく発光したような水晶色から、淡く緑みの碧眼に変わっている。
それを「『ミンフィリア』が本来の姿に戻してくれたんだと思う」と話すのは、じゃあ「金の髪に水晶色の瞳の少女」というのは、そう生まれるように運命づけられた存在だったのか。
きっともう、あの目の少女は生まれないのだろうな。
大罪喰いの居場所もわかるという彼女は、しかし「サンクレッドは私を恨まないでしょうか。『ミンフィリア』としての証もなくなってしまって……」と言う。
彼が少女を大切に思っていたのは「『ミンフィリア』だから」じゃない、そんなワケがないと告げても「そうでしょうか……」とまだためらっていて、主人公が先に戻ってほしいと。
シュレディンガーの猫じゃん……ここで戻らなければサンクレッドの生死が確定しないじゃん……とぐずぐずしたすえ、それでもどうにか戻ってみたら、ウリエンジェたちが合流しているし、サンクレッドもずたぼろだけど生きてる!!
コイツ新生の頃からまっっったく変わってない!!!(※全部ひとりで抱え込んだすえ大やらかししたラハブレア事変)
あのときは「俺を頼れ!!」とのたうち回ったが、対ランジートは少女の父たるための通過儀礼とも言えるから、代わっても助けてもやれないよな……。
そして戻ってきた少女には「おかえり、頑張ったな。家族が無事戻ってきたんだ、おかえり以外に、掛けるべき言葉があるか?」と完全に吹っ切れていて、そりゃあ彼女も泣くよ……。
ずっとその言葉が欲しかったんだろうね。
これからは彼女をなんと呼ぶかというのは、自分の運命を歩き出した彼女にも、「ミンフィリア」の暁に集った我々にも必要なけじめ。
ユールモア軍に保護される以前の「本名」はあまりに小さい頃で覚えていないから、「家族からもらった名前は宝物になる」というアルフィノの提案で、サンクレッドが名付けたのは、妖精語で「祝福」を意味する「リーン」。
ウリエンジェがかつてない早口で「サンクレッド、あなた、私の妖精語講座をちゃんと聞いていたのですか……!」と驚いているのは、なんかあなたもすっかりエレオスの法則(顔はいいのにどっか変)に当てはまってしまったな……。
「またよろしくな、リーン」と向けられた笑みに、「はいっ!」と応える笑顔が、今まででいちばんかわいかった。
保護されたのが10年前で、それが当時の名前も思い出せないくらい小さい頃というなら、12歳かそこらくらいだろうと思われるので、そのくらいの子どもなんてただ元気で笑っていてくれたらそれでいいんだよ。
ヤ・シュトラが視るリーンのエーテルが「金色の陽だまりを混ぜたような優しい色」なのも、“彼女”の夢は確かに継がれたのだと感じる。
……と言った直後に、ややネガティブな話をすると、FF14の数少ない難点に「名前のこだわりが薄い」があると思っていて、人名が被るのをあまり気にしないんだよね。「アリゼー」と「リセ」とか、「タタル」と「クルル」とか、それこそ「リーン」と「テスリーン」とか。
意味が「祝福」というのはきれいだし音もかわいいだけに、思いっきり被ってしまっているのだけが残念。
さて、大目的だった「アム・アレーンの大罪喰いの居場所を探す」についても、リーンが完全に探知している。
西方の地底に相当する地点として、陽動組の軽い周辺調査の結果「マリカの大井戸」という場所があることを突き止めていた。
「誘導を頼めるかな」と問われたリーンが「やってみます」でも「頑張ります」でもなく「お任せください」と言ったのが、確かに一歩前進した証に聞こえる。
涼を楽しむための場所から工業用に転用された大井戸の周囲にはタロースがいるが、「マスターレス」と言うとおりふつうに敵対してくるので、これをトロッコ用に転用は部品取りすら難しかっただろうな。
井戸の底から湧き上がる風に大罪喰いの放つ光が混じっているということで、今回のID、爽涼離宮マリカの大井戸。
ここの面子はもう決まっているようなモンだろうと、タンク:サンクレッド、ヒーラー:主人公(白魔)、DPS:リーンとアリゼー。全ロール育ててあって本当によかった。
だが入ってみたら全然“爽”じゃなく、ニュアンスとしては「陰湿」……。
そしてなぜかサポートNPCのAIが1ボスの予兆を避けきらず、範囲減衰はエリアの端まで逃げないし、中央以外予兆は微妙に踏むしで、1回まとめて落ちた。
2ボス以降は回転攻撃もふっ飛ばされる方向の見極めもできているのに、なぜ1ボスはキレーに食らうの? 接近するキャスターである赤魔のアリゼーが怖くてしょうがない。
3ボスは大罪喰い「ストルゲー」で、意味が「家族愛」なのもサンクレッドとリーン(ランジートとミンフィリア)と合致しているし、「フィリア」「エロース」「ストルゲー」と来たら、もう次は「アガペー」で確定だと思う。
……「アガペー」は「神から人間への無限の愛」だが、やっぱりヴァウスリーを思い出すんだよな……「ユールモアは支え合いでできている愛の都」とか「だから私が管理してやる! 新たなる王……いや、神となって!」とか……。今のところはこじつけの域だが、やっぱりヴァウスリーの正体って大罪喰い「アガペー」なんじゃないのか。
顔の描かれたメダルに硬質の翼が追従しているような完全異形のストルゲーは、けっこう好きなデザインかも。
順番に十字ビームが飛んでくるのは厄介だったが、サポートNPCの動きに従ってどうにか討伐。
ストルゲーを倒した光は主人公が受け止めるが……薄いガラスが砕けるような音とともに光が脈動して苦しんでいて、どう見ても「溢れて」いる……。
……その場は収まったものの、これ、この先保つ? 大丈夫……?
タロースとトロッコを直すトゥワインの空にも闇が戻り、東側で動いていたユールモア軍も撤退していく。
旅立ちの宿ではハルリクが夜空を見上げていた。
アリゼーの「やったよ、テスリーン。あなたの大事なみんなも、きっと良くなっていくわ」がすごくよかった。
……サンクレッドとライナは罪喰いのレイクランド襲撃で負傷したから罪喰い化するのではという話、このあたりを踏まえると、①罪喰いによって殺されると罪喰い化する、②負傷するとその場では罪喰い化しないが光は蓄積する、③環境エーテルが体内の属性バランスを正常に保てば罪喰い化しない、④ノルヴラントは環境エーテルが光に傾いているので蓄積して最終的に罪喰い化する、なのではないかという気がする。
つまり、ふたりとも罪喰い襲撃で負傷したけど、レイクランドはすでに闇が戻ってエーテルバランスが整っていたから平気、という。
しかしリーンが大井戸突入前から主人公の身体を気にしており、ヤ・シュトラも「Azureの異変に気付いている……?」と言うので、主人公に関してはたぶん、異常すぎて環境エーテルではどうにもならなくなっている。
ここからではコルシア島の大罪喰いも探知できない(地理としてザナラーンとラノシアくらいの距離はあるだろうしそれはそう)ということで、一度クリスタリウムへ戻るが、そこでもリーンとヤ・シュトラから身体の状態を訊かれる。
光を異常に蓄えていること。大罪喰いを倒すと、それが一層強くなること。「何か異常を感じたりは?」と訊ねられた瞬間、もっと厚いガラスを割ったような音とともに視界が白く霞んで、またもとに戻る。
……いよいよ手遅れじゃないですか……?
完全なものとなった光の巫女の力でも、光を鎮めることはできてもそれそのものを祓うことはできない。ミンフィリアが光の氾濫を止めるにとどまったのもそのため。
ヤ・シュトラは「ウリエンジェが準備しているという策に頼るしかない」と言うが、それについても何のことなのか未だ不明だし、「第八霊災の未来を視たのは本当に次元の狭間であったことか?」という問いに、彼はまだ答えていない……。
「あなたはこのまま居室に戻って休みなさい。……いいこと? 約束できて?」というヤ・シュトラの言葉に、選択肢が「わかった、このまま休む」と「嫌だ、自分も行く」と「マトーヤお母さん……」なのめちゃくちゃ笑ってしまったが、使徒様はやれと言われたらやるタイプなので、「わかった」。
なお、脳内に性格だけ存在している開始国分岐回収用キャラが、セカンドは「マトーヤお母さん」言うかもしれないタイプ、サードが「嫌だ、自分も行く」タイプ。
部屋で休めと言われると気にかかるのはアルバートのことだが、今回はついてこなかったらしい。
正直、罪喰いにすら干渉できず目の前で衛兵が命を落としたことを気に病んで、このままふらっとどこかへ立ち去ってしまうことも危惧していたので、ここに留まっていてくれていっそ安心した。
ミンフィリアが彼に「あなたはまだ消えるべきではないわ」と言った理由もついにわからなくなった、と聞いた直後、また光が脈動しだして、主人公が椅子まで蹴倒して苦しんでいるのは、ねぇこれもう完全に手遅れじゃないの……? 夜のレイクランドですら溢れそうなんでしょう……?
と思ったら、漏れ出す光にアルバートの手が触れて、「えっ!?」と声出た。
どういうことだ……? 元「光の戦士」だから何かしらの影響が……?
主人公が思い出したのはミンフィリアの言葉、「英雄はひとりではない。ふたつの世界のあなたが手を取れば」。
しかしアルバートは「自分はもう英雄じゃない。誰を救うこともできない、何にもなれない亡霊だ」と言い残して姿を隠してしまった。
そこへノックの音が聞こえて、やってきたのは水晶公なんだが、妙に落ち着きがない。
「また異変があったのか……!? それで、今は!? まだ痛いとか、苦しいとか……!」「ひとまず治まってはいるのだな。……いや、よくない……何もよくない」と、ちょっと久々に聞いた、明らかに高位の人物のそれではない口ぶり。
「あなたはこの戦いを終え、あなたを待つ人のもとへ戻る。そして、第八霊災の起こらない世界で、冒険を続けるんだ」というのが、なんかちょっと不思議な願い。「冒険を続ける」? 「英雄になる」じゃなく?
冒険者としての主人公のことを想っていそうな言い回しだった。
そうなれば水晶公の願いが叶うのかを問えば、叶うのだと。「この世界から光を掃えれば、私の大事な民が助かる。もちろん、私が特別に助けたかった人も」というのは、ホルミンスターで言っていた「救われてほしい人がいるんだ」だと思うが、これは誰なんだろう。ミンフィリアかと思っていたが彼女はリーンにすべてを託したし、感覚だけでものを言うなら、アルバート……?
彼が帰ってから、過去視のような夢のようなものを見た。
誰かがフォルタン伯爵の回顧録「蒼天のイシュガルド」を読んでいる。場所はおそらくフォルタン家。
「やはりここまでは問題ないようだ」というのは、竜詩戦争とアラミゴ奪還を終えたあとなら、実際に「干渉」が起こり始めた頃と一致しているが。
そして「視点の人物」のもとへやってきた「青い衣の男」は、待って、青い衣というか、それはガーロンド社の制服では……? しかも茶色っぽい短髪で目元を隠したルガディンって、ものすごくビッグスと似ている……。
クリスタルタワー、アレキサンダー、オメガのすべてに関わった「天才」と言われればシドだと言ったが、本当にガーロンド社が事態に関わっている……?
「最後の十二騎士像も持たない」「エオルゼアの国々は今や、どこもあってないようなもの。東州の方はより酷いし、あのひんがしの国でさえついに危ない。戦いが終わるのは、人が互いをすべて殺し尽くしたとき。まさに霊災」というのは、おそらく「第八霊災」の状況だろうが……。
「運命を変えなければ。その名をしるべに、必ず道を見つけてみせる」、視点の人物のその言葉を最後に主人公が夢から覚めた。
主人公が視たということは過去のはず。主人公にとって未来のできごとが誰かの過去?
いちばん単純に考えたら、視点の人物は水晶公だと思うが、だとすると彼は原初世界とも関わりのある人物であるということになる。
クエスト名「君を救う痛み」の「君」は誰か? アルバート? 水晶公? 主人公?
あれもこれも繋がっていく一方で、また謎が増えて、次回おそらくコルシア島編へ続く。
主人公の容態もそうだし、ヴァウスリー大罪喰い説とか、撤退していったランジートともおそらく決戦だし、あれもこれも怖いったらない。
Lv78「トルだせ大作戦!」まで。
こじつけ考察大的中でむしろ気味が悪ぅい!!
星見の間に「全員揃った」場面に、平然とエメトセルクがいる。前回「遅刻」したからかな。
このままコルシア島の大罪喰いも倒して第一世界と原初世界を救うという宣言に、エメトセルクは「それは世界の救済なんかじゃない。今という刹那に生きる儚い命を、ほんのわずかに、長らえさせるだけの行為だ」と言う。
すべての命は「アシエンから見ればひ弱で短命」なのではなく、昔は誰だって永遠に近い時を生きていたのを、今のヒトが忘れているだけだと。
エメトセルクが「使わせてもらう」と投影した映像は、水晶公が世界統合の説明に使っていた機構か? クリスタルタワーのことは知り尽くしているはずだものな。
ゾディアークとハイデリンの戦いについてはキタンナ神影洞で語ったこと。
新たな情報として、ハイデリンは「枷」として作られたため、力を削ぐことについて破格の能力を持ち、その一撃を受けたものは力も知能も魂も「分割」される。
オリジナルのアシエンから見れば、自分たち3人を除くすべて世界とその人類が「なりそこない」となったことにほかならない。
強引に統合を遂げようとした第十三世界は壊れ、「異界ヴォイド」と呼ばれる「ゴミ」になった。
ヴォイドはヴォイドで今も存在しているので、勝手に「闇の霊災」と見込んでいる第七霊災は、また別の鏡像世界で「闇の氾濫」が起こされて発生したんだろうな、今度は「適切」な規模で。
「犠牲も何も、統合されていない不完全な命を、私は到底『生きている』とは思えない」というのは、仮に現生人類がアシエンの「14ぶんの1」に見えていると考えるなら、現実の人間に無理やり基準を合わせると、霊長類とかだろうか。
「猿がたくさん死ぬんですよ!」と言われて、「よし、では人類のこれ以上の発展は一切諦めよう」になるかというと、たぶんならないだろうという気はするので、その延長線上の究極というか。
「今ひとときの痛みに耐えてでも、より悲劇の少ない道を選べる強さを持つ相手を、そろそろ見つけたい」と語るエメトセルクが目をつけているのが、7回の統合を受けた原初世界の英雄である主人公。
つまり、霊災を起こしてでも真なる人を取り戻せる存在、なんだろうか……。
そこへライナからの急報、ユールモア内部に防御を固める動き。
市民の守りを優先したか、大罪喰いを匿っているか?
時間が経つほど準備が万全になるので、作戦決行は早いほうがいいと、急ぎコルシア島へ。
ヴァウスリーの正体こそ大罪喰いと見込んでいるが、さて……。
相変わらず話しかけると答えてくれるエメトセルク、今回は「オリジナルと転生組について」。
エリディブス、ラハブレア、イゲオルム、ナプリアレスは個人名ではなく「座」の名だと。
新生の頃に「『アシエン』はおそらく組織名で、個人名か唯一の役職名が『ラハブレア』?」と、確か十二剣&十二杖のアシエン初登場のタイミングで言っていたけど、それきり特に言及していなかったな。
14分割された魂のどれかに、オリジナルが力と使命を取り戻させて座に就かせた者が、転生組と呼ばれる存在。
オリジナルのラハブレアはともかく、イゲオルムやナプリアレスは同じ呼称の別人が現れる可能性がなきにしもあらずなのか。「人手不足で空位になっている」のかもしれないが。
そして「エメトセルク」も座の名前ということになるが、本名は「いずれ知るかもしれないし、知らないまま終わるかも……だ」とのこと。
……「座」に縁もゆかりもない者を就かせることもできなくはないと言うが、「死体を乗り換える」という「アシエンでもなければできないと思われること」を、していたヤツがいたな……。エメトセルクとエリディブスというオリジナルが介入している帝国の、ドのつく関係者に……、……まさかな。
コルシア島は、ロールクエ等で何度か来ていて思ったけど、「ライト村」とか「ブライトクリフ」とか光っぽい地名がそのまま残っているのが、ユールモア領=停滞の本拠地と考えると、さもありなんというか……言葉狩りに遭わなかったんだなというか……。「スティルタイド」も「動かない潮」だから停滞だよな。
さて、あまり面の割れていない面々でゲートタウンまで探索に出ていて、アルフィノとリーンがライト村に留まっているが、リーンは何かを警戒している様子。
アルフィノはかつてヴァウスリーにあれほど怒りを抱いた理由を、「自身の理屈こそが理想そのもので、自分こそが人を導いていると信じて疑わない愚者を、かつての自分に重ねたのかもしれない」と話す。
言われてみれば、戦勝祝賀会の直後に「自分だけがエオルゼアのことを本気で考えていると驕っていた」と言っていたのは、ここにも繋がってくるな。
「私に真実を突きつけてくれた人たち」は、パッと挙がるだけでも、主人公、タタルさん、オルシュファン、イゼル、エスティニアン……、本当にあれから多くと関わって変わってきたな。
リーンが警戒しているのは、罪喰いとも人とも知れない妙な気配がユールモア周辺に集まっていること。
「ミンフィリア」と「若い画家」は面が割れているので、すこしはマシであろう主人公が露払いに先行するが、てっきりみんな襲ってくるかと思いきや、ユールモア民は夢うつつで恍惚としてヴァウスリーを讃えるうわ言を発するばかり。
ゲートタウンはなおひどく、サンクレッドたちもこの状況をどうするかと立ち往生していた。
ウリエンジェ曰く「住民の異常行動は程度に差がありすぎる」という話だが、待て。最初のユールモア編で、カイ・シルがヴァウスリーの命令を即実行しなかったのはメオルもおこぼれしか貰えなかったから説を唱えたが、まさか。
リーンは「ユールモアの最上階あたりに、かなり強力な、しかし混じり合ったようで異質な罪喰いの気配」と言っているし。
樹葉の層はヴァウスリーの執務室だ。
件のカイ・シルがアリゼーに連れられて声をかけてきて、クリスタリウムに情報を送ったのは自分だと言う。
アルフィノに恩を返すまではとコルシア島に隠れ住んでいて、住民の異常行動も見ていた。
アム・アレーンから戻ってきたと思われる飛空艇に、ヴァウスリーがゲートタウンまで響くような声で怒り散らし、暖かい風が吹いたと思うとヒトビトの様子がおかしくなった。
古参の者ほど様子がおかしいというのも、メオル疑惑が強まる一方……。
全員が合流したそこへ、ヤ・シュトラがそのメオルを持ってきて、リーンにも見てもらいたいと示す。
彼女の見たものは、「これは、罪喰いです。罪喰いの……身体です……」。
……うーわ、と、しばし硬直。
正常なヒトならば口にしても自浄作用がはたらいて罪喰いにはならないが、長年繰り返せば影響も出る。そして、「影響」で罪喰いに近づいた者には、ヴァウスリーの「罪喰いに命令できる」という能力が効く可能性がある。
ユールモアに入る者は多いが出る者はいない。それを「罪喰い化させてヴァウスリーが侍らせているんじゃないのか」と言った。
実際はおそらく、罪喰い化させて切り分けて無辜の民に配っていた……。罪喰いにも本能だけはあるのに、ヴァウスリーは自在に命令できるから、その本能すら奪って……。
「終わりにしよう」というアルフィノの言葉に全面同意、主人公の号令で、限られた入口から突入。
しかしヴァウスリーがすぐに察知して、再び「暖かい風」が吹き、廃船街の住人がヴァウスリーを讃えながら、「嫌ダ、あいつらを私に近づけるナァッ!」という命令に従って襲いかかってくる。
サンクレッドとリーン、ヤ・シュトラとウリエンジェ、アリゼーが順に足止めに残り、アルフィノとふたりで突入すると、人買い道化師たちが自分の意志で襲ってくるので、これを撃破。
彼女たちは操られていなかったのか? 都市外の住民と違って、メオルばかりに頼らなくとも充分な食事を得られたのかもな。
樹幹の層は軍司令部のはずだが、と思ったらやはりまだ兵が残っており、アルフィノもここで離脱。
執務室への道を遮るのは、ランジート。
操られているのかと問うと、彼はヴァウスリーに賭けただけだと。
「人は人であるかぎり、そして、正しく在ろうとするほどに、戦から逃れられぬ。なればこそ。正しくなく、ただの人でもない……そんな男の掲げる平和に賭けたのだ」というのは、正体を知ったうえでそれでも力のほうを信じていたのかも知れない。
一対一でのバトルだが、攻防癒のバランスがイチバンいいナイトを出しているので、さして危なげなくクリア。廃都ナバスアレンでサンクレッドと交戦したのが響いたか。
ジョブクエ紅連編のクエスト経験値でロイエ→ゲベート→グラブカッマーのコンボを習得したとき、「これがレベルシンク中に使えるようになるのは漆黒かぁ」と思った覚えがあるが、ついにその時も来て火力大幅アップ(直近のIDではナイト出していなかったので)。
ランジートの最期の言葉が「ああ……ここにいたか……我が娘たちよ…………」なのが、彼は彼で「ミンフィリア」を想っていたのだと理解させられるな……。
操られた住民の波も一旦は絶え、その隙に総員で樹葉の層へ突入。
あれほど侍らされていた罪喰いが1体もいない……。
一心不乱に何かを貪り食っているヴァウスリーに、アルフィノが「真実」として「ノルヴラントは、もはやおまえを戴くことはない」と告げ、「願わくば、今度こそ。人を信じ、皆が未来に進むために、その力を使ってほしい」と説得するが、リーンが「彼は……違うんです……」と震える声で言う。
「人だけど、人じゃない……。大罪喰いの気配が、混じっています!」に、またもしばし硬直。
……疑ってはいたよ? あらゆる要素をこじつけたさ。魅了に類する術、罪喰いを統率、種族すらわからない体型。これまで出てきた大罪喰いがティターニア以外は古代ギリシアの4つの愛で、残る「アガペー」は「神から人間への無限の愛」だから、「ユールモアは支え合いでできている愛の都」とか「だから私が管理してやる! 新たなる王……いや、神となって!」とか。
的中すると思わないじゃん……。
そう考えると、この体型も食欲という本能の強さとかそういうものだったのかもしれない、と思うと、ヴァウスリーはメオルを貪っていた姿勢のまま首だけで振り返り、「私は秩序、私はルール、私だけが絶対の正義。私は人を統べ、罪喰いを統べル」とうわごとのように呟く。
メオルを突き刺していたフォークももろともに噛み砕いて飲み込み、リーンの警告で飛び出したサンクレッドのガンブレードが届く前に、その背から小ぶりな羽根が生えて、絶叫。
全員が動けずにいるうちに、窓から飛び去っていってしまった。
その直後、ユールモアを強い揺れが襲い、バルコニーへ飛び出してみると、遠くの山が光輪を戴いて宙に浮いている。
すこし高地ドラヴァニアのソーム・アルを思い出すような光景だが、地理的にここはラノシアだし、今まさに浮き上がったところ。
「あの山への行き方は?」と問うが、アルフィノが市民の手当てをさせてほしいと言う。
……このカット、何かものすごく不穏なんだが、何……? 単に黒服エレオスだから偶然そうなっただけ……? このあとの「拒む理由はない」を告げるときも主人公がめちゃくちゃ逆光で、なんか、トールダン七世の最期を思い出すような……。
無尽光ってこんなに極端な逆光になるか? というのも疑問。明らかに何かおかしい。
ともかく、ヴァウスリーの精神干渉が罪喰いすなわち光に由来するものなら、リーンが手助けできるかもしれないということで、騒動のあとしまつが先。
主人公はサンクレッドがクリスタリウムで借りてきたドリームパウダーで、異常行動の鎮静に向かう。
廃船街に件の薬師がいないと思ったら暴れ果てて倒れていた。
樹幹の層には以前の潜入で接触した自由市民が倒れて労役市民に介抱されている。
樹梢の層には紳士風の自由市民がいて、まさか喉を患った歌い手の労役市民の主人では、と思ったら、「……どこへ……私の、愛しの……金糸雀……」と呟いて眠りに落ち、あぁ……「罪喰いは罪なき人の魂を天にある楽園へ連れて行ってくれる」という言葉に感激していたあの歌い手は、たぶん……。
精神干渉解除もリーンが頑張ってくれていて、「ミンフィリアがくれた力だから、みんなのために使いたい」と、また一歩前進の様子なのは数少ない救いだよ。
チャイ夫妻が見当たらなかったのが心配だったが無事ではあったようで、「私たちはどうなってしまったの……?」という夫人の問いを受け、集まった市民たちにアルフィノが真実を告げる。
そして、操られていた瞬間があったのは事実だが、享楽を貪り、持たざる者を足蹴にしたとしたら、それは自分の意志によるものだとも。
それでも、彼らには生きてほしい、この世界はもう誰も失うべきではないというのは、反対する理由がない。
すると、ユールモア市民が「何かできることはあるか?」と言ってくれる。
コルシア島の最高峰であるグルグ火山(原初世界のオ・ゴモロ火山?)へ行きたいというと、飛空艇を使えばという案も出してくれて、それは危険だと告げれば、ブライトクリフ断崖の上下を繋ぐ「ラダー大昇降機」に、かつて専用のタロースがあったことも教えてもらえた。
そこへ名乗りを上げたのがチャイ夫妻で、夫君があのダイダロス社の跡取り!? トゥワインから撤退して跡取りごとユールモア入りしたってあなたのこと!?
そうして夫君手動でタロースの再稼働準備が始まり、まさかここへ繋がるとは思ってもみず、縁って繋がるものだなぁと改めて。
コウジン族は元気にしているかな、東州もまだ無事だといいが。
ラダー大昇降機のラダーは「はしご」。
放置された大昇降機とタロースの修復に手分けして奔走し、主人公はヴェンモント造船所へ。
造船所とは言っても、光の氾濫で遠洋航海ができなくなったので船はほぼ造っておらず、解体したりバラックを造ったりの場所だったはず。
大昇降機を動かすために木材が欲しいと言うと、「いまさらそんなことする奴がいるわけねぇだろ!」とホラ扱いされ、渡す条件として提示されたのは、おそらくは在庫管理の使い走り。
しかし本当に動かしたいからそこまでしたと伝えると態度が一変、木材どころか腕だって振るうと大喜びしてくれた。
ユールモアのお偉方のことは、むしろ指導してやってくれ。
木材どころか即戦力まで手配できたとウリエンジェに伝えると、彼はノルヴラントのすべてが向きを同じくして滅びの宿命に立ち向かい始めたことに感慨深げだが、「……Azureさん、その結末にはどうか、あなたの笑顔があらんことを。冒険の終わりには、別れがつきものなのだとしても……」は、ものすごく不穏。
単にいつもの詩的な言い回しと一蹴するには、明かしていないことが多すぎる。
あとの手は足りているからすこし休んでいてくれと言われて待っていると、エメトセルクがユールモア民の「掌返し」に驚嘆している。
当初は「ヒトビトがヴァウスリーのもとで怠惰に、進歩せず、ぼんやりと生きていれば、じきに霊災が起こるはずだった」と見込んでいたんだものな。
どれほど言葉を尽くしてもわかりあえない相手との決着のつけ方を知っているか、という問いには「力で相手の主張を葬ることだ」と自答しており、アラグもガレマールもそれを支持して繁栄したと語るが、一方で、勝敗がついたのに和解に至ることがあるともいう。
「勝者が敗者を見下さず、憐れまず、敗者が勝者を仇としない」というのを、なにか奇跡のように語っているが、紅葉戦争のアラミゴvsエオルゼア連合軍とかそれじゃなかったのかな。別にどちらかが踏み潰されたような話は聞いていないし。
古代人やアシエンにも、「14ぶんの1のヒト」が持つような感情は当然存在する。
エメトセルクはかつての時代を本当に「良いもの」と認識しているらしく、やれ面倒だ厭だ厭だと言いながら、そこはずっと一貫しているように見える。
「思い出すわけもないか」がすこし気になるんだが、この90しか正しくない主人公は、14ぶんの1された「誰か」なのだろうか。魂のもとの存在はアルバートと同一だろうとは思っているけれど。
「水晶公の素性をどこまで知ってる? 素顔で話したことは?」には無論いいえで、そこの「謎解き」は若干だけ活き活きして見えるエメトセルクが立ち去ると、入れ違いに姿を見せたのがそのアルバート。
夫君が動かしたタロースを見ながら話してくれたのは、再会したときに彼が自分の姿を見失っていたことについて。
心なんてないほうがいいと感じるほど打ちひしがれていた。光の氾濫のこと、仲間が悪く言われること、イチバンは孤独。彼に言わせれば、それは時よりも人を追い詰める。エメトセルクたちアシエンも、あるいは蝕まれているのかもしれない、と。
「だから俺は、そばにいてくれる奴を失うような選択は勧めない。永遠を貰えたって割に合うものか」と微笑みかけてくれる姿が、以前ほど光で白飛びしまくりでなくだいぶ落ち着いているように見えるのは、ノルヴラントのほとんどから大罪喰いの光が払われたことと関係があるのか、それとも彼の気持ちの問題か。
アルフィノとアリゼーと一緒に昇降機の最初の乗員になってはどうかという提案に答えた主人公が、誰にも見えていないアルバートを大きく手招きして呼ぶの、とてもよかった。
彼らの「あの日の旅」はどこへ続いていたのか。
断崖を上まで登ってみると、誰かが昇降機の様子を見ていた。
探ってみると、彼の来た方角には集落もある(なぜか野生のハシビロコウもいる)。
訪ねてみた小さな村は、ビラン操車場よろしく、ついさっきまで誰かいた風情だが、そこへ声をかけてきたのが、画家のトリストル! 最初のユールモア調査でアルフィノが都市内に入るために絵筆をくれたヒト!
この村、アミティーは、ゆえあってユールモアを追われつつ生き残った者が、秘密の抜け道を通ってたどりつき、ひっそりと暮らしている場所。
そこへグルグ火山や大昇降機の異変があり、追手が来たかと偵察に出たり隠れたりしていたとのこと。
大罪喰いだったヴァウスリーを追ってそのグルグ火山へ行きたいと伝えると、彼はぜひ協力させてほしいと言ってくれるが、しかしユールモア市民がこの件に協力していることには懐疑的。
だってなぁ、テラスから海へ捨てられたんだものなぁ……。
アリゼーが「アルフィノが助けたヒトなら積もる話もあるだろうから一緒に火山の偵察に行かない?」と主人公を誘い、アルフィノが「アリゼーを頼むよ」と声をかけてくるのが、この兄妹は自分たちが思っている以上に相手のことを想っているんだよな。
偵察では手分けしたアリゼーともども罪喰いに襲われて、おそらくは火山から放たれた偵察用個体とのこと。
相当警戒されているが、こうなれば空から、というところへ、水晶公を伴ったウリエンジェが主人公たちを探しに来て、公がクリスタルタワーから持ち出した遺物(ということはアラグの遺産)を火山にけしかけると、あっという間に飛行型の罪喰いに迎撃されてしまった。
一度昇降機へ戻ると、みんな次の便で上がってきていた。
リーンが素直に「怖かった」と言えているのが嬉しいな。
陸路はなく空路も危険な中、どうやって火山へ向かうか? という話を、昇降機が動いた記念に乗ってきたらしいチャイ夫妻が聞いており、夫人の「お山が戻ってくれればいいのにねぇ」という言葉で、ヤ・シュトラがひらめく。
曰く、「巨大なタロースを造って山に取りつかせ、地上と山とを再び『つなぐ』」。ギリシャ神話のタロースも巨大だし、DD2のタロスも超巨大だったな。
夫君は当初「そんなの無理だ!」と言うが、ちょっと落ち着いて考えてみると、構造自体は可能そうなことに気付いたらしい。
しかし人手が足りないとまだ突っぱねる彼から話を聞き出してみると、石材を切り出す者にはアム・アレーンの採掘師やモルド族、ユールモアを初めとしたコルシア島の力自慢、さらに魔力を込める者には夜の民やクリスタリウムの住人の手を借りられそうだと。
「まさか、そんな……ノルヴラントに住む人の、ほとんどすべてではないか!」というのが、まさにそれで、イタズラ好きゆえヒトとの共同作業が見込めない妖精たち以外の全方位にはたらきかけられる我々の正体は、「アルフィノ画伯とその弟子たちです」。
こういうところであえて素朴な肩書きを名乗るの、イイよね。
水晶公と主人公は設計補佐……だが、夫君がしおれたギガテンダーみたいに自信を失ってしまった。
夫人曰く、根拠なく褒めるより勇気に火をつけるような応援が効く、「天まで届くタロースだって設計してみせる」とプロポーズのとき夫人に告げたのだから本当はできる、ということで、いざ説得開始。
会話手札を思い返すと、アルフィノも昔は失敗したとか、ドマ奪還のために城自体を水没させたとか、原初世界が恋しくなってくるな。
そのためにもここで超巨大タロース製作を成功させてもらわなくては困ると応援していくが、「(ただヴァウスリーに喧嘩を売っただけになってしまったら)そのときは自分が護る」に対して夫君がときめきそうになっているのは、さすがに笑う。奥様がそちらにいらっしゃいますよ。夫人はあらあらまあで済ませそうだが。
とにかく「チャイ・ヌズは完全に奮い立ったようだ!」で、コンテンツクリアファンファーレは、ずるい。
水晶公の「古い友人たち」の言い分「人が思い描けること、『ありうる』と認識できることは、必ず実現できるもの」「たとえ、神にも等しい存在の所業であれ、誰かが、何かが『やった』ことなのであれば、それは、自分たちの力でも起こせる事象である」は、漠然と「天才技術者」っぽさを感じるんだが、先にシドの存在を思いついているからそう聞こえるだけか。
「遥か彼方にあったはずの、人には過ぎたるとされた、偉大なる事象の数々を、精いっぱいもがき続けた果てに掴んだよ」というのは、以前言っていた「私は、人の歴史、人の執念によって導かれた代行者」と関係している?
そうして「今を逃せば次はないのかも、石を投げられる覚悟で」と夫妻はアミティーへ向かい、トリストルに謝罪する。
彼の答えは「どう答えるべきか、今はまだわかりません。ですが、あれらはもはや、過ぎたことなのです」。
今は私の恩人たちを必ずグルグ火山まで届けてほしいという言葉に、動き出しかけた夫君だが、「何より大事な部品を忘れていた」というので「心核?」と思ったら、やはりそれか。
それについてもトリストルに心当たりがあり、紹介してもらったのはドワーフ族「トルー一家」の済むトメラの村。
水晶公が同行してくれるのはありがたいが、「今のところはまだ体も動いている」というのは、むしろ心配になる。
そのトメラの村で、水晶公がクリスタリウムでもめったに見かけないドワーフ族に感嘆しつつ、「……普段は何かと周りを見上げてばかりの私だが、ここならば……うん……視界が新鮮だ……!」と喜んでいるのが、確かにこのヒト小柄なんだよなと不思議。
ふつうのヒューランなら弊主の肩くらいまで身長があるんだが、公はそれより低い。ミコッテは小さかったはずだが、それにしてはしっぽがないか。
それを抜きにしてもライナやカットリスやブラギも種族として大柄だからな。
ドワーフ族の挨拶は「ラリホー」。なんで?
ともかく、巨大タロースの心核になるほどの石ともなれば、彼らにとっても特別で大事なモノ。実力のないヤツに渡して「やっぱり作戦は失敗でした」なんて言われた日にゃ、ということで、トルー一家式の腕試し「トルだせ大作戦」に挑む。
違う兜を被った者を見極め、素早く判断してスリングショットで撃つ……、……シューティングさすな。
いやこればっかりは、失敗しても進んだ蒼天街の演奏会(リズムゲー)を除けば、本作で数少ない半ギレ運任せにやっと終わらせたクエストもアム・アレーンのシューティングサブクエだったので、やめてくれ……。
とはいえ話ほどには素早くなくてもOKだったので、アム・アレーンのシューティングほどでは、なかった。一応ね!?
大作戦には成功、水晶公の「存外に穏便な方法でよかった。……いや、スリングショットでドワーフを撃つのが、穏便と言えるのかは、議論の余地があるだろうがね……」という言葉に苦笑しつつ(だってようはララフェルにパチンコを向けている)、鉱石のことを教えてもらうところで、次回へ続く。
……そういえば「シューティングじゃん!!!」に精いっぱいで遊ぶ余裕もなかったが、このテのクエストは先のハシビロコウといいクエスト対象以外もターゲットになっていることがあり、今回は水晶公を狙うと「どさくさに紛れて狙ってもフードは外れないからやめてくれ……!」と言われるらしく、ログサイトで見てめちゃくちゃ笑ってしまった。
笑っている場合ではたぶんないんだが、漆黒は基本重いのに笑えるところはちゃんと笑えるので、いいよね。
アチーブメント「光をもたらす者」まで……。
……すさまじすぎて1日ほどクリスタルタワーの復習に費やしてしまった。
凄腕採掘師だが戦闘はてんで駄目というコルットを護衛して、良質な鉱脈のある「ドヴェルグの煙突」へ向かう。
ホルミンスター以来の水晶公との共闘だが、本当に彼は主人公の「誰」なのか?
息の合った戦友同士に見えると言われるのは、彼の動きがあまりに的確なのでよくわかるが、なぜ的確なのかはわからない。
そして主人公が暴れている間ずっと回復を連発させているのが申し訳ない。
採掘地にはトルー一家と対立しているコグー一家がおり、水晶公がコルットの姿を隠し、主人公が彼らを眠らせる。
……ドリームパウダーって「ミンフィリア救出作戦」のために開発したものだったんかい(無尽光の世界でみんな不眠ぎみだから作られたのだと思っていた)。
コルットが「大地の種」と呼ばれる鉱石をあっという間にどっさり回収してきた直後、コグー一家の最長老グラッグが異変に気付いて駆けつけてくる。
「仲間たちが次々に眠いと言って戻ってくるものだから、変なガスでも出たかと思って」というのが、とても鉱山のヒト。
その場は水晶公がドリームパウダーの残りをグラッグに振りかけて鎮圧するが、「あなたはいつか彼らのイザコザに、また改めて巻き込まれるような気もするがね」というのは、これサブクエか何かあるな。
そういえば青マーククエストだったのに特に何にも繋がっていなかったものがあるので、それかもしれない。
水晶公の体調は心配だが、ここからは手分け。彼がアミティーのチャイ・ヌズ氏のもとへ大地の種を運び、主人公はコルットをトメラの村へ送り届けて、さらにザモットからドワーフ製の採掘ピックを預かる。
彼らがアミティーのヒトビトを助けたのは、いざというときのためにドワーフ以外の協力者が欲しかったからとのことだが、「そこからこんな縁が結ばれるなんてな」というのは、まったくもってそのとおり。
大昇降機上のトップラングには大勢のヒトが集まっているが、これでも第一陣は出発したあとらしく、道具が足りなくて困っていたと言うから、件のピックを配って回る。
カイ・シルを筆頭にしたコルシア島組(自由市民は身体能力が足りなくて来られなかったそうな)、マグヌスたちアム・アレーン西部組(ジェリックが相変わらずトロッコバカ)、ローンロンたち東部組(旅立ちの宿の患者の罪喰い化が進行しなくなったのは本当にいい兆候)が、アリゼーに護衛されて出発。
アルフィノと向かったアミティーでは、ラケティカ大森林組が魔力充填の準備中。
夫君曰く、今回の超巨大タロースでは、心核のみでは魔力が行き渡るのに力が足りない。
各所に小さな心核を仕込むようなことができるといいのだが、という悩みにルナルが差し出したのは、夜の民の命名石。
命の輝きであるその石を、本当の「天の暗き海」を取り戻すために使うべきだと、誰も反対はしなかった。
主人公が願掛けも兼ねて魔力を込めた見覚えのある翡翠は、やはりトッディアのもの。
「夜の民が見送る罪喰いの犠牲者が、彼女で最後になるように」。
準備は整い、主人公は決戦に備えて休んでいてほしいと皆が動き出す中、ヤ・シュトラがウリエンジェに訊ねたのは、主人公が溜め込んでいる光の対処法について。
「すべての鍵は、すでにこの地に揃っている」としか教えてくれないのは、それが最も成功の可能性を高めるからだと。
……力仕事ができるほど健康なノルヴラント民にすこしずつ光を分け与えることで解決、とかやらない? あなたは「最善のために悪をなす」ところがすこしあるから……。
一方、確認を続ける夫君は「おまえは言われたとおり休んでくるがいい!」と言うので、はいはいウフフと思っていたら、「……ありがとうな、いろいろと」で、こっちが「……ドキッ」だわ。
このヒトは妻帯者で
久しぶりに立ちっぱなしでいたら貧血を起こしてしまったというチャイ夫人(自由市民の大半はやる気があっても身体的にそんな感じなのかもしれない)曰く、水晶公も中で休んでいたが、風に当たってくると言って出ていってしまったと。
その彼が座り込んでいるのを見つけたのは、ブライトクリフ断崖のすこし張り出した見晴らしのいい場所。
「あれ……あんた、どうして…………」と言われたことに本気で驚愕したというか、いや、主人公を「あんた」呼びするヒトってめちゃくちゃ数少なかったじゃん。
水晶公は「体の一部がクリスタル」なのではなく、「クリスタルタワーの一部が彼」で、それをもって果てない命を得た「塔の端末」となり、ゆえに塔を離れると不調をきたすのだと。
そうまでする理由が、やはり「願い」。「救われてほしい人」のことなんだろうか。
「この戦いが終わったらどうする?」には、まず帝国との戦争を止めること。あれを放置したままやれ強さの探求だ冒険だとはいかないな。
主人公がどんな道を選んでも、助けられたヒトたちが「嬉しかった、優しさに救われた、今でも感謝している」と声を上げて、その道を肯定するから大丈夫、というのは、……なんか、水晶公の「救われてほしい人」ってアルバートではないんじゃないか?
だって彼は「忘れ去られて否定された者」だ。彼を想うならこの「あたたかな肯定の未来」は出てこない気がする。
水晶公はこれからどうするか訊ねてみると、やはり「救われてほしい人」の話。
「今は事情があって向き合えない彼と、気兼ねなく話がしたい。次の旅についての計画を聞きたい。そこに自分が加わることになっていたらどれほど嬉しいだろう」。そのヒトは旅人なんだな。
最後の決戦に勝たなくては、「希望を抱いて私を目覚めさせた、彼らのためにも」。誰が彼という代行者を導いたんだろうな。
一方、原初世界の帝都魔導城では、“ゼノスの顔を持つ男”が「皇太子が異形の者の傀儡であるという噂はすべて『潰して』きた」とヴァリスに告げている。
しかしエメトセルクが暁の現状を細かく報告しているらしく、まずいことになった。
と思ったら、件の“刀を帯びた百人隊長”が、ついに“ゼノスの顔を持つ男”と対面した。
しかも「退屈な戦に逸るなど、『俺』とは似ても似つかぬではないか」は、こちらにとって非常に都合がいい、そして相変わらず自分中心の理屈。
“ゼノス”の正体はやはりアシエン・エリディブス。
そしてエリディブスにすら想定外だった“百人隊長”ゼノスの正体が、「人造『不滅なる者』」……!
あったなそんな話!! サハギン族のやつ!! と慌てて第七星暦のログサイトを引っかき回したら、盟主のミンフィリアが「超える力」の正体を「転生する魂」と推測していた。
つまり「超える力」の最大の能力が、「肉体の壁」を超え、
魂だけの存在になることなのだとしたら……。アシエン・エリディブスが言っていたとおり、
「不死」の存在となるかもしれない。
だから、ゼノスは執念でも転生組へ召し上げられたのでもなく、人工的後天性超える力の最大能力によって「肉体の壁」を超えたのだと。
超越技術研究所がここまで話に絡むなんて私のデータにはないぞ!!
そして「光の巫女ミンフィリア」も、その「超える力の最大の能力」だったことになり、すぐに気付けなくてアレだったけど、伏線回収が鮮やかすぎて気絶しそう。
「話すか、その身体から叩き出されるか……どちらが先だ?」とゼノスが抜刀したところで視点がコルシア島へ戻り……、これ次に「ゼノス」の姿の者が現れたときゼノスなのかエリディブスなのかまったくわからんぞ……!
さて、ついに超巨大タロースが起動する。
だいぶ緊張している夫君と「私の旦那様が熱心にやった仕事だもの。絶対に失敗しないって、私、断言できるわ」の夫人がとてもよかった。夫人は夫君を温厚に振り回している印象が強かったが、本当に愛していて信頼しているのが発言の節々からよくわかる。
主人公の号令を水晶公が伝達し、石材も魔力回路も正常に動作、青みを帯びた石が次々と組み上がり、岩石の巨人が立ち上がる。
ノルヴラントに前例のない超巨大タロースは、浮かび上がったグルグ火山に取り付こうとするが、飛行型罪喰いが手ばかり狙うので難航。
地上から応援を出すかの判断を迫られたところへ、はるかから飛来してくる深紅の翅は、フェオちゃんもとい、ティターニア!!
「私の若木は、やっぱり薄情者なのだわ! 本当に困ったときには必ず呼んでと言ったのに、いつまでも呼ばれないまま、決戦がはじまってしまうなんて!」に、「ご、ごめん……」と思っていたら、「確かに妖精は、ヒトの思いどおりに動いたりしないわ。私自らそんな話もしたのだわ。でも、かわいい若木が泣きついてきたら考えなくもなかったのに!」は、やっぱりこのコもピクシーだな!!
そして、あのときウリエンジェがきちんと交渉しに行っていても、「若木が情熱的に頼んでくれたら考えるのだけれど」と追い返されていた気がしないでもない。
憂さ晴らしにたくさん遊んでちょうだいね、と彼女たちが罪喰いを引き付けてくれたおかげで、タロースは山に取り付き、ついにグルグ火山への突入口ができる。
山道入口でみんなと合流。あとは突入してヴァウスリーを倒すのみということで、今回のID、偽造天界グルグ火山。
今回は久々にタンクが主人公(ナイト)で、ヒーラーは無論アルフィノ、DPSにリーン、あと興味深い話をしてくれそうと思いヤ・シュトラ。全員で行かせてくれと思ったけどね!?
しかしコンサポでまとめすぎると落ちることを、久々ですっかり忘れていた。
タロースの体に山道と進んでいくと、途中からあまりにも「偽造」な白と金だらけの宮殿になっていく。
てっきり3ボスが「大罪喰い『アガペー』」でヴァウスリーかと思ったんだが、現れたのは彼の「お気に入り」。樹葉の層で侍らせていたものか。
まさかIDと討滅戦を連続でやるのか? と期待かつ困惑しながらもどうにか撃破。
ヴァウスリーが語る「善も悪もない、生きる意味だの理由だのを探す必要もない、不滅の楽園」は、確かに平和のひとつかもしれないが、アルフィノとリーンが「君ひとりが生き延びれば再建できる楽園だというなら、それは民のためのものではない。君が楽しいだけの箱庭だ!」「みんながこの戦いに力を貸してくれたこと、それがあなたへの答えです!」と真実を叩きつける。
それを聞き入れないヴァウスリーは「我が行いは一切が善、『イノセンス』と心得ヨ!」と名乗り、……「アガペー」じゃないの!?
えっ、じゃあ、どこかにもう1体いる……?
けしかけられた罪喰いの群れはみんなが引き受けてくれて、主人公がイノセンス討滅戦に挑む。
変な時間帯になってしまったのでManaにDCトラベルして白魔を出したら即シャキしてだいぶビビった。トラベルしてから1分と経たないできごとだったぞ。……Meteorって……。
しかし、あるいは別の角度から見ると「Manaって……」なのかもしれず、自分以外にも初見らしき方がちらほらいて一度ワイプ、かつまだ使いこなせていないレイズが大活躍で目が回るかと思った。迅速魔のリキャストが間に合わなくて素詠唱した。
そしてイノセンスが途中で金髪碧眼痩身に変貌するの、ちょっと、あまりの事態に笑っちゃった。確かにヴァウスリーって金髪碧眼だったね……。
大罪喰いイノセンスが倒れたことで罪喰いも統率を失ったのか、討伐後にみんなが合流。
イノセンスは「父上だって、私に言った……。お前が希望、お前が正しい、お前は新たな神になる……」と、初めて先代元首の話が出てきたと思ったら、「そのために、お前は……罪喰いと混ざって生まれてきたのだ……って」に、「はぁ……!?」となった。
助けを乞う言葉を最後にイノセンスが斃れて、空に闇が戻ると同時、主人公はユールモアを過去視。
先代と思しきユールモア元首に、「近隣の大罪喰いと、あなたの奥方様が宿している胎児を使って、絶対の王を作るのです」とささやいた黒法衣の男は、声からしてエメトセルクでは……?
「罪喰いと混ざって」って、そういうこと……? ……ちょっと、言葉もない。
そして、過去視から覚めると同時に主人公の光が限界に達する。光は漏れ出し、視界は白く霞み、仲間の言葉もどこか遠い。
「このままでは彼が罪喰いになってしまう」と急かされたウリエンジェは「対策」をなかなか実行せず、空も無尽光に戻るのは、もう受け容れきれなくなったということ……?
そこへ現れた水晶公が、「すべての大罪喰いの力が、ひとところに集まった。その力、私がいただくぞ」と、自身と主人公を中心に結界を張り、光を吸い取り始める。
「この膨大な力をクリスタルタワーに送り、私ごと別の世界へ転移する。こんな壊れかけの世界に留まるより、新天地で楽しく生きたい……当たり前だろう? そのために、お前を利用させてもらったのさ!」というのが彼の言い分で、う、裏切りというか、騙していた……? 嘘だろ!?
——と思ったら、ウリエンジェが「手を出してはなりません!」と叫び、ヤ・シュトラが「あなた、これをすべて知っていたのね」と嘆く。
水晶公の目的は、主人公から溢れた光の力を引き取って、次元の狭間で自分の命を砕き、主人公とノルヴラントを救うこと。
主人公にはきっと聞こえていない彼の言葉は、「冒険の終わりに、英雄が集めてきたものを、小悪党がすこしばかりちょろまかす。それだけのこと、ありきたりなオチのひとつさ。名も知れぬ水晶公は、どこかの世界で明日も楽しく暮らしている。だから……!」。
クリスタリウム夜のBGMも合わせて泣くかと思った。
そして光の奔流でフードが翻り、明らかになった、ずっと隠し通してきた素顔が、白髪混じりになったグ・ラハ・ティア。
「さようなら、オレのいちばん憧れの英雄」。
あぁ、漏れ聞こえる情報でなんとなく気付いてはいたけど、いたけど、でもさぁ……!
その瞬間、銃声が響き、魔道の風も止み、光すらわずかに鎮まって、グ・ラハは杖を取り落として倒れ込む。
「クリスタルタワーを制御できるのは、紅い眼を持つアラグの血族だけ。そしてそれは、第一世界には存在しえないものだ」と聞こえる声は、長銃を構えたエメトセルク……。
「心底失望した」と吐き捨てるエメトセルクの目的は、「すべての光を取り込んでも平気だったら」という何かだったらしく、主人公を大罪喰い化させて世界統合を後押しすることじゃなく……!? とコントローラーを手放して頭を抱えた。
グ・ラハの行動にはすこし焦らされた、停滞の源である光そのものを持ち去られるのは困る、と宣う彼が見るに、主人公は知性と姿は保っているが、中身はもうほとんど罪喰いみたいなもの。
実際、荒い呼吸のさなかに吐いたものも、血ではなく液体化した光。
いるだけで世界を光に包み込む。寄り添ってきた相手を罪喰いに変えるかもしれないし、正常なエーテルを喰らいたくて、無辜の人々を襲うようになるかもしれない。
「そんなおまえに、人類は立ち向かいもするだろう」というのは、エメトセルクが人類を見捨てきっていない証にも聞こえるが、「だが……その強さを目にして、すぐに絶望する! 皮肉だなぁ……ヴァウスリーが幸福によって成し遂げようとしていた停滞を、おまえが絶望によって成し遂げるんだ」は、もう「手を取る」価値はない、世界統合に使えればそれでいいとまで、関心のランクが落ちたんだろうな……。
エメトセルクは「あいつが英雄様のために蓄えてきた知識と技術には、大変興味がある」と水晶公を連れ去り、あぁそうか、この場に「グ・ラハ・ティア」という名前を知る者は主人公しかいないのか……。
なまじ知性が残って耐えがたくなったら来いと教えられた場所の名は「テンペスト」。
ではな、化け物…………。
……あの、まさか、大罪喰い「アガペー」は、主人公ですか。
倒れ込んだ視界の光と、駆け寄ってくるアルフィノたちに、「近寄らないほうがいい……」と口をついて出て、暗転。
目が覚めるとクリスタリウムの居室だった。
天上も、閉じた窓を見ていたアルバートの姿も、正常に「見える」。
あれから、リーンが光を鎮める応急処置はしたものの、根本的な状態は何も変わっていない(彼女が大丈夫なのか気になる)。
「これが現実だ」と言う彼には触れられない窓を開けると、その空は無尽光。
ノルヴラント全土が再び光に覆われている。すべての大罪喰いの光を継いだ者である主人公がいるから。
旅立ちの宿が心配でならない。やっと闇が戻って患者の罪喰い化がどうにか止まったのに。
……異界ヴォイドで光を全放出したら、あちらで溢れた闇と相殺できないか、と考えるのは、あくまで他人事のプレイヤーだからなんだろうし、できたとしても机上の空論なんだろうな。
これからどうするんだろう。
テンペストに殴り込んだところで、グ・ラハを助けることくらいはできるかもしれないが、そこも無尽光で覆ってエメトセルクに嫌がらせをする程度しかできそうもない。
停滞の元凶になってしまった主人公に、ここから何ができるんだろう。
……などと考え、デイリーもろくにできず、しばらくうろうろ歩き回ってからそのままログアウトした。
感情を鷲掴みにされて放り投げられ、着地点が見えない。
というので、とりあえずクリスタルタワーの復習をしたら、空中でぶん殴られてボロボロに泣いた。
進まなくてはとは思うんだが、思うんだが……。
「漆黒のヴィランズ」クリア!!
毎回これ言ってる気がするけど、素晴らしかった……!
そして素晴らしすぎていっぺんに書くのがとても無理そうなので、今回はメインクエストLv79「消えることない希望の唄」まで。
まずクエストタイトル「舞台上で最も哀れな役者」に度肝を抜かれる。
そうして「ここで考え込んでいるよりは落ち着くかも」というアルバートの言葉を受け、クリスタリウムのみんなに話を聞いていくと、主人公のことは「罪喰い化と似た症状」と説明されていて医療館の者すら面会謝絶だったとか、水晶公は「怪しい男」に拐われたことになっているとか、なんだかもうどう受け止めたらいいのかわからない言葉の連続。
「いつでも『この事態を引き起こしている元凶』と戦えるように」と言うけれど、元凶は目の前にいるんだよ……。「舞台上で最も哀れな役者」……。
主人公はクリスタリウムに運び込まれたとき、もうこのまま「最悪の結末」になるんじゃないかという容態だったというのは、もう苦しんで暴れる段階を過ぎ去っていたんだな……。
あるいは、光で生きる存在になってしまったので、その光を鎮められたことで暴れる力もなくなったのか。
アルバートの「この街の連中は強いな。みんなまだ、戦う意志が折れてない」はまったくもって真実。街ごと反逆者になった気概がこの段階でも死んでいないのは本当に強いとしか言い表せない。
だからこそ、彼らが「頑張るよ!」と声をかけてくれる相手である主人公こそこの事態の元凶なのが、やるせない。
こうして立っていてなお、テンペストへの行き方どころか、行けたとして何ができるかもわからないんだから。
「……ただし、それは窮地であって敗北じゃない。お前はまだ負けていない……違うか?」というアルバートの言葉に驚いて、彼が語ったのは、光の氾濫を止めるために命を絶ったとき、不思議と凪いだ気持ちで空を眺めていたこと。
原初世界での敗北とミンフィリアの想いを束ねてなおこの結果に、あのまま統合されたほうが幸せだったのかを考えていたというが、「巨大なタロースが立ち上がったときに、ああ、よかったんだ……って思った」。
人が一丸になって道を拓くさまだけは、戦う役目を自分たちで抱え込んだ彼らは見ることがなかった。
ロールクエストも見るかぎり、彼の仲間はみんな確かに強いんだけど全員どこか内向きなところがあったように思うので、なんとなくわかる。
「この世界を、こんな未来に繋いだことを……俺は、やっと誇れる」と言う彼が突き出した拳に「触れる」と、そこから光が溢れる。
罪喰い化がどうこうでなく再会した瞬間から、こうして会話できていた時点で「お互いにだけは干渉できる」と彼は予感していたようだが、自分は亡霊だと言い聞かせていたから確信を持てなかったんだろうな。
「俺たちの選択が間違いだけではなかったのだと、おまえたちが証明してくれたから……今なら、誓うことができる」と言った瞬間、ずっと光にぼやけていたアルバートの姿がかつてないほど鮮明になった気がするんだけど、気のせい……!?
自分のことを「何にも触れられない亡霊」と言い続けてきたアルバートが、「この魂を、お前に賭けよう」と誓ってくれる。
わずかでも、まだできることがあるはずだ。
お前が世界の敵になりそうだったら止めてやるし、
お前が進もうとするなら、背中くらいは押してやる。だから……思うように進めよ、英雄。
ミンフィリアの「英雄はひとりではない。ふたつの世界のあなたが手を取り合えば」という言葉が、この結びつきを指していたのか。
そこへきらきらやってきたのが、フェオちゃん。
「心配して来てみれば、ひとりで笑っているなんてどういうこと?」というのは、ある種の魔法生物であるピクシーにもアルバートの存在はわからないんだな。
主人公の状態は、彼女の目には「エーテルはぐちゃぐちゃで、まんなかにある魂も、ヒビが入ってつぎはぎだらけ」のひどいありさまに見える。
「ねぇ、かわいそうなあなた。これからどうするつもりなの?」は、確かにアルバートが本気で力を貸してくれても、主人公の意思が固まっていないと意味がない。
フェオの提案が「妖精王になれば、ヒトとの関わりを断って、城の中に隠れていられる……」だけど、そこで大罪喰いと化したら、先代ティターニアのように気が触れてしまって、イル・メグのみんなに「ここから出して、冒険させて」とささやき続けるのがオチな気がする。
という発想を見抜いているのが美しき我が枝、「知ってるわ、私の若木ったらとてもつれないヒトなのよ。私の提案なんて、これっぽっちも聞く気がないのだわ!」に苦笑。
しかし続く「それに……そんな結末には、私の愛した美しさもない」が、相変わらずこのコのピクシーとして特異な点で、「進歩を見たい」は、「グルグルグルグル、おんなじ」の遊びを繰り返すほかのピクシーにはないんだよな。
迷い路の中でヒトは先を見通そうとする。だからピクシーはもっと惑わせる。必要なのは一度立ち止まること。どこへ行くべきかではなく、自分が今どこにいるのかを正しく知ること。
確かに「テンペスト」という地名ばかり見ていた気がする。
「水晶でできた『私の友』。陰に隠した紅い眼は、いつも優しく、あなたを見ていた」という水晶公=グ・ラハ・ティアのことを知る必要がある。
そうして情報を探っていくとライナに行き着くのだが、モーレンが「(水晶公の)耳はともかく、尻尾については、時折見えてしまっていましたが……」と言っていたらしく(ログサイトで見た)、しっぽをぜんぶ隠すには微妙に短いあのローブの中でがんばってしっぽを上向けていたんだろうか……。どれだけ真剣でも身体的特徴のせいでなんだかんだ愛嬌に行き着いてしまうミコッテ……。
ライナは従者の門の警備に当たっている。都市外での活動もふつうにできるようになったならよかったけど、彼女やサンクレッドの罪喰い負傷による光の蓄積も、この無尽光の中ではじわじわと進行しているかもしれないんだよな……。
彼女は水晶公から、クリスタルタワーの心臓部、彼以外が立ち入ることのできない「深慮の間」の鍵を預かっていた。
曰く、「これより塔の中には何人たりとも入れるな、罪喰いが来てどうしようもない場合にだけ、『深慮の間』へ行き、防壁を展開せよ」と。
公は自分の身に何かただならぬことが起きると予感していたのではないか、とライナは言うが、それどころか死にに行っていたんだものな……。
あなたならと開いてもらった深慮の間、超える力の過去視で見たものは、召喚されたばかりで仮服姿のウリエンジェが水晶公=グ・ラハと向き合っている場面。
「自分は第八霊災が起きた未来から来た。時間と世界を超越し、霊災の要因を排することで、『英雄』を死の運命から救おうとしている」という彼の言葉を、疑っているわけではないが詳しく聞かせてほしいというウリエンジェに、水晶公はすべてを話した。
シド・ガーロンドとその仲間は第八霊災を生き延び、主人公との冒険から着想を得た「時間の流れを渡り、次元の狭間を超えて世界を跳躍する方法」を生涯かけて確立した。
アレキサンダーとオメガだよな……。やっぱり「クリスタルタワーとアレキサンダーとオメガのすべてに関わっている『天才』」=シドだったんだ……。
その頃にも第八霊災の戦火は止まず、そんな中で、誰かが言った。
私たちがもうだめだとしても、
こうして生まれたことを、無意味にしてなるものか。別の未来への可能性を、この手で拓くのだ。
天才たちの遺した知恵で、第八霊災の発生を阻止しよう。
……もう、このあたりからぼろぼろに泣けて泣けて……。
霊災発生から約200年、計画に必要だったクリスタルタワーの再起動に成功し、その管理者たるグ・ラハも同時に目覚めた。
「クリスタルタワーを人々のために正しく使うには、古代アラグ文明に匹敵するほどの技術力がなきゃならない。それを得るまで、どれほどの年月がかかることか」と言われていたのに、たった200年で「人々の幸せのため」の起動に成功したなんて……。
霊災が起こらなかったことになったとしても、起こった未来のヒトビトが救われるわけではない。それでもこれほどの途方もない計画が形になり、クリスタルタワーが管理者のグ・ラハごと時空を超えた理由は、「彼だよ。あの英雄の冒険譚が、人々を繋いでいたんだ」で、もう完全に決壊した。
嘘みたいにまっすぐと、あの英雄は進んでいく。その歩みは、語れば勇気に、聞けば希望になる物語として、絶望の時代のそこかしこで輝いていた。
ときには、亡国の歴史に、かけがえのない盟友として刻まれていた。——ドマが滅んでも。
またあるときは、ぼろぼろになった手記の写しに、その冒険が綴られていた。——イシュガルドの貧富の差が再び深刻なものとなった雲霧街の片隅、
あの英雄のために自分ができることがあるなんて上等だ、遠くの星だったはずの彼に想いが届けられるなら、「あなたという英雄の遺した足跡は、死してなお、人の希望であったのだ」と言ってやろう……。
……書きながらまた泣けてくる。
だって、こんなのずるい……。
別ゲーで「主人公の行動はすべて大悪の力を高めるのに都合のいい行為だった」と言われた直後だから余計響いた……。
ウリエンジェは顔を覆って、なぜそれを自分にだけ打ち明けたのかと問うた。そう、同時に召喚されたはずのヤ・シュトラがこの場にいない。
水晶公の答えは「協力者になってほしいという打算的な動機」。
第一世界が危機に瀕していると知って、ミンフィリアをここへ送り込む手引きをしたウリエンジェは、彼女の護ったこの世界を救わねばと覚悟している。だから、水晶公が犠牲になるとしても、進むことを選んでくれると思った。
それでよいのかと訊ねられた水晶公は、「あの人の名は、ちゃんと未来で待っていた。なら、それを助けに行くのは、誰にも譲れない……オレの役目だ。何があったって、悲しい結末になんて、させるものか」……。
同じ過去視を経たアルバートが「また光の暴走が起きれば、今度こそ化け物になり果ててしまうかもしれない。何をしたって、おまえ自身はもう助からないかもしれない」と忠告してくれるが、それでも「水晶公だけでも助け出す」。
それなら、テンペストとはコルシア島周辺に広がる嵐多き海「黒風海」のことだと、主人公はエメトセルクの根城へ進み始める。
施錠し直しに待ってくれていたライナに、テンペストへの行き方を訊ねると、海の上空まではアマロを飛ばしてくれると思うというので、アマロ桟橋へ。
しかしコウジン族のまじないがあるでもないアマロに海中まで行けるはずもなく、どうしたものかと思ったところで、また光が弾ける。
どうにかすぐに治まったものの、いよいよ時間の問題だな……と思ったところへ、主人公が目覚めたと聞いた一同が追いついてきた。
ウリエンジェは膝を折り、弁明はしない、いかなる罰でも受ける覚悟で水晶公に協力したと語る。
けれど主人公は、彼を糾弾するよりも、嘆くよりも先に、もう行動しようとしている。
「なればこそ……私をどうか、お連れください。この身、この知恵をもって、必ずやあなたの力になりましょう」という言葉を、突っぱねる理由はない。あなたの「最善のために悪をなす」ところは、怖くはあるが、それを粛々と実行できず葛藤してきたこともわかっている。
リーンには「私は、賛成できません。ウリエンジェがついていくことではなくて、あなたが出かけることが……心配です」と言われたのは、あなたになら反対どころか罵倒されたって「こんなにはっきり自分の意見を言えるようになったんだね」と喜ぶよ。
根本的な解決方法をきっと探すからと言う彼女に、アリゼーが「できもしないことを約束するのは、優しさなんかじゃない、ただの嘘よ……!」と目を逸らすのが痛々しい。
主人公が倒れた間、全員でノルヴラント中を駆けずり回って、それでも何も掴めなかったのだと。
現在進行系で周囲に災厄を振りまいている状態だから、それで充分とは言えないけれど、その気持ちだけでも嬉しいよ。
言葉に詰まってしまったアリゼーに代わって、アルフィノが「私たちも君とともに行くよ」と言ってくれる。
ヤ・シュトラとサンクレッドも、もちろん気持ちは同じ。
そこへ「俺たちにも、何かできることはねぇか?」と声をかけたきたのは、クリスタリウムの住人たち。
「水晶公が戻るまで、あたしたちが代わりに、『闇の戦士さま』の役に立たなくっちゃね!」という言葉に、気付いていた……!? と呆然としたら、「おまえたちが向かった先から、夜が戻ってったんだから」でなんとなく察していたと。
それどころか、「『水晶公の同郷』を名乗られた時点で、あの人が待っていた誰かがついに来たのだと思った」、「水晶公が主人公を迎えに行ったとき(つまり主人公が初めてクリスタリウムへ入る直前)からただごとではないと感じていた、公があんなに嬉しそうに走っていく姿を生まれてはじめて見たから」と、みんな単に心が強いだけでなくひたすら優秀すぎる……。
「さすがにこの人数を連れては行けないと思うけれど、いかがかしら、闇の戦士さま?」とヤ・シュトラに促されて、みんなに言うべきことは、「自分たちが帰るまで、絶対にこの街を守れ!」。
彼らなら、絶対に大丈夫。
コンプリート後のみんなの言葉も本当によくて、アルフィノの「私の『友を救える男になりたい』という言葉は、君にだって向けられているんだよ」は蒼天の旅路を思い出すし、アリゼーの「私をひとりにするのも、あなたがひとりで行くのも、同じくらい……許さないんだから……」は、まさにアリゼーが召喚されて倒れるときに、こちらも同じことを思ったよ。
消えることなき希望の唄。
とんでもなさすぎてクエスト3つで5,000文字を超えたので、今回はここまで。
いや、本当に素晴らしい。
全然「哲学的で陰鬱」じゃない、これは途方もない、“輝く希望”の物語。
前回の続きから、Lv80「明かりの灯りし地」まで。
ウリエンジェが知っているテンペストへの向かい方は、レイクランドの南西にあるサレン郷から?
向かってみると、その西の小島に何かあるそうな。
「残念ながら、本当に遺憾なことですが」ウリエンジェは水中から近づくことは叶わないというのが、イル・メグで「泳ぐより水上を歩く術を生み出したほうが早い」と言っていたのは、まさかあなた本当に泳げないのか……?
いや、ウリエンジェが泳いでいるところなんて想像もつかないんだけど、結局どう受け取るべきか悩んでいた発言だったので、アルフィノはよく一瞬で「同志(泳げない)」と見抜いたな。付き合いの長さか。
さて、泳いで「ケンの島」へ向かってみると、島の岩肌はどこか柔らかく、まぶたのように重なり合った岩もあり、なんとなくクジラっぽい? 島自体が生き物か? と思ったら、何に見えたかという問いに「蛮神ビスマルク」という選択肢があって、そうか、ビスマルクはクジラだ。
妖精たちの話によれば、この島そのものが古き妖精『ビスマルク』なのだとか。
第一世界には蛮族がいないから蛮神もいないなぁと思っていたが、原初世界の雲神ビスマルクとこの妖精ビスマルクは起源を同じくすると思われるというから、イフリートやラクシュミやもそういう概念だけは存在するのかもしれない、誰も神として降ろそうとしないだけで。
ウリエンジェが妖精語で交渉を始める(ビスマルクの話しぶりと比べるとややカタコト)が、『この世は黄昏、没するを待つばかり。私はただ、眠っていたいのだ』と、あまり気乗りしない感じ。
考え込む主人公がハッと思いついたのが、「フェオちゃん!」!
即座にはるかからきらきらと駆けつけてくれたのは、美しき我が枝フェオちゃーん!!
「私の『かわいい若木』ったら、ついに学んだのね!」と同時に流れ出す「そして世界へ」でもう涙が出る!!!
「そして世界へ」は本当に、冒険の到達点の曲、“そして世界へ”踏み出す曲だから、聞くだけで泣ける。本作で初めて泣いたのは、リムサとグリダニアへ親書を届けるために飛空艇でウルダハを発つときのモモディの「いってらっしゃい」だし、プラエトリウムからの大脱出でも泣いたし、ヒーラーロールクエのアルバートとラミットの駆け出し冒険者時代でも泣きそうになったし、流れる=まず泣く。
そして、このきらきら美しき枝は妖精王なのであり、お寝坊の古き妖精ビスマルクに、『これは私の大事な大事な若木たち。彼らの願いは、妖精王の願いとしなさい』と伝えてくれて、島が震え、ビスマルクが飛び立つ。
すっかり停滞に戻ってしまったコルシアの空を越え、はるかの海底へ高波とともに一直線。
……造船所まで大波が押し寄せているんだけど、廃船街とかドォーッと流されたりしなかった……? 大丈夫……?
ビスマルクは『久々に飛んだが、悪くなかったよ。おまえたちも良い旅を……小さき隣人たち』と晴れ晴れ帰っていったが、海底らしきところに全員ばったり倒れているのは、ちょっと面白い。
ビスマルクの吐いた息は、黒風海の底に巨大な気泡を生み出した。
原理としては紅玉海の海底都市と同じのようなんだが、ここは泳げる深さの水がどこにもなく、一面地上と言われてもわからない規模。
主人公がもたらす無尽光も海底までは届かずに、テンペストはどこか薄暗く、「いつか『光は厭だ』とぼやいた男がどこかにいることを予感させた」……。
テンペストは地理としては「ノルヴラント大陸斜面」らしく、とても入れないような海洋底へ至る途中なのか。
サンクレッド曰く、「エメトセルクもまさか、水晶公を連れて、何もない砂地に佇んでいたりはしないだろう。とすれば、この大陸斜面を深海へと下りつつ、根城にできるような岩場がないか探してみるのがいい」。
それはそうねと思っていたら、「水が捌けたばっかりだから、足元には注意するんだぞ」は、あなた相変わらず主人公にゲロ甘だな。こればっかりは父性をこじらせているとかいうより、素の面倒見のよさって感じ。
アリゼーも彼の言う方法を妥当だと思ったそうだが、「本当に岩場に潜んでたら、深海魚みたいだとも思ったけど」は、ちょっと笑った。
BGMもどこか寂しげで穏やかな大陸斜面で異変を探していると、どこか疲れているように見えるオンド族の青年を見つけた。
オンド族、そうかオンド族か。アルフィノが取引しようとしていたヒトたちだな。
族長らしきトルスィー・アースは、「汝、『いにしえの者』か?」と訊ねてくる。いにしえの者……? エメトセルクが言っていた古代人=アシエン?
曰く、「今、神秘、蘇るとき……。我ら、明かりの灯りし地、見たり……。汝ら、導かれしヒトなれば、招き、誘わん。否なれば、疾く、去れ……」。
どういう意味かを訊ねても教えてはもらえない。
場所を移して作戦会議。当てもなく岩場を探し続けるよりも、テンペストをよく知るであろうオンド族の協力を得たほうがいい。そして、「明かりの灯りし地」とは、エメトセルクが帰還してきたことで、彼の根城に明かりが灯ったのではないか。
こんなときこそいつもどおり、「口で理想を語るより行動で示す」。アラガーナやオノコロ島のときと同じことよ。
そうして手伝えそうなことを探していると、アルフィノがそれこそユールモア潜入のとき取引しようとしていた張本人のパウスィー・オーンと再会していた。
潮がなくなって泳いで逃げられなくなったために、日頃ならなんてことのない
水がなくなったのは我々の都合なのに「感謝する。礼はどうすべきか」と聞いてくれるの、本作って本当に、味方は主人公の行動を絶対責めないよね……。
ともかくこれについては取引をふいにしたお詫びでもあるのだから簡単なことでいいと、オンド族について詳しく教えてもらう。
もともと、オンドの拠点はもっと南の海にあったが、光の氾濫で全滅。別の場所にいて生き残ったオンドは、さまよううちに、この海の底で「不思議な建物」を見つけた。
ずっと海中にあったらしいのにすこしも朽ちず、傷つけられないほど頑丈な建物は、宿なしのオンドには奇跡に思えた。
彼らはその意味を「この建物を作った『いにしえの者』が我らを導いたのだ」と考えた。「建物が朽ちないのは『いにしえの者』がいつか戻るから。オンドはそれまでここを護るため呼ばれたに違いない」とも。
だから、水がなくなったことも、主人公たちが来たことも、それもまた「いにしえの者」の導きなら、オンドは歓迎する。困ってはおれど責めないのはそのためか。
引き続きオンド族の頼みを聞いてくるというアルフィノが「君も無理のない範囲でね」と言ってくれるが、それでバーッと出るサブクエが12個(とその続き)は、無理のない範囲に無理がある。
全部やってから次に進んだけど。おかげで水が吹き飛んだのも悪いことばかりじゃなかったとわかったけど。
ともかく困りごとを解決して回っているうち、潮溜まりの建物について聞いたというと、ヤ・シュトラはそれについて知りたかったらしく、今度は物理的視力と腕力で彼女の手伝い。
建物は高くそびえて細長く、多くの窓がついている。霊銀製のナイフをもってしても外壁はびくともしない。
ヤ・シュトラのエーテル視では、その建物は「未知の物質」に見える。複数の石の特性をかけあわせて「完璧な」物質にしており、それはノルヴラント随一の大国だったロンカ帝国にさえ到達し得なかった領域。
つまり、この建物は14に分かたれる前の世界、いわば先史時代の遺物にして、エメトセルクたち古代人の文明の痕跡ではないか?
原初世界においては度重なる霊災によって消失してしまったそれも、霊災を経験しようのない(発生した時点で統合されて消えてしまう)第一世界でなら遺りうる。
では、キタンナ神影洞で見た壁画の象徴的な建物もどこかにあるのではないか、と大陸斜面北西部をめちゃくちゃに迷いながら探してみると、あった。
「彼らの都」の跡形が。
「あえて」得られた事実だけ考えると、トルスィー・アースは「いにしえの者」が関わる「神秘の蘇るとき」「明かりの灯りし地を見た」と言っていた。
彼らが見たのはおそらく、「先史時代の遺構に明かりが灯った」光景。
今そんなことをするのはエメトセルク以外に考えられない。彼の根城はその場所にある。
パウスィー・オーンにもうすこし話を聞けないかと潮溜まりへ戻ってみると、「おまえたちの親切で、潮溜まりは助かってる。悪意あって水なくしたわけじゃないとわかる気がする」と言ってくれるのが、困っているだろうにそちらこそ親切。
ほかにできることを訊ねてみると、今しがた見てきた「主なき遺構」へ、「明かりの灯りし地」に応えて明かりを入れたいのだと。
海底に住む変わり者だが腕は確かなヒトの職人にその明かりを頼んだが音沙汰がないのだそうだ。
様子を見に行くくらいはお安い御用と行ってみると、「奇人のアトリエ」の職人はグレノルト。カットリスとカサードが話していた「おまえに必要な人物ならいつか巡り合うこともあるだろうヘンテコ敏腕職人」がこのヒトかぁーと思ったら、主人公に何か覚えのある人物らしく、えっ誰だっけと「どこかで会ったことが?」を選んでから気付いた、あなた第一世界におけるゲロルトか!?
ウェポン製作はあまり真剣にやっていない(とりあえず1本光らせたくてコルタナだけ作った)のですぐに気付けなかった……。
「吾は今『すらんぷ』の最中。働くことのできぬ吾など藻屑以下の存在、比べるだけ藻屑に失礼かもしれぬ」というのは、ウェポンクエをほとんどやっていないのでアレだが、ゲロルトと正反対に見える。
髪も長いし。
ともかく活を入れてみると、主人公が幻覚でも亡霊でもないと気付いたらしく、オンド族から発注された明かりがどうなっているか訊いたら、「まだ何も浮かんでなぁぁぁいッ!」とのたうち始めてしまった。
「オンド族がいにしえの存在に応えようとしているのなら、灯す明かりもまた、歴史を火にして輝くような品でなければならぬ。例えるならば、そう、命の輝きを結晶にしたクリスタル。だが、輝かしいばかりではなく、悲喜こもごもの、動乱の歴史を歩んできたかのような……そんな感じの……何か!」というので思い出したのが、ブランデン、レンダ・レイ、ナイルベルト、ラミットの、抜け殻になった光のクリスタル。
「もはや、ヤカンを打ち直す仕事から出直した方がいいのではなかろうか……?」と打ちひしがれているグレノルトにそれを見せると、一瞬で何かひらめいたらしく、すぐさま作業に取りかかる。
できあがったのは、鎖で飾られた巨大な白い枝(サンゴ?)から金色の光がほとばしるような明かり。
……ランプとか消えないたいまつとかを想像していた。これが完成の理想形ならそれはスランプにもなるわ。
彼が行き詰まったのは、「いにしえの者」が造ったとされる遺構の数々が、遥かに及ばない境地にあるからなのだと。
技術の発展も先史時代の14ぶんの1止まりなら、どれほど優れた職人でも、とうてい及ばないんだろうなぁ。
そしてクリスタルから得たひらめきで装備もしつらえてくれるらしく、AF装備はここで来るのか。やっぱりナイトの装備がめちゃくちゃスキ……なんだが、ジョブのイメージカラーが青白なので「漆黒」には合わず、闇の戦士ミラプリを投影し直してしまった。
いつか着るから!!!
オンドの潮溜まりに明かりを持ち帰る(だいぶデカかったがどうやって……)と、トルスィー・アースもこれまでのはたらきとこの事実をもって「敵ではなく、然るべくして導かれたヒトである」と認めてくれた。
遺構に明かりを捧げたあとで「明かりの灯りし地」へ案内するから待っていてくれということで、主なき遺構へ。
祈祷を見守っていると、アルバートがさっきのクリスタルについて訊ねてきたが、「肝心なところを見ていないとは……」と言うと、多少は遠慮していた、四六時中ついて回っていたわけじゃないとちょっと拗ねられた。ごめんね。
彼らの想いを伝えると、「死んだあとに、こんなに多くのことを知るなんて思わなかった」と。
主人公のことも、セトのことも、みんなのことも、第一世界がどれほどしぶとくて、希望にあふれていたかも。
「……ありがとな。おまえを必ず、この旅の終わりまで連れていく」と改めて誓ってくれるのが、本当に変わったな。
もう「何もできない亡霊」だった頃のアルバートはいない。
みんなも戻ってきて、誰もが先史時代の遺構に想いを馳せる。
アシエンたちは世界を統合することで、雄大なかつての世界を取り戻したいのだろう。
仮にすべての世界を統合できたとしても、いなくなった人までは取り戻せない、と言うアリゼーが「私だったらどうしたかな……」と言うのは、バハムートのときに「おじいさまは死んでいなかった」とルイゾワを助けようとしていたものな……。
オンド族の祈祷は終わり、いよいよ「明かりの灯った大きな街」を目指す。
そこは大海溝の漆黒の底にあるというので、オンドの潮溜まりからすこしずつ降りていくが、一段と深くなるところでリーンから「いくらAzureさんでも、ここに飛び込むのは駄目です……!」と引き止められるの笑っちゃった。
ごめんね、サブクエで駆けずり回っている間、もうちょっと上のほうで降り方がわからなくてぽーんと飛び降りたんだ……。ナイトはLv90あるからこのあたりの敵に襲われないしHP1でも平気だと思って……。
そうしてオンド族が畏れて封印した古巣穴を抜け、その先の景色に、絶句。
形容するなら「ファンタジー摩天楼都市」というか、つまり「建物は高くそびえて細長く、多くの窓がついている」というのは、高層ビル。
なんと異様で、綺麗で、そして物悲しいのか……。
しかもヤ・シュトラ曰く、これは実在する建築物ではなく、いわば大規模な魔法。海溝の上に築かれた幻影都市
潮溜まり周辺の遺構や壁画に描かれたものと同様の特徴も見られ、エメトセルクは遺構をそのまま利用したのではなく、その上に「在りし日の街」を魔法で再現したのだとわかる。
オリジナルのアシエンの高い能力の証左と取るべきか、あるいは執念、それとも強すぎる望郷なのか。
アリゼーが言うとおり、遺構に明かりを灯したと言われてこんな光景は想像のしようがない。
サンクレッドは「だだっ広い場所に突っ立っていられるより、あれくらい入り組んだ市街地の方が、事を運びやすい。だから……大丈夫だ、安心しろ」と言ってくれるが、たぶんいくらかは主人公を安心させるために動揺を隠している。このヒトはそういうことをする。
一旦ここまで。
今回ぶんはとにかく妖精ビスマルクとフェオちゃんまわりが最高だった。
次回でこそ最後まで書きたいところ(残りクエスト3つぶん)だが、またとんでもない文字数と時間がかかる予感しかしない。
だってすごかったから。
3回に分けた最終章感想もついに最後、Lv80「漆黒のヴィランズ」クリアまで。
我ながら引くレベルの長さを書いたので、読むときは気をつけたほうがいい。全部で約18,000文字ある。
謎の物寂しい幻影都市へ入れそうな場所を探して、地続きになっている塔へ近付くと、主人公を認証して「ようこそ、星の中心『アーモロート』官庁街へ」と声が聞こえてきた。
歓迎されたのは驚いたが、そもそもはエメトセルクがここへ来いと言ったのだしそれもそうかという結論に。
惑星ハイデリンに「エレベーター」という語はあったかしらと思ったらやはりないらしく、ともかく「地階」へ行くかと訊ねられたので、「エレベーターに乗せてくれ」。
アリゼーが「あなた以外は歓迎されてなくたって、一緒に行くからね。……こんなところで、ひとりになんてさせるもんですか」と言ってくれるのが頼もしい。
地階の広場に着いたが、妙に広いし、行き交うまばらな人影はやたら大きい。
アルフィノが声をかけてみると、全員まとめて「かわいい子どもたち」扱いされた。双子とリーンはまだ幼い、ヤ・シュトラは年齢非公開、サンクレッドは顔つきが年齢詐欺とはいえ、エレゼン男性の主人公とウリエンジェはどう見ても子どもではないのだが、我々すらこの黒いローブ姿の「人」の腿くらいまでしか背丈がない。
声なのに言葉に聞こえない返答をなぜか理解できたのは、超える力かと思ったら、全員にしっかり理解できているらしく、話す側のほうに要因があるのか? ナプリアレスの言葉はムーンブリダに伝わっていなかったが。
さて、ここは首都アーモロートの中でも「星」の運営に大事な機能が集まっている場所。
エメトセルクがどこにいるか訊ねると、「十四人委員会」に会ってみたくて来たのかと言われる。
今や世界は、「終末」と呼ばれる災厄と、その対策を進める十四人委員会の話でもちきり。だからこそ彼らに会うのは難しいと、帰ることを勧められてしまった。
ウリエンジェが思い至ったのは、ゾディアークとハイデリンを召喚するきっかけになった、「星の未曾有の危機」である災厄。
ここにあるのは、まだ終末を迎える前の一幕。エメトセルクが再現したのは、古代人たちの生きていた「ある日」なのだろうと。
「十四人委員会」と「災厄」を手がかりにアーモロートを歩き回るが、本当に広い。あまりにも大きい。
身長設定80だから平均より大きめのはずのエレゼン男性すらこのサイズ感、と見てみて思ったが、ララフェルって都市内でこんな気持ちなのかもしれない。
どれだけ頑張っても「小さくてかわいい」、本当は立派なおとなでも「子どもみたい」、什器はすべてサイズが合わず、ただの立ち話すら首が疲れ、屈んで目線を合わせられてもそれはそれで威圧感があって怖い。
たぶん使徒様はこの先ララフェルやドワーフと接するとき、細かい気配りが絶妙になっていると思う。
そして、もしかしてヒューランだと体積14ぶんの1だったりするのか? とChatGPTに訊いてみたら、仮に身長170センチとしてその体積14倍は身長が4メートル強あればということ、そして使徒様が身長206センチで身長半分未満くらいなので、まさか本当にそのくらいなのでは……?
十四人委員会というのは「人類のまとめ役」。
議長となるラハブレアや、調停者エリディブスをはじめ、アログリフ、ミトロン、エメトセルクなど14の「座」があって、それぞれに選ばれし賢人が就任する。就任した者のことは、敬意を表して「座」の名前で呼ぶのが伝統になっている。
「賢人」か。シャーレアンの「賢人位」を思い出す言い方だ。
そして「エメトセルク」が何をする座なのかはまだわからない。
「終末」と呼ばれる災厄については、アーモロートにとっては今はまだ海の向こうのこと。
ある日突然大地が鳴き出して、それを聞いたあらゆる生き物は異変をきたし、彼ら「人」ですら「創造魔法」を暴発させてしまう。
魔法は周囲に渦巻く恐怖や苦痛を絶え間なく具現化。隕石が降り、炎は盛り、異形の獣が産み落とされ続ける。
そこには元凶も因果もなく、ただ星が病に罹ったかのように、あるいは、生きるのを拒んでいるかのように。
その対策を巡って、十四人委員会からひとりが離脱したという話もある。
十四人委員会は、災厄を鎮めるために「星の意志」を創るという、かつてない規模の計画を立てている。
「創造魔法」の応用で、星全体を統べる究極の存在を創り出して、秩序を再編するのだとか。
つまり、のちにこれが実行に移されてゾディアークが誕生するワケだ。
「イデア」は高校倫理でやった記憶がうっすらと……。「概念」と考えてよかった気がする。
集合場所にはアルフィノとアリゼーが戻ってきていた。アリゼーが「どこでも小さな子ども扱いされたけれど、おかげで話は聞きやすかったわ……」と言うのはつまり、主人公が聞いた話もすべて「小さな子どもでもわかるように」と気を配ってまとめられた内容なんだろう。……それにしては語彙が大人だけど、この時代は「小さな子ども」でもそれくらいの理解力があったんだろうな。
アルフィノ曰く、「エメトセルクがどんな想い、あるいは謀略で、アーモロートを再現したのか、判断がつかない。ただ……彼の言っていた、アシエンを知れという言葉が……この海の底に、とめどなく、響いている。そんな気がしてならないんだ……」。
「天使いアシエン」とは何なのかと言ったけど、エメトセルクにしてみれば、そしてゾディアークの影響を受けて活性と激化に寄った存在となる以前には、つまり「ただの正しき人」なんだろう。
思考と発言は理路整然、子どもに優しく穏やかな。
全員が戻ってきて情報共有。
ヤ・シュトラとウリエンジェによれば、「
前回で「原初世界の雲神ビスマルクと妖精ビスマルクが起源を同じくするなら、イフリートやラクシュミやもそういう概念だけは存在するのかもしれない」と言ったけど、まさにそういうことなのか。共通する概念、すなわちイデア。
古代人の膨大な魔力ならば、クリスタルや環境のエーテルに頼らずあらゆるものを創造できた。現生人類の魔力ではそれが足りないから、使うだけで周囲のエーテルを枯渇させる破滅の術になってしまった。
これもまた「古代人こそが人のあるべき姿」に繋がる話だが、エメトセルクと水晶公の居場所には繋がらない。
「このところ」の十四人委員会は、サンクレッドとリーンが探ってきた「カピトル議事堂」に詰めているらしい。
議事堂へ入るには許可証が必要、許可証を発行するには住民登録がなくてはいけないが、エレベーターに承認された主人公なら発行できるのではと、主人公が許可証を取りに向かう。
その間、サンクレッドとウリエンジェが議事堂強行突入となった場合に備えて偵察、リーンとアリゼーが古代人の知識で主人公の罪喰い化を治せないか調査(アリゼーが出発前にリーンを怒鳴ったのは、何もできていない自分自身への怒りであって、主人公を治せたらという想いは同じなのがよくわかる)、アルフィノとヤ・シュトラがさらに足を伸ばした聞き込みへ。
サンクレッドの推測どおり、主人公はエメトセルクの要請で住民登録がされていた。
要請か。指示じゃないんだな。座に就いたから偉いみたいなことではないのか。
許可証の発行に必要な書類を作成してもらい(もしかしたら主人公のひと抱えもあるでかい書類なのかもしれない)、その足で「人民事務局」へ向かうと、だいぶ混雑しているが、人々はベンチひとつにふたりずつ整然と座って待っている。
書類を提出して、空いている席で待つよう言われたが、サイズ感が、席というかカウンター……。
どうやって座るのかと思ったら、脚長エレゼンすら座面の上で膝を抱えて足を畳んで座り込めるし、背もたれはもはやでけえ間仕切り。
浅く座って足をぶらぶらさせないあたりが、エレゼン最後のプライドという感じがする。
そうして待っている間にもまた光が弾けて、視界が白く霞み、本当にもう時間がないかもしれないと思ったら、「隣、いいかな」と誰かに声をかけられた。
「キミは外の時間を生きている子だね。さてはエメトセルクを追ってきたのかな?」と訊ねてきたその人は「ヒュトロダエウス」と名乗った。
なぜそれを理解しているのかが、「エメトセルクがワタシを再現するときに、雑念でも混じったのではないかな。『ヒュトロダエウスだったら、真実を見抜くだろう』とかね。ワタシたちは、これでも良い友人同士だったから……」だという。
サブクエの「自分用のローブを創造しようとしたときに小さな子ども(主人公一行の誰か?)を見かけたらローブが子どもサイズになってしまった」とか、「獅子を作ろうとしたところへ鷲が舞い降りてきたらどうなったと思う?」とかと同じ話なのか。
そしてラダー大昇降機での「家族も、友も、恋人だって、普通にいたさ」のうちのひとりがこのヒュトロダエウスなんだろう。
ヒュトロダエウスは、アーモロートが「今日」のあと大きな災厄に見舞われることも理解している。
人々はそれに対処すべく「星の意志」を創造することを選び、災厄を生き残った人類のうち約半数が自分の命を力として差し出した。
そうして生み出されたゾディアークによって災厄は退けられたが、この星からはすでに多くの種が失われ、大地は死に、水は濁り、風さえも淀んでいた。
そこで、さらにまた半数がゾディアークに命を捧げて星を清め、木々や小さな命たちを芽吹かせた。
それによって再び命が巡りだした時点で、災厄の生き残りのさらに4ぶんの1しか残らなかった人類は、いかにしてこの星を護り続けるかを再考した。
十四人委員会の出した結論は、「世界を育み、それが再び十分に満ち足りたときに、“いくらかの生命”をゾディアークに捧げる。それによって、ゾディアークの中に力として取り込まれた同胞たちを地上に復活させ、皆でまた世界を管理する」こと。
だが、それを良しとしない人々がいた。
彼らは、新しい世界を生まれ来る命たちに任せるべきだと言い、自分たちの命から「対のもの」であるハイデリンを創り出した。
……ヒュトロダエウスは穏やかに話しているが、ハイデリンを召喚するためにも大勢が自分を捧げたのだろう。
人類ははじめて2つに分かれて戦い、結果は主人公も知ってのとおり……。
ヒュトロダエウスは、「エメトセルクはきっとまだ、ゾディアークに何かしらの命を捧げて同胞を取り戻すことを、諦めていないんだ」と推測する。
というか……根が真面目な彼のことだ、
厭だ厭だと言いながら、背負ったものを、
誰にも託せなくなっているんだろう。……残酷な役回りだよ、本当にね。
この言葉と、古代人たちの中を「ソル帝」の姿でひとり行くエメトセルクの姿に、「舞台上で最も哀れな役者」を思い出した。
あの瞬間は確かに主人公のことだった。だけど今こうして思い出すと、エメトセルクにも当てはまる気がする。
受付の「次でお待ちの方」の声に気付くと、あれだけ混雑していた人民事務局には、もう主人公とヒュトロダエウスの姿しかなかった。
「キミの番が来たようだ。どうぞ行っておいで」と促された主人公がどうやってその椅子を降りるのかと思ったら、かっこよく飛び降りているのが、逆に締まらない。周囲の人々にしてみればただの椅子です。
受付へ歩き出した主人公に「最後にもうひとつだけ」とヒュトロダエウスが訊ねたのは、「キミのそばには、たぶんもうひとり、いるだろう?」で、アルバートの存在に気付いている……!?
姿は「見えない」が、魂が「視える」のだと。
主人公とアルバートがお互いに干渉できるのは、彼らの時代においてその魂がひとつだったから。やっぱり「第一世界の主人公/原初世界のアルバート」がお互いだったのか……。
「そんな不思議な色の魂は、いくつに分かたれていても、間違えようがない。実に『あの人』らしい運命だ。エメトセルクも彼には思い入れがあるだろうから、キミがそうだと気づいているかもしれないね」と言われるんだが、ここの「彼」は主人公の性別によって可変らしく、何だろう……。
……てっきりヒュトロダエウスがかつての主人公たちだったのかと思っていたが、この感じは明らかに別人だ。エメトセルクにもヒュトロダエウスにも運命的な「誰か」。
「では、良い結末を。懐かしく、新しいキミ…………」という言葉に振り返ると、ヒュトロダエウスはもうベンチにいなかった。
「最後に」というのは、主人公が立ち去るからではなく、あの人という影がもう泡のように消えるからだったのかもしれない。
カピトル議事堂前でみんなと再合流。聞き込みも調査も偵察も、めぼしい成果はなかったというか、「無理のようだ」という成果があったというか。
しかし主人公が受け取ってきた議事堂の見学証があれば、強行突入の必要はない。ここで時間も力も消費するのは避けたい。
ヒュトロダエウスとの会話で得た情報を共有すると、エメトセルクたちの真の目的として導き出されるものは、「世界統合を推し進めてゾディアークを復活させ、『統合された原初世界の、限りなく正しきに近い命』を生贄として、かつて力を捧げた古代人を復活させること」。
たとえアシエンの仲間になって見逃されたとしても、統合の果てにあるのは我々の歴史の終わり。
はるかな未来の代行者である水晶公の力だって、未来を潰えさせるためには使わせない。
ただ、リーンが「エメトセルクとは、戦うしかないんでしょうか」と言う。
それは彼への同情ではなく、これだけの都市を創るほどの存在に勝算があるかどうかと、主人公の身体の問題。
ヤ・シュトラは、それでも進むか否かを決めるのは主人公自身の意志、心が決まったら声をかけてほしいと言い、沈黙が落ちる。
遠くを見つめるサンクレッドの佇まいには、もはや焦りも虚勢も感じられない。新生の頃の焦りや虚勢はもうなく、揺るぎない。
ウリエンジェは何か言いたげだが、想いを言葉にすることは、彼にとって相変わらず難しいことのよう。
ヤ・シュトラと目が合うと、いつかリセやルナルにも向けていたような困ったような微笑を返した。
アルフィノは、視線を落として考え込んでいるが、いつか「雪の家」で見たような弱々しさはない。あなたは本当に変わった。
リーンが思い詰めているのは仲間を想うがゆえのこと。エメトセルクに言わせれば、一度も統合を受けていない(あるいはミンフィリアの魂だけが“統合”された)彼女がこの中では最も劣った存在なんだろうが、ここまでの旅路を経てきてた彼女をそんなふうには思わない。
真っ先に決意を固めたのは、やっぱりアリゼーだった。
彼女の覚悟は、モルド・スークの塔で話したときから変わってない。「もう二度と置いていかないように……置いていかれないように、どんな道でも、全力で走り切ってみせる。踏み出した一歩の先にあなたを救う方法があるかもしれないのなら、痛くたって、怖くたって、進む」。
アルフィノは「かつての私が、理想と理屈で束ねそこねた人の心を、君はその旅路でひとつにつなげて見せたんだ」と、コルシア島の大タロースを思い返す。あんな奇跡を、ともにまだまだ見たい。ここはまだ旅の途中にすぎない。
ウリエンジェは白聖石の準備はできていると話し、「第八霊災後の未来は、言い換えれば、アシエンの姦計に陥った世界。つまり、エメトセルクを打ち倒すことは、かの未来の者にも報いる行為となる」とかなりわかりやすく伝えてくれたが、続けられた「英雄に生きてほしい……それこそが彼の、彼らの、原動力であったということを。そして、私がそこに加担したのも……同じ想いが、あったからだと……」は、かつてないほど直球な感情の吐露。あなたが難解な詩や比喩を全部取っ払って本気で「伝える」ことだけを考えると、そんな言い方になるのか……。
ヤ・シュトラは「望むがままに進めばいい。後悔だけはしないようにしましょう。私からは、それだけよ」と短く告げ、うん、あなたはたぶんそうだと思う。時として誰かを下に見てでも、信念を貫いて思うがままに。
みんなのあまりにもまっすぐにして重たい決意に、ちょっと呆れた様子のサンクレッドは、「だが、ときにははっきり伝えておくべきこともあると、アム・アレーンでおまえが教えてくれたな」と添えて、「ありがとう、Azure」と、あまりにも、あまりにもはっきりと。「だから、おまえが行くというならば、俺もそこに命をかけよう。……たまには、背中のひとつも、預けてくれ」は、それは、それは……! いや、ちょっとだけ違うんだけど、その言葉を新生の頃からずっと聞きたかったんだよ!!!
俺を頼れとトトラク後あたりからずっと思っていたので、「頼ってくれ」は逆なんだが、だが、「ひとりで背負い込んで爆発するのやめろ!!」とずっと思い続けていたので、2段落使うレベルで嬉しい言葉だった。
最後に残されたのが、リーン。
彼女は「どれほどの力を手に入れたとしても、絶望は立ちふさがり、無力に苛まれるだろう」というミンフィリアの言葉を思い返して「今だってわからない。みんなに支えられて、ミンフィリアに託されてここまで来たのに、どうしても自分は足りない」と泣き出してしまった。
けれど、「だったら下を向いてはいけない」。
その理由は、ものすごく悩んだけれど、「この世界のために、前を向き続けた英雄がいたから」。
「英雄に悲しい顔は似合わないから」は、もちろん今でも抱いているが、英雄の背中を追いかけてみたいと泣いている少女に告げるには、まだすこし重たい。
その言葉の意味は自分で考えるべきだと、リーンも「何もできない自分を嘆いているだけじゃ、いつまでも答えにたどり着けませんから……!」と歩き出す。
全員の目指す先は、カピトル議事堂。
——メインクエストLv80「漆黒のヴィランズ」。
議事堂では見学の許可証がきちんと受理され、「同伴者がいる場合は皆さんでご一緒に、奥へとお進みください」と案内されるが、それを「困りますねぇ、見学者様。厳粛な場だ、規約は守っていただかないと」と遮ったのは、エメトセルク。
彼が招いたのは、世界を堕とす化け物になった主人公。水際で力を抑え込み、しかも仲間とともにある状態など、とてもお呼びではない。
彼らの本懐は、ヒュトロダエウスの言葉から推測したとおり、「統合された原初世界の命を贄として差し出し、引き換えに、かつてゾディアークに身を捧げた同胞たちを取り戻す」こと。
その自分の前に何をしに来たと問われれば、「水晶公は返してもらう」。
だが、エメトセルクはやはり「厭だね」と。彼の有している知識と術は、ともすればアシエンにすら革新をもたらすかもしれないから。
「『なりそこない』の身でよくもまあ形にできたものだ」とエメトセルクは言うが、水晶公が有しているのは彼ただひとりの知識と術ではない。200年のすべての想いと奇跡とひらめきと努力を、彼が代行者として100年背負ってここまで来たのだから。
「やっぱり、ちっともわかっていない」と言う彼の理屈が、わからないワケではないんだ。
己の無力、他者の傲慢、その命の脆さと、ゆえに生まれ続ける悲しみを、感じなかったワケがない。
「仮に、世界の理が再び綻び、終末の災厄が起きたとして、今の人類は、半数が進んで自らを犠牲にできるのか? いいや、できるわけがないッ!」も、そのとおりだと思う。原初世界ですら、きっと獣人(蛮族)を「これも命です」と差し出して逃げて終わりだ。
「私は必ず、同胞を、友を、善き人々を蘇らせる。おまえたちのような『なりそこない』より、生きるべきは、完全なる者だ……」というのは、なんか、全然違うのは承知だけど、上座部仏教と大乗仏教を思い出した。いや、これは単に『新桃太郎伝説』が私に与えた影響が大きすぎるせい(人生初RPG)なので、書きはしたが、気にしなくていい。
「違うと言うなら、証明してみろ。おまえたちが私たちよりも強く、残るべき存在であると」と提示されたのは、議事堂の扉の先に燃え盛る炎。
彼らの時代の終わりにして、その執念のはじまりである、終末の災厄、その再演。
「私は最奥で待つ。預かっている強情なお友達が、苦痛で壊れる前に来いよ?」と言い残したエメトセルクは炎の中へと去っていき、漆黒最後のID、終末幻想アーモロート。
「水晶公の力を利用する算段がつくまでは、彼に危害を加えないだろうと思っていたけれど、あの言い分じゃ危ないかもしれない」というヤ・シュトラの言葉がすさまじい懸念。
一方でリーンの「お願い、ミンフィリア……。私たちに、闇路を照らす、希望の灯火を……!」が最高だったというか、「希望の灯火」は忘れようもない、新生2.5のパッチタイトルなんだよ。
あの絶望ですら消えなかった暁の灯火を、ここで絶やしてなるものか。
その最終決戦(まず間違いなく討滅線はあるとしても)に誰と行くかだが、リーンは絶対として、さっきのアレがあっちゃ当然サンクレッドは入れたいとナイトを諦め、最終的に、タンク:サンクレッド、ヒーラー:アルフィノ、DPS:リーンと主人公(赤魔)に決める。
……が、1ボスでたぶん5回くらい落ちたと思う。
いや、厳密には力尽きたのは2回なんだが、不屈の意志みたいな踏みとどまりバフがついていたと思い、それをたぶん3回使った。……リットアティンとラハブレアかな……?
しかも、サンクレッドとアルフィノはどうにか避けていたが、なぜかリーンも落ちまくり、慌てて連続魔ヴァルレイズを連打した。たぶんプレイヤーの動きにつられているんだと思うが、にしてもこんなに落ちる……? と恐ろしくなったところへ、「この後、なお二つの災いが来る」は、絶望にもほどがある。
3ボスの“終末の獣”「メガセリオン」も、2回か3回は落ちた。
ビームが直撃してごりごり削られるのを逃げ出せなかったのがひとつ、出っ張った足場に避けるんだと理解したのに行き止まり判定がないのをわからず行き過ぎて落下がひとつ、なんかもう1回くらい力尽きた気がする。
しかもメガセリオンがその足場をどんどんこちらへ迫ってくるから、「え、次撃たれたらどこへ逃げれば……?」とまた絶望。
キャラコンがカスすぎて綱渡りができないドォーヌ・メグと同じくらい、ルレで絶対に当たりたくないID。
本当に、ここまで絶望感のあるIDは初めてかもしれない。あまりにも展開と合致しすぎていて、いっそ畏怖……。
最奥で姿を現したエメトセルクの「その戦いぶりでは、不合格だ」に何の申開きもいたしませんレベルのクリアだったが、だからといって諦めるわけにはいかないのであって。
しかし真なるアシエンの力では全員が一瞬で吹き飛ばされ、アリゼーの魔法剣コンボは通らず、アルフィノの治癒も追いつかない。
主人公はどうにか立ち上がるが、足取りがもう限界。「無駄だよ、お前は何者でもないんだから」と放たれた魔法を、回避も防御もできないが、ウリエンジェのバリアとヤ・シュトラのメテオ(リミブレ!?)が助けてくれる。
しかしそれも、数歩進む間の時間稼ぎにしかならない。
「今さらそんな風に抗って、何になる?」とエメトセルクは嘲笑う。「お前はもう戦えない……戦う目的がない……。お前の冒険は、ここで終わる」は、「無駄だよ、お前は何者でもないんだから」と併せて、タイトルムービーでグレムリンが主人公にささやいていた言葉だ……。
グレムリンが言うぶんには「悪辣」な言葉だったが、エメトセルクが「冒険」と言うと、「児戯」と同義に聞こえる。
しかもその瞬間に光の暴走が再開し、溢れる光とひび割れの音とともに主人公が膝をつき、エメトセルクは嗤う。
サンクレッドが飛び出して隙を作り、その間にリーンが光を鎮めようとするが、彼は徐々に押し返されて最後には弾き飛ばされ、彼女は主人公に手をかざす前に魔法が直撃して、見開いた目線の先で「お願い、負けないで……」と言い残して倒れる。
もはや立ち上がって助けられる者も、光を鎮めるすべもなく、座り込んだまま苦痛に仰け反った主人公は、虚ろな目を見開いて口を結び、しかし耐えきれずに四肢をついて、液体化した光を吐き続ける。
……ここで一瞬光を飲み込もうとするのがあまりにも痛々しくて……。苦しいならただ吐いてしまえばいいのに、一瞬は耐えようとしたのが見えるから……。
テスリーンが罪喰い化したときも、まだヒトの身体を保っていた最後の瞬間はずっと吐いていた……。
霞んだ視界がもはやエメトセルクを見据えるどころではなく倒れ込んで、すべてが光に溢れた中に、スパイクアーマーのブーツが見えて、気がつくと白一色の世界。
倒れ込んだ主人公の隣に、アルバートが正面を見据えて立っている。いつもの光にぼやけた姿ではなく、はっきりと。
「…………なあ」と呼びかけた彼が問うたのは、「あと1歩進む力があったら、この世界を……すべての世界を、救えるか?」。
主人公はどこか惚けたように彼を見上げたあと目を伏せて、それから、さっきまでが嘘のような穏やかさで微笑んで「もちろんだッ!」。
その眼前に血塗れの斧が差し出されて、アルバートは「なら……魂ごと、持っていけ!」と力強く笑い、その姿が光に溶けていく。
……流れ出したBGMは、「Shadowbringers」の旋律では……!? もう、まだ決戦が始まってもいないのに泣くぞ……!
エメトセルクの正面で膝をついた主人公の身体から爆発的な光が立ち上り、闇の使徒である彼は反射的に身を守る。
「世界はまだ、終わらせない」と響く声は“闇の戦士”のもので、その言葉は主人公の喉と同期して、「冒険は、どこまでだって続いていく——!」と、それを嘲笑った者をまっすぐに睨み返す。
圧倒的な光の中にエメトセルクが見たのは、アーモロートのローブをまとった“誰か”で、「馬鹿な……! おまえ、何故そこに……!?」と初めて動揺を見せる。
すぐに振り払って「なりそこないが独り立ち上がったところで何になる……!」と自分に言い聞かせるような言葉には、「いいや、独りにはさせないさ……!」と声がかかって、背後から現れたのは、傷だらけで杖にすがってようやく立っている水晶公……!
囚われていた檻は抜けようとすれば死んでもおかしくなかったはずという驚愕に、「逆だよ……。このままじゃ死にきれないから、這い出してきたんだ」と告げる水晶公、忌々しげなエメトセルク。
「さあ……時空を超えて来たれ……! ひとたび我らに力を貸したまえ……! 彼方の勇士、稀なるつわものたちよ……ッ!」と水晶公が7つの光を召喚し、あぁ、異次元の“光の戦士”……! と、泣くぞ本当に!!
「おのれ……どいつもこいつも、諦めの悪い……!」と言い捨てるエメトセルクに思うところがある様子だったのは、召喚された光の中にも「おまえ」を見てしまったのか……。
「決着をつけよう、エメトセルク」と彼を見据えれば、「いいだろう……そこまでして望むなら、最後の裁定だ! 勝者の歴史が続き、負けたほうは、反逆者として名を記される。この星の物語における悪役がどちらか、決めようじゃないか!」とアシエンの紋章を灯した彼は、「己が名を、ハーデス! 冥きに眠る同胞がため、世界を奪い返す者なり!」と宣言する。
ハーデス、冥府の神、冥界の王か……。「冥きに眠る同胞」がために戦うあなたの真名がそれなのか……。
ここでコンテンツ解放「ハーデス討滅戦」で、いつもなら「インスタンスバトルをやらせてぇ……」と崩れ落ちるところだが、「“主人公”以外の7人が誰なのか」をここまではっきりと定義した討滅戦ってもしかして初めてなのではと鷲掴みにされたので「おうよやったらぁ!!」だ。
ただ、「パッセもかばうも使いこなせないが、決戦にはナイトで行きたい!!」と大暴れはした。
そのわがままでナイトにしてMTはお任せしたら、STにもタンク強攻撃が飛んでくる討滅戦って初めてじゃない……!? 単に処理的な問題で可能になっただけなのかもしれないが、これまでの敵とは桁が違うというのを一瞬で思い知らされた気がするし、雑魚が湧かない中でもSTに「タンク」としてやることがあってめちゃくちゃイイ。
そして「その想い、その願い、その祈りのすべてを、私が背負おう!」とか「友の祈りよ、明日への望みよ! 翼とならん!」とか、もはやハーデス側が「主人公」と言われてもちょくちょく納得しかける戦闘中台詞の数々……。
主人公たちの内なる光に対して「光の使徒よ、闇に沈め!」とか「その輝きが、世界を……命を分断したッ!」とか、ものすごく久々に「光の使徒」として扱われている……。私が自分の主人公を「使徒様」と呼ぶ理由のやつ……。
ハーデスは「我が魂に、亀裂を入れるか……化け物め……!」と、“化け物”の“なりそこない”である主人公に対して吐き捨てて、決着。
暗闇に包まれていく幻想の中、彼の「同胞」であろう仮面が次々と浮かび上がり、「この身が消えたら どこへ行くというのだ……」「私たちの記憶は……執念は……希望は……絶望は……!」「幾星霜の時をこえ、いまだにこの胸を焼き続ける無念は……ッ!」「絶対に……ここで終わりにしてなるものかッ!」と再びハーデスの姿を成して主人公に迫る。
——が、「させるかッ!」と、これまで停滞と恐怖の象徴だった「ひび割れの音」とともに闇の空を叩き割って現れたのは、ガンブレイカーの白コートを翻らせたサンクレッド!!
エーテル放出のできない彼が白聖石を砕いてハーデスに叩き込み、払われた破片に遮られながらも、残った最後の一片に全員がエーテルを送り込むと、突き刺さった石片がエーテルの刃と化す。ムーンブリダの策が、これほどの旅路を越えて、ようやく実を結んでいく。
ウリエンジェの「今です! この戦いに、決着をッ!」の声に応えて主人公が広げた手には、輝く光が収束する。
ハーデスが刃を握りつぶし、全員の姿が漆黒に呑まれていく中、主人公の手の中に顕現したのは、純白に光り輝くひと振りの片刃斧……!!
主人公がなげうったその斧は、広がる闇と拮抗して押し返し、一条の光となって闇を突き抜ける。
終末の、幻想の、崩れ落ちるアーモロートに陽が昇る。
地面に突き刺さった片刃斧を背に、胴を貫かれて光に帰していくひとりのアシエンは、「ならば、覚えていろ」と言う。
「私たちは……確かに生きていたんだ」
ずっと知ってほしかった、認めてほしかったんだろう。霊災で消えてしまったか消えていくかしかない先史時代の記憶が、幻想などではないことを。
……そして思うのが、確かに忘れてはいけないし台詞としてもいいものなんだけど、もしハーデスが勝っていたら主人公には何かを言い残す間も与えず消し飛ばして「ああ厭だ」と嘲っていた気がするので、オメガの言う「弱者の勝利」はある意味「最大多数の最大幸福」として必要なことなのかもしれない。
なんかこう……かの魂を一瞬で跡形もなく消しとばすだけの力が、主人公になかったから、だからこそ未来がつながったというか……。
還っていく光を見つめている間に、気付くとみんなが集まっている。
ヤ・シュトラのエーテル視では、主人公本来のそれが視えるという。
ゾディアークの信徒であるエメトセルクの闇と、もはや物理的に溢れるほどだった光が、全力でぶつかりあったことで相殺されたのではないかと。
さらに、リーンの光の巫女の力では「エーテルの乱れによって崩壊寸前だった魂が、補われている」のがわかるという。
戦いの前に結局何もできなかったのに何が、という言葉に、主人公は今まさに光へと還っていく斧を見遣り、「この世界の英雄に、託されたんだ」と微笑む。
そこへ遅れて現れたのが、もう杖まで失くしてぼろぼろの水晶公。よかった無事で……。
彼がせわしなく耳を動かしながら「ええと……その……。申し訳ないことをした……みんなにも……あなたにも……」とおずおず言うのが、だからつまり、ずっと感じてきた「どう受け取っても高位の人物のそれではない物言い」の正体って、明らかになってみればこれなんだろうな。
ここでかける言葉はもう一択、「おはよう、グ・ラハ・ティア」。
彼は目を見開いて、半ば隠れた紅い目から涙が伝って、それを水晶の腕で拭ってから、「ああ……おはよう……!」。
コルシア島、ヴェンモント造船所には、チャイ夫妻やトリストル、カイ・シルを含む近隣のヒトビトが集まっている。
「絶対にアルフィノちゃんたちよ! それで、あの子たち何かをやりとげたんだわ! この空が何よりの証拠じゃない!」と夫人が示した空は、初めて見るコルシアの青空、無尽光が晴れた昼。
彼らが気付いたのは浜辺に倒れている主人公で、最後の最後にテンペストからコルシア島まで泳いで帰るはめになったらしく(たぶん全員消耗しすぎてテレポ使えるだけのエーテルが残っていないんだと思う)、アルフィノは「げんかい」と言う呂律も回っておらず顔から倒れ込むし、不在のウリエンジェは浜辺までたどり着けていない疑惑があるし。
水晶公は逆によく泳げるだけの体力が残っていたなと思うが、雰囲気的にサンクレッドが引っ張ったんだと思う。
フェオちゃんもきらきら迎えに来てくれて、「みんな、おかえりなさいなのだわっ!」が本当に嬉しそうで、ただいま、美しき我が枝、ノルヴラントのみんな。
「こうして第一世界は救われた」というナレーションは、もうアルバートの声ではなく、水晶公。
リーンがちょっとサンクレッドに言い返して驚かせているっぽい仕草があったのが最高だった(たぶんウリエンジェを探しに行くと言ったのを「危ないからやめろ」とか言われて反発したんだと思う)。
アーモロートの幻想も、イノセンスが天に浮かべたグルグ火山も、人が一丸になって道を拓いた象徴の巨大タロースも、いつかは消え、落ち、崩れて、元に戻るだろう。
「この冒険はそうやって、ここからまた始まる世界の、遠い神話になっていくに違いない」。
聞けば勇気に、語れば希望になる物語として、この遥かな旅路も、道を譲った誰かの存在も、失われずに続く。
夜のクリスタリウムへ帰還する主人公たちと水晶公の姿が、クリスタリウムで待つブランデン、レンダ・レイ、ナイルベルト、ラミットと、彼らの許へ帰るアルバートの姿と重なり、また戻る。誰ひとり防具を黒染色もしていなければ、アルバートの斧も血が着いていない。
いくらなんでも泣く。あの日の冒険が続いた先は、きっとここだった。ロールクエスト全部やって本当によかった。
スタッフロールでもまだ謎のシルヴァを含めてみんなで楽しげにしている画があって、特に真面目そうだったブランデンもアルバートと同性タンク同士で遊んだりするような日があったんだなぁと、またまぶたが熱い。
祝宴に賑わうクリスタリウムを見下ろしている主人公に、「あ、あの! 闇の戦士さま……なんだよね?」と声をかけたのは、茶髪に青い目の少年。
「ねえ教えて! おにいちゃんは、どこから来たの? どうやって強くなったの!?」という彼の言葉に、主人公はすこし驚いたあと穏やかに微笑んで、口の前に指を立ててみせた。
「この世界でもいつかまた、多くの英雄たちが、果てない未来を目指すようになればいい」。力か、名誉か、富か、あるいはもっと別の何かを目指して。
祝宴の翌日、水晶公から改めて、「第一世界から罪喰いの脅威が去り、この地を覆う光もまた、消え去った」と状況の整理。
「第一世界は統合から遠ざかり、原初世界における第八霊災も、防げたと言っていい」という言い回しは、いつまた統合の危機が訪れないとも限らないが、少なくとも今ではない、くらいの距離感。
それは、水晶公=グ・ラハがもともといた未来に進むことはなくなったという意味でもあるが、彼が消えたりしないのは、歴史から切り離されてなおあの未来が存続しているのか、あるいは「水晶公」という存在が第一世界の歴史に刻まれたからなのか。
しかしそれによって困ったことにもなっているというのが、「本来ならあなたがたの魂は、召喚者である私の死をもって、原初世界へ返されるはずだった」って、あなたそこまで織り込み済みであの計画を立てたのか……。本当に「執念」だな……。
それぞれ世話になったヒトもいるし、すぐに別れてしまうのは寂しいと思っていたから、今度は彼が死ななくて済むものを探せばいいのだが、その間に原初世界のヒトビトへの報告がてら様子を見てきてほしいということで、唯一正規に召喚されている主人公が星見の間から時空を超える。
……が、正規というならよっぽど正規のはずの水晶公が、どうも塔の転移装置に弾かれているように見え、あなたは……居たい場所へ、居るべき場所へ、ちゃんと帰れるんだよな、グ・ラハ・ティア……?
一方、その英雄が帰り着こうとしている原初世界の、帝都魔導城。
迷いなく急所を斬り裂かれた見張りに「帝国の城ってのは、ずいぶん物騒なところだな?」と軽口を叩いたエスティニアンだが、すぐに「……悪い、捨てたとはいえ、ここはおまえの……」とガイウスを気遣い、彼は彼で「我とてこの異変に乗じて潜入を企てたのだ、この者らに手向けられる言葉はない」と返すのが、悲しんで泣き叫ぶよりよほど多層的で、優しくも苦々しい。
すると、大扉の向こうで抑えた悲鳴が上がり、ガイウスはそれをヴァリス帝のものだとすぐに察知して駆けつける。
そこにあったのは、「ゼノス」がヴァリス帝に刀を突きつけている光景で、これは「何」……!? と思ったら、「アシエン……と言ったほうが、救いがあったか? あの化生ならば、肉体を捨てて逃亡した。せっかく『俺』との戦いが愉しめると思ったのだが……失望だ」というこの発言は、何より言い回しは、こいつ本物のゼノスのほうだ……!
正面切っての戦いになる前にエリディブスが逃げたというけれど、それはつまり、オリジナルのアシエン相手に不戦勝したのか貴様……!
「ゼノス・イェー・ガルヴァスの魂と肉体は、ここに再び結ばれたのだ!」という宣言に、他ならぬヴァリス帝が「その話に嘘はない」と言う。
「この国の使命、歴史からの真なる解放と、人の存続! 貴様ごときに、背負えてかッ!!」というヴァリス帝の言葉は、「あれは己の快楽を求めすぎる、皇帝の器ではなかった」という紅連ラストの言葉がそのまま続いているようにも思えるが、「真なる人の復活」がどこまでヴァリス本人の意志か、“ソル帝”がいなくなった今からこそ図らなくてはならないように思う。
それなのに、ゼノスはそんな思想を継ぐ気もガレマール帝国を掌握する気もないと言う。
この男の願望はただひとつ、「退屈な戦、くだらぬ兵器……そんなものに、俺の獲物を、奪われてなるものか。それ以外の理由などいるまい」……。
……私はこいつのことだけはわからない……本当に……! いや、ヴァリス帝のことを今から理解しなくてはと言った舌の根も乾かぬうちに何をと思うだろうが、そういうことじゃないんだ。こいつに関しては本当、理解しよう、理解したいと思ったとて、永劫に理解できる気がしない……!!
そしてその瞬間に、「俺の狩りの邪魔をするならば……ことごとく死ねッ!」と刀が振り下ろされて、天へ伸ばされたヴァリス帝の腕から力が抜け……、……うっそだろおまえ……。
しかも
捨てたりとはいえ祖国の皇帝を殺した(本当に殺した……?)男に、ガイウスが斬りかかり、その刃が届く瞬間に暗転。
視点がシルクスの狭間へ降り立った主人公に戻り、タタルさんに報告……報告を……、……いや、あの場にいたらガイウスもエスティニアンも危ないって……頼むから無事でいてくれ……。
そもそも味方のエスティニアンだけでなく、ガイウスは「悪役・敵役」カテゴリで指折りに株が高いキャラなので……。
それでもどうにか石の家へ戻ると、タタルさんが一瞬事態を理解できずに主人公を素通りしかけた。
そんなぁ……と思ったら、彼女の視点だと「思ったよりずっと早かったでっす!?」ということらしく、そうか、時間の流れが違うから。
帝国との戦争は引き続き膠着状態、黒薔薇も投入されておらず、時間の流れがズレていて本当によかった……。
「ふふふ……私とクルルさんで、『あの人』を一生懸命に探したのでっすよ。会ったらきっと、Azureさんも驚くでっす!」は、そうだな、プレイヤーはずっと見てきたけど、紅連の間からずっとエスティニアンが陰ながら動いていることは、主人公もアルフィノもまったく知らないんだ。
「何はともあれ……おかえりなさい、でっす!」、ただいま、タタルさん、暁のみんな、エオルゼア。
他方、おそらく月、いつかアルバートとともにいたそこに、エリディブスが今はひとりで立ち尽くしている。
エメトセルクが消えたことをどうやってか知ったらしく、「私はついに、最後のオリジナルだ」と言う彼だが、プレイヤーもまさかそうなるとは思っていなかったよ。2.0でめちゃくちゃやって3.0も大ボスだったラハブレア、5.0のラスボスだったエメトセルクと違って、エリディブスは登場すら2.1で、x.0の間はほぼ目立った動きをしていなかったもの。
ラハブレアが十四人委員会議長、エリディブスが調停者なら、エメトセルクは何だったのだろう。「裁定」という言葉の印象は強いが。
「ゼノスに世界の真実を告げたことが、果たしていかなる展望を招くのか、もはや私にも想像がつかない」と、あれすら苦し紛れだったらしく、「この期に及んでは、己もまた人の可能性を見誤っていたと、認めざるを得ないだろう……」とひとりごつのは、やっぱりトールダン七世の「人を侮りすぎよな、アシエン・ラハブレア」の印象が強い。
「あの英雄は、確かに過去最大の障害だ。だが……今度こそ排除してみせよう」と呟く彼の策は、「『闇の戦士』は『光の戦士』に討たれるのだ。かつておまえたちがそうしたように……!」で、超える力≒ハイデリンの光の加護を持つ者は「実はこんなにいるんだなぁ」と思うほど大勢出てきているので、まずいところを突かれた感がとんでもない。
クルルとかアレンヴァルドとか、あるいは人造だけどフォルドラとかが「光の戦士」に仕立て上げられて敵対するの絶対嫌だからな!?
視点は再び第一世界、サンクレッドとリーンが、光の氾濫で滅び、生命の存続が許されない「無の大地」に。その果てに何かがいると、リーンが感じ取ったらしい。これまでの感じから見るに、おそらくストーリーと関わるレイドと思われる。
「確かにこの世界は救われました。でも、取り戻されたわけじゃない……」というのはそのとおりで、世界の9割が光に飲まれてそれっきりだものな。
特にリーンは、英雄の背中を追うこと、その果てに新たな英雄が生まれることを願う、生まれも育ちも第一世界のヒトだし。
サンクレッドの「なら、この果てに何が待っているのか、確かめに行かないとな。それがおまえの望みなら、家族である俺が、全力で支えてやらなくてどうする?」はもう、彼が悩んでいた頃を思い返してこっちが恥ずかしくなるくらい、正しい形で父性を爆発させている。
そのふたりが立ち去った無の大地の彼方なのか、翼にアンテナと窓がついたようなよくわからないものが、停まっているのか落ちているのかで、つづく。
……あれが最後の大罪喰い「アガペー」だったり……しないか……。
……我ながらバケモンみたいな文字数で書いちゃったけど、『漆黒のヴィランズ』完、つづく!!
本当に素晴らしかった。
これは絶対すぐに書けないと察して先にTwitterで総括したけど、序盤の展開から「面白いけど陰鬱で哲学的になるのかなぁ、だったらハマらないかもなぁ」と思っていたのに、終わってみればめちゃくちゃ王道に、希望と愛と積み重ねと信頼の物語だった。
「無駄だよ、おまえは何者でもないんだから」どころか、「あなたの足跡は、たとえ時代に敗れても、勇気であり希望であったのだ」と、誰もに向けて叫び続けた物語だった。
x.0時点のエンディングで泣いたのはたぶん新生以来。いろんな人が「〇〇がイチバン好きなら、〇〇を100点として漆黒は120点」と言われているのをよく聞くけど、なんだかまさにそんな感じ。新生は消えない思い入れとして残り続けたうえで、とんでもない「良さ」を叩きつけられた。
漆黒はいいぞ。もうどうしたってこれに行き着く。
続きもレイドもロールエクストラクエストもウェポンも楽しみにもほどがある。
アライアンスレイドは、ごめん、我慢できなくて書きながら息抜きに全部やっちゃった。今日は力尽きたので別途また書く。
FINAL FANTASY XIV
©SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.